【No.747】「荏原四丁目町会防災活動と地域の絆 ―後編―」|荏原四丁目町会 防災推進部長  市川 努氏|
2016.03.10

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J.I.メールニュース No.747 2016.03.10  発行

「荏原四丁目町会防災活動と地域の絆 ―後編―」

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【1】<巻頭寄稿文>

「荏原四丁目町会防災活動と地域の絆 ―後編―」

荏原四丁目町会 防災推進部長  市川 努

【2】<お知らせ>

(1) 第222回J.I.フォーラム  3月23日 開催

「 今こそ文系学部の強化を 」

(2) 今後の構想日本の活動

(3) Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

【3】<ご紹介> シンポジウム

(1)「人間と地球のための経済 ― 経済学は救いとなるか?」

(2)「地域から考える気候変動問題~伊勢志摩サミットに向けて~」in 三重県 鳥羽

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「3・11」 明日であの日から5年を迎えます。

【1】「荏原四丁目町会防災活動と地域の絆 ―後編―」

荏原四丁目町会 防災推進部長  市川 努

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―前編― のつづき

4.平成26年度 ≪やらされる防災から、やる防災へ≫

(1)防災ボランティアの設定 ⇒

1.各エリア5名程度の防災ボランティアを人選

2.各エリアの防災活動運営を主体的に担う

昨年度の訓練参加者を中心に各エリアから3~5人をピックアップし、「防災ボランティア」として活動の核となっていただくことにしました。大半は町会役員などではない一般の町会員で構成されています。

防災推進部は事務局的な役割として全面的にバックアップする立場としました。

防災ボランティアが一同に会した連絡会議を随時開催し、エリア訓練の内容や全体訓練の内容を自主的に決めています。尚、防災ボランティアとして登録していただいた方には、「防災ボランティアベスト・ヘルメット・ヘッドランプ」を配布し、自覚を深めていただくようにしました。

町会の防災本部の様なコントロール部門が機能できない場合、指示がなくてもエリア毎に防災ボランティアを中心に最低限の行動はでき得ることなど、発災時の活動をより実効性の高いものにするためには,エリア独自で判断し行動できる仕組みを構築して行く必要があると考えています。

(2)活動内容の設定

1.エリア訓練 ⇒

・スタンドパイプ操作訓練
・AED操作と心臓マッサージによる救命救急訓練
・エリア内災害時要援護者と支援者の設定と安否確認

2.全エリア合同訓練 ⇒

・家庭内消火器操作訓練
・スタンドパイプ操作訓練、放水体験
・災害時要援護者の安否確認

7月は夜間訓練を実施したところ、街灯が点灯した状態でも消火栓の中が暗くてまったく見えないことがわかり、スタンドパイプセットにヘッドランプ、赤色灯を追加しました。また、11月には実際に避難所体験を組み入れた訓練を実施、100名を超える参加者がありました。

5.平成27年度 ≪エリアの自主性マンネリ化しない、若年層の参加を促す≫

基本的には昨年と同じ訓練を実施した他、今年度は阪神淡路大震災での火災原因の6割を占めていた「通電火災」防止が重要と考え、安価で簡単に設置できる「感震ボール」※の普及に努めました。

○今後の取り組みと課題

1.自助 ⇒

生活基盤の確保

自宅の早期再建、生活の継続を可能にするために、建物の耐震補強、火災防止策を講じる。

2.近助 ⇒

エリア内のソーシャル・キャピタル(人間関係)の確立

防災活動を通じて、隣、近所の信頼関係を構築し、要援護者支援、救助、救護体制を整備する。

3.共助 ⇒

町会の防災本部機能を整備し、発災時におけるエリア毎のネットワーク体制を確立することで、援助物資の配給、情報共有を図る。

4.訓練の多様化 ⇒

訓練を興味深いものにすることで、防災意識の低下を防ぎ、且つ若年層(中学生、高校生等)の参加を促進する。

5.マンション等集合住宅との連携

あれから5年、少しずつ防災意識が薄らいできたように感じられます。

まだまだ課題の多い防災活動ですが、今後もより実効性のある訓練を繰り返すことで、地域の絆と連携を深め、いざという時に備えて行きたいと思います。

※ 地震が発生したとき自動的にブレーカーを落とし、通電火災を防ぐ器具。

―前編― はこちら https://www.kosonippon.org/wp-manager/mail/detail.php?id=755

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市川 努(いちかわ つとむ)

昭和29年3月11日生まれ、62歳、趣味はゴルフ、特技はケーナ、篠笛演奏。職業は特別養護老人ホーム(三鷹市)の施設長。町会への関わりは、平成2年に町会神輿の完成と同時に発足した神輿会に参加してからで、町会では防災推進部長、神輿会では現在は4代目会長を務める。

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【2】(1)第222回J.I.フォーラム  3月23日 開催

「 今こそ文系学部の強化を 」

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文部科学省が唱えている「文系学部不要論」は、学問、科学技術の本来の在り方に反するものです。科学技術振興をすればするほど、その役割や成果について考えることが重要になります。

