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【No.799】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第二十二弾 はんだ10地区の春まつり ―亀崎潮干祭― 」

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J.I.メールニュース No.799 2017.03.16 発行

「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第二十二弾

はんだ10地区の春まつり ―亀崎潮干祭― 」

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【1】<巻頭寄稿文>

「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第二十二弾

はんだ10地区の春まつり ―亀崎潮干祭― 」

至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長  石田 芳弘

【2】<お知らせ>

(1) 第234回J.I.フォーラム  3月22日(水)開催

「原発」を通して 私たちの生き方、社会を考え直す

(2) 今後の構想日本の活動

【3】<アーカイブ(過去の寄稿文)>

「3.11」後  将棋を通じた復興支援

J.I.メールニュース No.619 2013.09.05発行

「将棋で笑顔を」

公益社団法人 日本将棋連盟 九段・棋士会会長 佐藤 康光

※肩書は当時のもの 現在は 日本将棋連盟会長

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【1】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第二十二弾

はんだ10地区の春まつり ―亀崎潮干祭― 」

至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長  石田 芳弘

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祭は町と一体であり、祭はその町の生きた博物館である。

半田市は1937年半田、岩成(ならわ)、亀崎の3町が合併し誕生した町であり、知多半島の中核をなす。太平洋に突き出した地形からくるものだろう、まち自体が海洋都市と呼ぶにふさわしい明るさと爽やかさを持っている。

現在はセントレア空港を擁する町でもあるが、江戸時代から醸造業が栄え、ミツカン酢という和食文化を代表する企業など地場産業は力がある。

半田市は江戸時代尾張徳川と犬山藩と寺社の領地であったらしい。中でも亀崎は犬山城主成瀬の領地であったことが、犬山城を見て育った私には特に親しみを持つゆえんである。

かつてこの祭を観覧中、酒に浮かれた地元の某氏から、これは昔おたくの殿様に金を貸した時の証文だぜ、と言ってボロボロになった文書を見せられたことがあった。

日本の伝統的な祭は、たとえ名の知れた祭でもスポット的な祭が多い。また、重く大きな曳山は遠い距離を移動するのが難しいため祭はその町のほんの一角に限定される。ところがこの半田市は違う。

春まつりは全市10地区に神事と伝統に則った氏神の祭が散在し、31台の曳山がほぼ均等にあり、3月下旬から5月上旬にかけてそれぞれが覇を競うように祭を繰り広げる。

半田型と言われ、全国でも独特の重厚で、彫り物の卓越した素晴らしい曳山が充満する季節は、頭に血が昇る男たちの熱い町となる。
ただし、半田では山車(だし)と呼ぶ31台の曳山の中で、5台を持つ―亀崎潮干祭―だけが国の重要文化財指定になり、ユネスコ文化遺産候補にもなっている。

亀崎はこのことが無言のプライドなのだが、他地区はそんなことは祭の本質には関係ないと思っている事であろう。この微妙な心の確執が何ともはたから見ているとおかしい。

私の関係する犬山祭は亀崎と同格であるから、口には出さねど、亀崎と同じ感覚の心地よさを持つからその気持ちはよくわかる。

しかし、祭の世界はナンバーワンよりオンリーワン。おのれが世界一、唯我独尊でいいのだ。

亀崎はかって港町であり潮干祭というように海の男の祭だ。

私は城下町の路地を軒屋根すれすれに曳山が巡行する陰影の濃い祭の中で育ってきたが、ここ亀崎の山車は、日差しの照り返す蒼い海原と白い砂浜を背景に、重量感のある山車が並ぶ。

山車の屋根には漁船のような吹流しの旗が、いかにも爽やかに皐月の風を受けてヒラヒラ翻る。

砂浜に突っ込んだ山車を海の男たちが渾身の力を込め引き出す。
山車が深く咬んだ砂の中を掛け声と共に徐々に徐々に前進する時、観客である私も思わず鼓動が高鳴り興奮を感じる。

祭の醍醐味はこの男たちの無償で馬鹿馬鹿しいエネルギーの発散にあるという気もする。
日本民族ははるか南方から渡ってきた海洋民族であるという説は、潮干祭をよく観察すると肯けるものがある。

※編集注 執筆当時は候補だったが、現在はユネスコ無形文化遺産に登録されている。

はんだの春まつり 詳細 http://dashimatsuri.jp/matsuri.html

亀崎潮干祭 詳細 http://shiohi-matsuri.com/

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石田 芳弘(いしだ よしひろ)

愛知県議会議員、犬山市長、衆議院議員など、地方、中央の政治と行政を経験。特に教育、文化行政に力を入れた。「まちは生涯学習の最良の教室である」というのが持論であり、学校教育も生涯学習の一環であると考え、市民が教師の総合学習や全市博物館構想を推進。また、シンクタンクの研究員として先進国の地方議会を視察、研究。我が国地方議会も議院内閣制を導入すべしという、地方議会改革論議のオピニオンリーダーである。

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【2】(1)第234回J.I.フォーラム  3月22日(水)

「原発」を通して 私たちの生き方、社会を考え直す

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「原発」と言うと、イエスかノーか、とかくイデオロギー的なレッテル貼りが前面に出ます。だから有識者、社会的立場のある人は口をつぐむ傾向があります。そして、政治や行政はその対立を回避しようとする結果、私たちが一番考えないといけないことが議論されていません。

