メールマガジン

【No.784】「日本の大麻とその文化を守りましょう」

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J.I.メールニュース No.784 2016.11.24  発行

「日本の大麻とその文化を守りましょう」

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【1】<巻頭寄稿文>

「日本の大麻とその文化を守りましょう」

日本麻協議会 事務局代表    若園 和朗

【2】<アーカイブ(過去の寄稿文)>

下記のHou Leatherは、2016 11月に閉店することになりました

包LEATHER 月森 正幸 (靴職人)

【職人リレーエッセー(8) 修理してでも履きたい靴】

【3】<お知らせ>

(1) 第230回J.I.フォーラム  11月29日(火)開催

(2) 今後の構想日本の活動

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【1】「日本の大麻とその文化を守りましょう」

日本麻協議会 事務局代表    若園 和朗

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このタイトルを読んで、皆さんはどんなイメージを持たれたでしょうか?
最近、大麻について残念な事件が続いているので、もしかすると薬物乱用を企てる怪しい文章と思われたかもしれません。でも、もちろんそのような意図はありませんので安心して読み進めてください。

ところで、「大麻」は「麻(アサ科アサ属)」の別名ということはご存知でしたか?

つまり日本人が古来より親しんできた「麻」と「大麻」は同じ植物なのですが、このことを知らない方も多いと思います。

「大麻」=「恐ろしい薬物」というイメージのみが先行し、健全な作物としての「麻」とその文化を置き去りにしてしまっているというのが、日本の現状なのです。
こうした現状のせいで、本来なら尊重されるべき伝統的な「麻」の栽培者は、減少の一途。現在全国で僅か30名ほどしか残っておらず、存続の危機を迎えています。

このまま日本の麻文化を絶えさせてしまって良いのでしょうか?

日本人と大麻(麻)のかかわりはとても古く、縄文土器の模様は大麻の縄でつけられたものですし、登呂遺跡から出土するほとんどの服は大麻の繊維で作られていたと言われています。そして戦前まで、生活に不可欠な作物として盛んに栽培されてきました。しかし、昔の日本人が大麻を乱用したという話は聞いたことがありません。なぜ日本人は、戦前まで大麻を乱用することがなかったのでしょうか?

それは、日本の大麻はもともと、乱用できるような危険な品種ではないからです。

大麻の乱用の元になるのはTHC(テトラヒドロカンナビノール)という物質であることは、1960年代に明らかにされました。
そしてTHCの含有率は大麻の品種によって違いがあり、日本の大麻はTHCが少なく、無害な品種ということも理解できるようになりました。

ですが、残念ながらほとんどの日本人は、このことを知りません。また、わが国の法も制定当時(1948年)のままそれを区別しておらず、無害な品種に対しても未だに厳しい制限を課し、栽培を極めて難しいものにしているのです。

一方海外の状況はどうでしょう?

海外では近年、大麻は環境に優しい資源として注目が集まり、THCが少ない品種なら無害として法や制度を見直し、大麻の栽培を奨励する国が増えてきました。

例えばヨーロッパの多くの国では1990年代に制度を整え、現在ではTHCの含有率の低い品種を「産業用大麻」と呼び、ほぼ自由に栽培できるようになっています。
アメリカも2013年に法を改正し、無害な「産業用大麻」に限って栽培を推奨するようになりました。その結果2014年には700haであった栽培面積が、今年は6000haにまで拡大されているということです。

このようにTHCの含有率を元に、安全な品種と害のある品種を区別し、安全な品種のみ栽培すれば乱用は起こらないのです。わが国もそのようにしていくべきではないでしょうか?

