メールマガジン

【No.811】「川の流れのように」

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J.I.メールニュース No.811 2017.06.08 発行

「川の流れのように」

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【1】<巻頭寄稿文>

「川の流れのように」

映画「ラオス 竜の奇跡」プロデューサー   森 卓

【2】<お知らせ>

(1) 第236回J.I.フォーラム  6月20日(火)

「トランプ、ルペン、そして日本。だからラオス」

(2) 第5期 現場みらい塾 開講

石破 前国務大臣が6/23(金)講師に!!

【3】<ご紹介>

(1)《映画公開》 森 卓さんからのお知らせ

(2)「ラオス博2017」 ~日本ラオス合作映画「ラオス 竜の奇跡」公開記念~

(3) 中村敦夫のライフワーク 朗読劇「線量計が鳴る」

【4】<報道されない FUKUSHIMAの今(3)>

2016年12月27日の福島県民調査報告書によれば、県内の小児甲状腺がん及び疑いの子供たちは183人、うち手術を終えた146人中99%は小児甲状腺がんであった。

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【1】  「川の流れのように」

映画「ラオス 竜の奇跡」プロデューサー   森 卓

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東南アジア唯一の内陸国ラオスの人々は、国土面積が日本の本州と同じなのに人口は700万人(千葉県ほど)という環境で、自然に寄り添い、緩やかに流れる川とともに暮らしてきました。

ラオス国内には大河メコンが流れていますが、川はラオスの人々にとって大切な存在です。今回は、この「川」を物語のテーマとして映画を作りました。

本作の原題は「サーイ・ナームライ(川の流れ)」。海を持たず川に寄り添って生きるラオスの人々、社会、彼らが大切にしているものを表現しました。果てしなく続く大海とは異なる景色。いつも緩やかな川の両岸には森や村があり、人々が自然とともに暮らしています。景色が生み出す意識。そして、ライフラインとしての川の存在。人々は生活用水を汲みに、洗濯や水浴びをしに「川」へ出かけます。老若男女、毎日毎日、同じことを繰り返し、電気も娯楽施設もない村なのに、大人も子供も楽しそうに生活をしていました。そこには、私たちは一人ではないという安心感、この人たちと一生付き合っていくんだという観念があります。ラオスの人々の間合いの取り方は「付かず離れず、そばにいる」。これはヴィエンチャンなどの都会の人でも同じです。川の景色が生み出す人々の距離感でしょうか。誰かが見てくれているという安心感は、ラオスの社会が持つ “優しさ” です。

私は本作の完成とともに15年ぶりに日本に帰国し、東京暮らしを始めました。そこで見たものは、五輪スローガンの下に行われている様々な開発、そして過労死の問題。贅沢な暮らし、キャリアを積み人生を設計する日本人に対し、家族との時間や人との間合いを何よりも大切にするラオス人との違いを考えさせられました。日本人は、自分や家族の幸せを犠牲にして、なぜ必要以上に働くのか。浦島太郎の私にとっては異様な光景に見えました。

そして2020年。私たちは東京五輪を迎えますが、その中で本当に大切にすべきもの、後世に残すべきものは物やお金ではなく「人を思いやる優しさ」なのだと、様々な報道を見ながら思いました。

本作は、シンプルで素朴な映画です。肩肘張って考えるような作品ではありません。心地よい音楽と自然豊かな美しい風景とともに、ラオスの緩やかな流れに脱力して欲しいと思います。その時に、私たちの中にある ”本当に大切なもの” を思い出してもらえると幸いです。力をぬいて素直になると、人の温もりが見えてくる”人はとてもあたたかい” ラオスが教えてくれました。

それは、けして外に探しにいくものではなく、私たちに内在しているものなのです。

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森 卓(もりたく)

1977年生まれ。調理師としてホテル、仕出し屋などで4年間勤務した後、8ヶ月間のアジア旅行を経て、2001年よりラオスに移住。ラオス初の日本語情報誌「テイスト・オブ・ラオス」を創刊。ラオスで日本メディア(テレビ、雑誌、新聞など)のコーディネートも行う。16年4月映画完成と共に帰国。

