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【No.809】「特ダネではないけれど(18) 子育てを支える」

◆ 埼玉大学名誉教授  小野 五郎氏(2017/05/26)

子育て費用負担話の裏にあるもの

全く別な切り口から見ると「子ども保険」の話の前に、総理悲願とされる憲法改正に関して維新の会を引き込むために出てきた「高等教育無償化」。

こいつを総理と維新の会との共通項という切り口から斜めに切り下げると、国家管理による「皇国史観」教育という姿が浮かび上がる。

この際、総理は、いかにも「リベラル」的を受けを狙うのは止め、はっきり「皇国史観の是非を問う」と言ったらどうかと思う次第。

次に「子ども保険」。これも「国民負担率」など持ち出し、介護保険などと同様に「税で負担するか、保険料として負担するか」など言うのは詭弁。

かつて小規模共済の事務方責任者の一人となった経験からすると、「保険・共済」には「保険・共済数理」というものがあり、それから見ると「介護保険」と称するものも、今回出てきた「子ども保険」も埒外。

すなわち、単に「税」を「保険」と言いくるめようとしているだけの話で、論評にも値しない。

端的に言えば、「教育無償化憲法改正論」「子ども保険」どちらの話も、耳に心地よい言葉で修文して国民を欺こうとしているという意味で「ポピュリズム」政策ということです。