日本の大麻(麻)の遺伝子は、縄文の時代から日本人と共に進化してきた、いわば国の宝。伝統文化を支えると同時に、様々な用途での活用が期待される作物です。しかも、乱用されないという有利な性質を持った品種です。

最近の大麻事件により、伝統を守ったり健全な産業として大麻を利用したりする目的での大麻栽培が厳しい状況に追い込まれています。この投稿がきっかけになり、大麻についての見方が変わり、麻と日本人のかかわりが本来の健全な良い姿に戻るよう切に願います。

なお、いわゆるマリファナ解禁を目指す人たちが大麻の乱用を正当化したいとの思惑のもとで、歪んだ形で日本の麻について論ずることが多く、知らない人は悪影響を受けるのではないかと心配しています。これまでに述べたように、日本の麻文化は乱用とは無縁。
乱用を許さないことこそわが国の良き伝統であるということを確認して、この稿を閉じたいと思います。

≪参考≫

「置き去りにされた作物としての視点」 http://medg.jp/mt/?p=6856
「ウィキペディア:アサ(麻、Cannabis)」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B5
「北海道ヘンプネット:海外で見直される麻」http://hokkaido-hemp.net/foreign.html
「第2回日本麻協議会シンポジウムh28.5.4:麻布大学教授パトリック・コリンズ氏の講演」
「今から始める大麻栽培 無毒大麻を産業に活かす」http://agri-biz.jp/item/detail/7552
「映画:麻てらす(予告編)」https://www.youtube.com/watch?v=Lk1LoxRwVNk

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若園 和朗 (わかぞの かずろう)

2011年、筆者の住む岐阜県A町では祭礼のために栽培していた大麻の盗難事件が発生し、当局より栽培を禁じられ祭礼を続けることが困難な状態に。それを受け、大麻栽培復活のための活動を展開。その活動を通じて日本の大麻の窮状を知る。2014年より「日本麻協議会」を立ち上げ、わが国の大麻を守る活動を開始。現在、「日本麻協議会」事務局代表。ほかに「難治性疼痛患者支援協会ぐっどばいペイン」代表理事。

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【2】<アーカイブ(過去の寄稿文)>

残念ながら、今月にてお店を閉めることになった靴職人さんのメルマガです。

全文はこちらから → http://db.kosonippon.org/mail/detail.php?id=333

JIメールニュースNo.329  2007.12.7発行

【職人リレーエッセー(8)修理してでも履きたい靴】

包LEATHER 月森 正幸  (靴職人)

道具としての靴(機能性)、ファッションで楽しめる靴(デザイン)──。そんな靴の二面性に魅力を感じ、靴づくりを始めました。仕事として靴をつくり始めて4年が経ちます。

私たちがつくっているのは“普段履き”の靴です。普段履きの靴は、日常的に履くからこそ壊れやすいという側面があります。ただ、どうせ履きつぶすからといって、ありきたりな靴ではつまりません。

“普段履きだけど華がある靴”をめざしています。

原点は、京都のあるお寺で開かれているフリーマーケットです。そこに小さなお店を出し、訪れるみなさん(老若男女)と接する中で、修理しながら愛着を持って長く履いてもらえる靴を作りたいと思うようになりました。

もっとも印象に残っているは、「この靴、かかとを打ち直しできるかな?」と、1、2年前にご購入いただいたお客様とはじめてお話した時のことです。そういった時に、使った靴の破損場所やくたびれ方から、各お客様に合う靴の形やサイズが初めて解ることがあります。靴についてお客様と一緒にお話しすることで、お客様の暮らしがより近くに感じられるようになったのです。

使い捨ての物が多くなっていると感じられる中、たくさん履いて傷んだときに捨てるのではなく、「修理してでも履きたい」とお客様に思っていただけるような靴づくりをしたいと考えています。

もともと靴の修理業に携わっていましたが、修理の技術と制作の技術は異なります。制作は一から覚える必要がありましたので、新たな職に就く気分でした。

私たちの靴づくりは、技術的にはほぼ独学で、素材の事も、履きやすさやサイズなどといった機能性の事も、まだまだ勉強中だと思っていますので、完成されたものではありません。そんな未完成の技術や商品に興味を持っていただけるのは、直接お話しすることで、「消費者(お客様)→作り手」に依頼内容が伝わりやすく、また消費する際の安心感や、消費した後の安心感もあるからと考えています。私自身が消費者側のときでも、その部分が重要と思っています。ですから、接客も直接作り手がします。