「ラオス 竜の奇跡」 <映画のストーリー>

息を呑む美しい大自然をバックに、現代のラオスと半世紀前の日本が交錯する。
終戦から15年、オリンピック開催(昭和35年)を間近に控え、高度経済成長に沸く日本。
一方急激な都市化が進む現在のラオス。混じり合うはずのない時の流れが、ゆるやかな川の流れの下に巡り会う、やがて・・・。

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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
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【2】(1)第236回J.I.フォーラム  6月20日(火)

トランプ、ルペン、そして日本。だからラオス

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構想日本で、なぜラオスの話なのか。それは今回のゲスト吉田香代子さんの言葉に集約されています。

「笑顔と優しさ、緩やかな時間の流れ…、の背後にある様々なしがらみの面倒くささを引き受けながら懸命に、そしてなるべくなら楽しく生きようとするラオスの人々の姿に、私は人として当たり前の、しかし大切な面をみる気がします。」

今ラオスにあるものは、かつて日本にも欧米にも普通にありました。それを切り捨て、便利に快適に、効率よくしてきた挙句の果てに、トランプ、ルペン現象や、格差、過重労働などに直面しているのではないでしょうか。ノスタルジーでも優越感でもなく、謙虚に素直にラオスに学びませんか。

◯日 時:2017年 6月20日(火) 18:30~20:30(開場18:00)

◯会 場:日本財団ビル2階 大会議室  港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111

※場所にご注意下さい

◯ゲスト:田中 陽子 (暮らしのクラフトゆずりは 店主)

前川 佐知 (ラオス染織研究家)

森 卓 (日本ラオス国交60周年記念作品『ラオス 竜の奇跡』プロデューサー/ジャパンーラオス・クリエイティブ・パートナーズ代表)

吉田 香世子 (元留学生/ラオス在住者)

◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)

◯主 催:構想日本

◯定 員:160名

◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)
※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。

「頤和園(いわえん)溜池山王店」
港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531

※フォーラムへのご参加は6月20日(火)12:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

HPからのお申し込みはこちら http://www.kosonippon.org/forum/index.php

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<今後の日程>

7月のフォーラム は 7月20日(木)
8月のフォーラム は 8月21日(月)

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(2)【石破 茂 前国務大臣を講師にお迎えします!(6/23)】

第5期 現場みらい塾 受講生募集中

第1回 6/23(金)、24(土)

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今年度も現場みらい塾を開講いたします。

現場みらい塾は、ハウツー的なスキル中心の従来型の自治体職員向け研修ではありません。自治体のどの仕事にも応用できる「知恵の出し方を身につけるトレーニングの場」です。

過去4期の特徴として、

・自治体職員を中心としながらも多様な参加者がいる(地方議員、メディア、民間企業など)。

・受講者がその後プログラムの内容を自分の自治体で実践するケースが多い。

・OB・OGが翌年度以降も参加する比率(リピート率)が高い。

などがあります。
行政職員を中心に、議員や民間企業等で働く人などが一緒に半年間議論し、多様なものの見方と知恵の出し方を学び合うゼミ形式のプログラムです。

さらに今期は、NPO法人「NPOサポートセンター」の協力で、現場で活躍するNPO関係者にも参加してもらうことで、同じ事象をさらに幅広い視点から見ることによる多様性の涵養をねらいます。

受講生はこれまでに約100名。問題意識の高いOB・OGとのネットワークも大きい財産です。

プログラム内容や開催場所が決まり次第、順次メルマガやホームページ等で発表していきます。
自治体職員以外の方も歓迎です。是非お申込みください。

参加受付やプログラム等の詳細は、下記のURLから現場みらい塾ホームページをご確認ください。
http://www.kosonippon.org/project/detail.php?id=739

≪ 第1回プログラム概要 ≫

▼6月23日(金)13:00~18:30
講義:「地方自治・地方創生」 石破 茂  〔衆議院議員〕
講義:「“社会のこと”を『自分事』にする」 加藤 秀樹 〔構想日本 代表〕

