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【No.844】「学術(全79分野) × 哲学」の対話で“専門”のあり方を問い直す

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J.I.メールニュース No.844 2018.02.01  発行

「学術(全79分野) × 哲学」の対話で“専門”のあり方を問い直す

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【1】<巻頭寄稿文>

「学術(全79分野) × 哲学」の対話で“専門”のあり方を問い直す

京都大学学際融合教育研究推進センター准教授  宮野 公樹

【2】<お知らせ>

(1) 第244回J.I.フォーラム

「働き方」改革よりも「働くこと」の改革

(2) 住民協議会発祥の町・福岡県大刀洗町

住民協議会第6弾 テーマは「防災」

(3) その他の構想日本の活動

【3】構想日本 2018年1月の主な 政策実現活動

【4】構想日本 2018年1月の主な 新聞・テレビ等メディア掲載

【5】<アンケートのお願い> 中間報告(抜粋)

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【1】「学術(全79分野) × 哲学」の対話で“専門”のあり方を問い直す

京都大学学際融合教育研究推進センター准教授  宮野 公樹

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「学術と社会は密接に関係している」1930年代の哲学者三木清のこの主張は、21世紀の今、いっそう重い。社会問題の複雑化・重層化にともない、オープンイノベーションの時流にのって異業種・異分野交流の重要性が叫ばれて久しいが、それは学術界においても深刻な問題であり、得てして「たこつぼ」と揶揄されるように、視野の狭い専門家が溢れれば、社会に悪影響をおよぼす危険性も少なくない。

昨今、学術界でも「業績主義」が蔓延していて、論文を1本でも多く書くことが重視されがちだが、いうまでもなく、本来はどれだけ書いたかよりも何を書いたかこそが本質。では、どんな内容が良いのか。その「良い」について考えなければ、今日の学術界はただただ論文という紙の生産装置であり、イノベーションなるものの駆動装置に留まるであろう。「学問」を担うという大学の本分は置き去りのままである。

では、その学問とは何か?

世間において、いやむしろ大学界においてすっぽりと抜けているこの問いを埋めるべく、今月、様々な学術の全79分野から研究者が一堂に会して意見交換するという、かつてないシンポジウムを開催する。その狙いは、今の大学はここが悪い、現状制度のどこそこがおかしいといった意見という名の不満を垂れ流すことではなく、あるいは、学問とはこれこれこうであるとお偉方に話してかしこまるようなことでもなく、現場の研究者が集まって意見交換し、それを通じて研究者自身が我が身を振り返り、専門を問い直すことにある。

『 現代は専門化、瑣末化が進み、このままでは狭量の専門家によって社会が占拠される危険を感じる。文明にとって最大の脅威は、無教養な専門家によるものである 』(シカゴ大学ハッチンス学長)。

この言葉に抗うかのごとく、全79分野の第一線の研究者が集まってその専門のあり方を問い直す。何が起こるか、どんな議論になるかは、誰にもわからない。しかし、何が出るかわからないという点で、そこに大きな余白、すなわち可能性が見え隠れする。

79分野の研究者に対し、哲学が専門のファシリテーターは例えばこう問いかける。

・みなさんの分野ではどういうときに「おもしろい」と感じるのか?
・みなさんの分野では結局何を目指し、何を明らかにしたいのか?
・みなさんの分野で知らず知らずに前提としている知識は何か?

それに対し、各分野の研究者が各自のパソコンから特設のサイト(ホームページ)上で返答する形式で、議論を進める。その時々のコメントをそのまま拾い、ツッコミを行い、そしてまた質問を投げかける。このようにして、学術のあり方の本質に迫っていき、その過程で、

・その回答、私の分野からするとちょっと違和感があるが…
・そのやりかたでほんとうにそのねらいが達成されるのか?

といったように、分野同士で質問が交差するようしていき、次第に79分野の全員で対話できるように場を創る。そういう現場感を大事にした、予定調和なしの異種格闘技を展開したいと考える。

結果として、当シンポジウムの後には、

・自分の専門は他分野からこうみえるのか!
・実は、専門分野の境界など、ほんとうは極めて曖昧なものなのだ!
・これまで自分は何をやっていたことになるのだろう・・・

といった感想を得たい。

2月22日。場所は京都大学。この全国初の全分野結集型シンポジウムに参画する研究者、それを見守る一般観覧者、募集中。 なりたい職業1位「学者」の実態は如何に?!