ただ、靴には道具として保たなくてはならない機能性の部分があり、そこが職人としての腕の見せ所でもあるのですが、お客様の依頼すべてにお応えできるとは限らない難しさがあります。靴の中でも、私たちがめざしているのが“普段履き”であるために、その人だけの木型をつくるところからしていると、どうしても高価になりすぎてしまうのです。

(続く) 続きはこちらから→ http://db.kosonippon.org/mail/detail.php?id=333

月森 正幸(つきもり まさゆき)氏のプロフィール

1974大阪生まれ、高校卒業後、ファッションや物作りに興味を持ち、趣味で革小物をつくりながら靴の修理業に携わる。2004年1月より、「靴つくり*ものつくり*くつみがきたい~」をコンセプトに、「包LEATHER」を立ち上げる。
〔「包LEATHER」のホームページ〕 http://www.hou-leather.com/

この約10年の間に、材料の高騰を受け制作環境が厳しい状況が、続いていました。

材料高騰の度に必要最低限の分値上げをさせて頂いて、今の靴作りを継続してきましたが、今自分が提供できる商品の内容は徐々にですが、コンセプトからは外れてしまうものになっていきました。

ここでいったん靴作りは無期限休止して、純粋に自分自身が欲しいと思えるものづくりを考えて行きたいと思います。 (HPより抜粋)

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【3】(1) 第230回J.I.フォーラム  11月29日(火) 開催

トランプ大統領誕生! アメリカ、そして日米関係はどうなるか

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テレビなどでは連日の「トランプ報道」ですが、大部分が、ホワイトハウス人事とトランプ氏の日々の発言についての憶測コメントです。

メディアとしてはこれらも大事でしょうが、本質はトランプ大統領を生んだアメリカ社会の問題の核心をどう捉え、どう解決するか、そしてトランプ大統領はそれに正面から向きあうかどうかです。もちろんそれが日米関係にどう反映するかも私たちにとって重要です。3人のトッププロにレベルの高い硬質の議論を展開していただきます。

◯日 時:11月29日(火) 18:30~20:30 (開場18:00)

◯会 場:アルカディア市ヶ谷 6階 「伊吹」 (千代田区九段北4丁目2番25号)TEL 03-3261-9921

http://www.arcadia-jp.org/access.htm

※場所にご注意ください

◯ゲスト:久保 文明(東京大学大学院 法学政治学研究科 教授)

河野 太郎(衆議院議員 前行政改革担当大臣)

田中 均 (日本総合研究所 国際戦略研究所 理事長)

◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)

◯主 催:構想日本

◯定 員:100名

◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)
※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。

アルカディア市ヶ谷  2階 レストラン

※フォーラムへのご参加は11月29日(火)12:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

お申し込みはこちらから http://www.kosonippon.org/forum/index.php

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☆ 次回 第231回J.I.フォーラム  12月20日(火) 開催決定 ☆

テーマは日本酒です。詳細は追って掲載します。

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(2)《今後の構想日本の活動》

12月11日(日)福岡県 大刀洗町 「住民協議会」(全4回中の第3回)

12月17日(土)静岡県 浜松市 「防災住民協議会」(全5回中の第2回)

今年度の構想日本の『事業仕分け・住民協議会・施設仕分け実施一覧』詳細は、以下のURLよりご覧いただけます。

2016年の事業仕分け、住民協議会、施設仕分け実施一覧

《その他》

2016年4月~隔週月曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論1・2」 (代表 加藤秀樹)

公共政策の各論を毎回ゲストの講義で進めています。これまでのゲストは、
株式会社もり 代表 原野守弘氏、内閣府 迎賓館長 別府充彦氏、一般社団法人瀬戸内サーカスファクトリー 代表理事 田中未知子氏、長岡京市長 中小路健吾氏、厚木市こども未来部長 小瀬村寿美子氏、元朝日新聞社 代表取締役社長 木村伊量氏、財務省 事務次官 佐藤慎一氏。

次回は、株式会社マイファーム 代表取締役社長 西辻一真氏(構想日本メルマガ「農業の現場あるあるシリーズ」執筆者)、日本ポリグル株式会社 代表取締役会長 小田兼利氏。

2016年9月~毎週木曜日 法政大学 「NPO論」講義 (総括ディレクター伊藤伸)

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