本来、原発を含むエネルギーの問題は、私たちの生き方、社会のあり方の根幹に関わることです。個々の原発の再稼働云々だけでは問題の本質に迫れません。

3人のゲストに、原発に関する基本的な事実と論点を整理して頂き、原発問題が私たちに迫っているのは何かを考えたいと思います。

◯日 時:2017年 3月22日(水) 18:30~20:30 (開場18:00)

◯会 場:アルカディア市ヶ谷 4階「鳳凰」(千代田区九段北4-2-25)TEL:03-3261-9921
※場所にご注意ください

◯ゲスト:神里 達博(千葉大学 教授)

齊藤 誠 (一橋大学 大学院経済学研究科教授)

鈴木 達治郎 (長崎大学 核兵器廃絶研究センター長)

◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)

◯主 催:構想日本

◯定 員:100名

◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)
※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。

アルカディア市ヶ谷  2F レストラン

※フォーラムへのご参加は3月22日(水)12:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

HPからのお申し込みはこちら http://www.kosonippon.org/forum/index.php

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(2)《今後の構想日本の活動》

2017年4月9日(日)神奈川県伊勢原市議会会派創政会「住民協議会」(全2回中の第2回)

今年度の構想日本の『事業仕分け・住民協議会・施設仕分け実施一覧』詳細は、以下のURLよりご覧いただけます。

2016年の事業仕分け、住民協議会、施設仕分け実施一覧

《その他》

2016年4月~隔週月曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論1・2」 (代表 加藤秀樹)

公共政策の各論を毎回ゲストの講義で進めています。これまでのゲストは、
株式会社もり 代表 原野守弘氏、内閣府 迎賓館長 別府充彦氏、一般社団法人瀬戸内サーカスファクトリー 代表理事 田中未知子氏、長岡京市長 中小路健吾氏、厚木市こども未来部長 小瀬村寿美子氏、元朝日新聞社 代表取締役社長 木村伊量氏、財務省 事務次官 佐藤慎一氏、株式会社マイファーム 代表取締役社長 西辻一真氏(構想日本メルマガ「農業の現場あるあるシリーズ」執筆者)、日本ポリグル株式会社 代表取締役会長 小田兼利氏、外務省 アジア大洋州局南部アジア部長 梨田和也氏、金融庁 検査局長 三井秀範氏(金融庁長官から急遽変更)、衆議院議員 岡田克也氏。

2016年9月~毎週木曜日 法政大学 「NPO論」講義 (総括ディレクター伊藤伸)

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【3】<アーカイブ(過去の寄稿文)>

日毎に「復興支援」の気持ちも、薄れてきている気がします。

J.I.メールニュース No.619 2013.09.05発行

「将棋で笑顔を」

公益社団法人 日本将棋連盟 九段・棋士会会長 佐藤 康光

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私がプロになって今年で27年目。日本の伝統文化という側面も持つ将棋は実に不思議なゲームだと思う。

古代インドをルーツとしながら、日本に来て今の形になって約五百年。様々な事がスピードを持って解析されていく世の中で、変化無限、未だに専門家が血眼になって戦っている姿は何か不思議だ。

取った駒を再利用できるという日本将棋独特のルール、そしてこの絶妙な配置を誰が造ったのか史実として明らかでないのだが、時々これは神の配剤ではないかと思う時がある。

東日本大震災という大変な災害があり、棋士としてできることは何かと考えた。

棋士会として一昨年は全国5か所でチャリティーイベント、昨年は被災地4か所に赴き、交流を持たせていただいた。将棋を通じて活力が生まれたり、心の復興を少しでもお手伝いできれば、との思いだったが、多くの皆様にお越しいただいた。普段、あまり外出を好まれない方も、将棋のイベントはお越しになられる、と伺ったことがある。対局を通じて、笑顔を見せていただき、救われる思いがあった。

「笑顔になる」。

将棋にはこの力があると知ったとき、直接生活にはお役に立つわけではないが、何かしら効用があると思った。皆が1人でも多くの人が自然と笑顔になる、そういう世の中になってほしい。

最近は年々、こどもの大会の参加者が増えている。少子化が言われている中でありがたいことと思う。

将棋には一局を通じて様々な力が養われる「将棋力」がある。作戦での構想力や創造力、戦いが始まりいつ、どこでの決断力、最後は一手でも早く玉を詰ます計算力など。又、失敗、負けを受け入れなければいけない力。苦しいときの忍耐力は精神修養。良い時も常に冷静な判断が必要だ。

挨拶に始まる礼儀作法も身に付く。もちろん勝った時の達成感は爽快である。まずは駒の動かし方を覚えれば、世代を超えて誰とでも気軽に愉しめる。

皆さんも一局指してみられては如何?

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佐藤 康光 (さとう やすみつ)九段 プロフィール

昭和44年 京都府出身。昭和57年 田中魁秀九段の門下に入る。昭和62年プロ棋士となる。平成5年「竜王戦」で初タイトルを獲得。平成10年「名人位」を獲得。平成14年「王将位」「棋聖位」を獲得。平成18年「棋聖戦」で五連覇を達成、「永世棋聖」の資格を得る。翌平成19年、「棋王位」も獲得。タイトル獲得は合計13期、棋戦 優勝は11回。通算922勝521敗(平成25年8月20日現在)。「最優秀棋士賞」「優秀棋士賞」「特別賞」「最多勝利賞」最多対局賞」「殊勲賞」「技能賞」他、数多く受賞。平成10年「八幡市有功者表彰」、平成19年「京都府文化賞激励賞」を受賞。

著書に、「佐藤康光の力戦振り飛車」(日本将棋連盟)、「一人で学べる!小学生のための将棋入門」(日本文芸社)他がある。

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