イノベーションは何のためか、経済成長は本当に私たちや世界を幸せにするかなどを考えることこそが文系の学問の役割でしょう。

現在の日本の大学の文系学部の多くが古色蒼然とし、この要請に十分応えられていないことも事実です。しかし、そのことと不要論は全く別のことでしょう。

文系学問の本来の意義、役割について整理し、現在の文系学部に欠けているもの、強化すべきことなどについて議論したいと思います。

◯日 時:平成28年3月23日(水)  18:30~20:30(開場18:00)

◯会 場:アルカディア市ヶ谷 6階 「伊吹」 (千代田区九段北4丁目2番25号)TEL 03-3261-9921

※いつもと場所が違います

◯ゲスト:芳賀 徹 (静岡県立美術館 館長、元京都造形芸術大学 学長)

益川 敏英 (京都大学 名誉教授、京都産業大学益川塾 塾頭、ノーベル物理学賞受賞者)

◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)

◯主 催:構想日本

◯定 員:120名

◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)

※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。

会場  「TO THE HERBS(トゥザハーブズ) 市ヶ谷店」

千代田区五番町2(JR市ヶ谷駅2F) TEL.050-5787-1164

※フォーラムへのご参加は3月23日(水)12:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

お申し込みはこちらから https://www.kosonippon.org/wp-manager/forum/index.php

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(2)《今後の構想日本の活動》

《行政関係》

2016年3月13日(日) 滋賀県 高島市「第3回ワークショップ」

4月17日(日) 滋賀県 高島市「第4回ワークショップ」

5月15日(日) 滋賀県 高島市「第5回ワークショップ」

今年度の実施一覧はこちらからご覧いただけます→ https://www.kosonippon.org/wp-manager/blog/?page_id=145

《その他》

2015年10月~隔週月曜日 京都大学経済学部 「公共経営論2」講義 (代表 加藤秀樹)

公共政策の各論を毎回ゲストの講義で進めました。ゲストは、

衆議院議員 河野 太郎氏、京都信用金庫 理事長 増田 寿幸氏、株式会社商工組合中央金庫 執行役員 小林 利典氏、財務省 近畿財務局長 武内 良樹氏、財務省 主税局主税企画官 関 禎一郎氏、厚生労働省 社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室長 榊原 毅氏、南日本ヘルスリサーチラボ代表・医師・前夕張市立診療所長 森田 洋之氏、前松阪市長 山中 光茂氏、浜松市長 鈴木 康友氏、外務省 高田 真理氏、小西美術工藝社 アトキンソン・デービッド・マーク氏、元ラグビーワールドカップ日本代表 平尾 剛氏。

2015年9月~毎週木曜日 法政大学 「NPO論II」講義 (総括ディレクター伊藤伸)

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(3)Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

Yahooニュースにオーサーとして投稿している記事が更新されました。ぜひ御覧ください。

代表 加藤秀樹

◇3月8日 防災を「自分事」に

http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20160308-00055180/

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【3】<ご紹介>

2/25のメルマガ執筆者、上野川様の活動に関するお知らせです。

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(1)シンポジウム「人間と地球のための経済 ― 経済学は救いとなるか?」

ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ教授を迎えて、宇沢弘文教授メモリアル・シンポジウム「人間と地球のための経済 ― 経済学は救いとなるか?」を国連大学ウ・ タントホールにて開催いたします。

◇日 時: 2016年3月16日  15:00~18:00

◇会 場: 国連大学ウ・タント国際会議場 http://jp.unu.edu/

◇参加費: 無 料

◇申 込: 要事前申込 ★

◇主 催: 宇沢国際学館

◇後 援: (一財)地球・人間環境フォーラム

※日本語と英語の同時通訳があります。

★参加申込:下記URLのフォームよりお申込み下さい

http://ias.unu.edu/jp/events/upcoming/economics-for-people-and-the-planet-saviour-or-problem.html#overview

※お問い合わせ先:国連大学サステイナビリティ高等研究所 武部・丸山 geoc@unu.edu

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(2)シンポジウム「地域から考える気候変動問題~伊勢志摩サミットに向けて~」

伊勢志摩サミットを5月にひかえる三重県において、地球規模の課題である気候変動問題に関する最新の動向を紹介すると共に、これらの情報をいかに伝えていくか、そして今後どのような対策を進めていくべきかを皆さんと考えていきます。

是非ご参加ください。

◇日 時:平成28年3月18日(金)13:00-16:00(予定)

◇会 場:鳥羽国際ホテル ハーバーウィング6Fバンケットルーム 海城(あまぎ)
〒860-0047 三重県鳥羽市鳥羽1丁目23番1号

◇内 容:講演1「気候変動問題の最新の動向について(仮)」、講演2「三重県における異常気象の現状と今後(仮)」
パネルディスカッション 登壇者 立花義裕氏/多森成子氏/北野大氏/平石尹彦氏/辻製油株式会社/環境省地球環境局研究調査室/学校法人梅村学園三重中学校・高等学校 科学技術部 代表生徒

◇定 員:100名

◇参加費:無料

◇申 込:事前申込制 平成28年3月14日(月)までに ※

◇主 催:環境省

◇共 催:三重県

WEBフォーム(https://ssl.form-mailer.jp/fms/8d4a479f418917)
Eメール(climate@gef.or.jp)、電話(03-5825-9735)またはFax(03-5825-9737)よりお申し込み下さい。

※参加募集は締切期限内であっても定員に達し次第締め切らせて頂きます。

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