【会場】衆議院第二議員会館 第1会議室(B1F) 東京都千代田区永田町2-1-2
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/kokkaimap.htm

▼6月24日(土)10:00~16:00
実践:「自分の課題を見つめ直す」 田中 俊  〔構想日本 政策スタッフ〕
講義:「事業シートから自分の仕事を見つめ直す」 伊藤 伸  〔構想日本 総括ディレクター〕

【会場】協働ステーション中央(NPOサポートセンター) 東京都中央区日本橋小伝馬町5-1 十思スクエア2F
http://npo-sc.org/

※講師や場所は情勢等により変更となる場合があります。また、講義テーマはいずれも仮題です。

≪ その他、開催日程 ≫

第2回(1日開催):7月 8日(土)10:00~ 18:00
第3回(1日開催):7月29日(土)10:00~ 18:00
第4回(2日開催):8月19日(土)13:00~ 18:30/20日(日)10:00~ 16:00

≪ 料 金 ≫

受講料:4万円(税込)

※旅費・食費等は含まれません。
※1日のみなど単発での受講を希望する場合、1日につき1万円(税込)で受講することができます。

≪(参考)前回の主なプログラムと講師≫

「日本のこれから」河野 太郎 〔行政改革担当大臣(当時)〕
「『わたしのまち』と一人称で呼んでもらえる町を目指して」筒井 敏行 〔香川県三木町 町長〕
「財政の自分事化に向けて~国の財政と地方の財政~」福田 誠 〔財務省 国有財産企画課 政府出資室長〕
「ゼロサムからプラスサムへ」加藤 秀樹 〔構想日本 代表〕
「ディベートで培う実践的思考」熊谷 哲 〔PHP総研主席研究員(当時)〕
「無作為抽出の住民参加で地域の課題を『自分ごと』に」伊藤 伸 〔構想日本 総括ディレクター〕
「模擬仕分け」

【お問い合わせ】

構想日本:田中、永由 TEL:03‐5275‐5607、Email:info@kosonipon.org

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【3】<ご紹介>

構想日本が注目している活動をご紹介いたします。

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(1) 《映画公開》 森 卓さんからのお知らせです(本日のメルマガ執筆者)

映画『ラオス 竜の奇跡』(竜は河川をさします)(原題「サーイ・ナームライ」はラオス語で”川の流れ” という意味)

「力をぬいて、素直になると、人の温もりが見えてくる”人はとてもあたたかい” ラオスが教えてくれました。」

東南アジア唯一の内陸国ラオスの人々は、国土面積が日本の本州と同じなのに人口は700万人(千葉県ほど)という環境で、自然に寄り添い、緩やかに流れる川とともに暮らしてきました。

ラオス国内を流れる大河メコンは生活の中心であり、ラオスの人々にとって川は大切な存在です。この「川」を物語のテーマとして、現代にとって本当に大切なものは何かを描きました。

◇2017年6月24日 有楽町スバル座公開、順次全国ロードショー

フェイスブック https://www.facebook.com/saynamlay/

HP http://saynamlai.movie/

関連メルマガ No.725 2015.10.01 http://www.kosonippon.org/mail/detail.php?id=733

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(2)「ラオス博2017」 ~日本ラオス合作映画「ラオス 竜の奇跡」公開記念~

合言葉は“ハックラオ(LOVE LAOS)”
ニューヨークタイムズ紙で“今、世界で一番行きたい国”に選ばれたラオス。
そのラオスを存分に味わえる2日間です。

◇日 時:6月17日(土)、18日(日)11時~19時(18日は18時まで)

◇場 所:KITTE 丸の内 地下1階 東京シティアイ パフォーマンスゾーン
〒100-0005 東京都 千代田区丸の内二丁目7番2号

◇入 場:無 料

◇内 容:ラオス舞踊(盆踊り、社交ダンス)やラオス語講座、ラオスの伝統儀式体験などディープなラオスカルチャーを紹介。伝統工芸の布製品や雑貨、ラオス料理&ビアラオ(ラオスビール)などを販売。飲食スペースもあります。

登壇者:下川裕治(旅行作家)、島本美由紀(料理研究家)、地球の歩き方編集室、ラオス旅行プロデューサー、ラオス写真家などのトーク。映画撮影現場やラオス風景写真のパネル展示。監督、プロデューサー、俳優らによる製作秘話など。

イベント詳細はこちら  https://www.facebook.com/haklao.japan/

映画公式サイトはこちら  www.saynamlai.movie

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(3) 中村敦夫のライフワーク 朗読劇「線量計が鳴る」

原発の町で生れ育ち、原発で働き、原発事故ですべてを奪われた。
これは天命か、それとも陰謀か?老人は、謎解きの旅に出る。

★★★ー上演スケジュールー★★★

福島県 いわき公演 6月16日(金)18時開演 いわきアリオス小劇場
全席自由/2,000円(当日2,500円)
問い合わせ いわき市上演委員会 0246-58-5570

東京公演
6月18日(日) 18時開演
6月29日(木) 16時開演
7月16日(日) 18時開演
7月28日(金) 16時開演
笹塚ボウル4階ホール  渋谷区笹塚1-57-10(京王線笹塚駅前2分)
全自由席・2,000円
*予約制、70席前後の会場につきお早めのご予約をお待ちしております。
ご予約・問い合わせ
笹塚ボウル 03-3374-1300
mail info@sasazukabowl.com

青森県 青森公演 8月11日(金)13時30分開演 八戸市公民館ホール
前売券2,000円(当日券2,300円)全席自由 (高校生以下は無料)
問い合わせ 核燃サイクル阻止一万人訴訟原告団 0178-47-2321

広島県 福山市公演 9月9日(土)時間 未定 会場 未定
問い合わせ 福山市上演委員会

広島公演  9月10日(日)14時開演 本願寺広島別院 共命ホール
問い合わせ 広島上演委員会

この外、十数都市で、上演委員会設立が準備されています。

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【4】<報道されない FUKUSHIMAの今(3)>

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私は高校卒業と同時に、家業である農業に従事し、今年で50年になります。

専業農家として自己研鑽を重ね、低農薬の特別栽培米の認証を得たり、将来の農業改革に備えた規模拡大をしたり、農業生産法人を設立し、農産物の加工・流通販売にも取り組み、関東や関西の米の小売店を訪問して販路拡大を図ったり、個人に宅配サービスをしたり、できる限りのことをしてきました。
これらは全て「消費者の皆様に、安全かつおいしい米を食べてほしい」という私の想いに基づくものでした。

そんな努力の途上、本件事故は起こりました。福島第1原子力発電所から放出された放射性物質により、先祖代々受け継いできた、私の命に等しい土地が汚染されてしまったのです。
この事故の影響により、一瞬にして個人消費者の70パーセントの顧客を失いました。また、福島県産というだけで値下げを迫られたり、取引を打ち切られたりしました。

私の末娘と孫2人は、事故当時、娘の嫁ぎ先の東京電力第一原子力発電所から18Kmの田村市都路町にいました。

心配になった私は、2012年10月に広島県の病院で、娘たちに検査を受けさせました。その結果、3人とも嚢胞があると診断され、特に孫娘の嚢胞は変性しており、要経過観察となってしまい、定期的に広島の病院などで検査を受け続けなければならなくなりました。

孫娘の甲状腺は現在も肥大化しており、5年後10年度に甲状腺がんが発症するかもしれないという状況にあります。

口に入れる物を育てる農地に、放射性物質が含まれる以上、多くの人が「その農産物を食べたくない」「子供に食べさせられない」と思うのは当然です。
農地は私の命です。自分で原状回復できるなら、いっそ自分でしたいです。でも、自分で客土※を行うことは資金的に不可能です。

※編者注 耕地の土壌改良のため、他から性質の異なる土を運んで混入すること。また、その土。

以上 武田 利和氏 (意見陳述書より 抜粋)

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原発事故の特徴は”時間が解決してくれない”ことです。

むしろ、過ぎゆく時間が人々を押しつぶす面もあります。(加藤秀樹)

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