※全79分野 日本学術振興会による分野分けを元にしている。

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宮野 公樹 (みやの なおき)

京都大学学際融合教育研究推進センター准教授。今の専門は学問論、大学論。元は金属組織学。2011年4月?2014年9月まで総長学事補佐、加えて、2010年10月?2014年9月まで文部科学省研究振興局基礎基盤研究課参事官付(ナノテクノロジー・材料担当)学術調査官を兼任。博士(工学)。

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<ご支援のお願い>

★全学術分野結集型シンポジウム

「学問の世界 The academic world」?真理探究とは何か? http://www.cpier.kyoto-u.ac.jp/2017/12/theword/

この企画を当日の参加者のものだけに留めないよう「ドキュメンタリー映像」を制作しようと、クラウドファンディングを実施しています。

クラウドファンディングの期限は  2018年 2月8日 19時00分

ご支援金額に応じて様々なリターンを用意しております。
オススメは、「エンドロールにお名前掲載」です。
プロジェクトの詳細、支援のお申込みは下記Academist(アカデミスト)のプロジェクトサイトをご覧ください。
https://academist-cf.com/projects/?id=56

何卒、ご支援のほど、よろしくおねがいもうしあげます。(企画本体に参加する研究者、それを見守る一般の観覧者も絶賛募集中)

【お問い合わせ窓口】
京都大学学際融合教育研究推進センター准教授・宮野
Tel: 080-7008-7664 (miyano.naoki.2n@kyoto-u.ac.jp)

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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下に掲載しています。メルマガにて抜粋掲載をさせていただくこともございます。
http://www.kosonippon.org/mail/index.php

*不掲載をご希望の場合は必ずその旨を明記して下さい。氏名、肩書きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。匿名、ハンドルネームをご希望の場合は必ず明記して下さい。なお、盗作、名誉毀損、人権侵害、差別的な記述などの投稿は禁止いたします。

☆これまでのメルマガはこちらからご覧いただけます。http://www.kosonippon.org/mail/index.php

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【2】(1) 第244回J.I.フォーラム  2018年 2月27日(火)

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「働き方」改革よりも「働くこと」の改革

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政府の働き方改革での話題の中心は、勤務時間と給料の払い方です。

そこでは主に、雇用の改革についての議論が行われているのだと思います。これらは大事なことですが、本当はもっと根本から「働く」ことについて、考えないといけないのではないでしょうか。

働くことの意味、働くことへの時間の使い方、そして働き方。仕事の中身を含めて様々な働き方をしている人たちに、働くことそのものについて熱く語って頂きます。

◯日 時: 2018年 2月27日(火) 18:30~20:30(開場18:00)

◯会 場: 日本財団ビル2階 大会議室  港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111

※場所にご注意下さい

◯ゲスト: 岩佐 文夫 (フリーランス / 編集者)

遠山 正道 (株式会社スマイルズ 代表取締役社長)

中村 天江 (リクルートワークス研究所 労働政策センター長)

平田 麻莉 (一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 代表理事)

◯コーディネーター : 加藤 秀樹(構想日本代表)

◯主  催 : 構想日本

◯定  員 : 160名

◯参加費 : 一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

☆懇親会はございません。

※フォーラムへのご参加は2月27日(火)12:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

HPからのお申し込みはこちら http://www.kosonippon.org/forum/index.php

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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 堺/稲垣まで。 TEL 03-5275-5607

*内容に関するお問い合せは、
伊藤/田中まで。    TEL 03-5275-5607

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(2)住民協議会発祥の町・福岡県大刀洗町

住民協議会第6弾 テーマは「防災」

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災害の少ない町と言われていた大刀洗町。しかし今年7月の「九州北部豪雨」により町内も影響を受け、近隣地域(朝倉市)では甚大な被害があったことで町民の防災意識が高まっています。

避難にあたって行政、住民ともに課題があり、昨年度と同じ『防災』をテーマとして住民協議会を実施します。

★大刀洗町の特徴★

1.2014年に全国で初めて住民協議会を実施し、今年度が連続6回目の開催。既に全国モデルとして広く知られている。

2.無作為で選ばれた町民を名実ともに議論の主役にすべく、会議を条例で設置(無作為で選ばれた住民のみによる組織の条例設置は全国でも前例なし)。今年度は500人の町民を無作為に選び、27名が応募(応募率5.4%)。

3.今回はこれまで以上に行政が抱える課題の解決に重きを置いており、町が作成する「避難所運営マニュアル」に、住民協議会での議論の内容を反映する。

【開催日時】

第3回: 2月 3日(土)13:00 ~ 16:00
[全体での議論、改善提案シートの記入]

第4回: 2月24日(土)13:00 ~ 16:00
[報告書の叩き台をもとに議論、意見集約]

【参加者】 大刀洗町住民協議会委員(大刀洗町民約30名)
大刀洗町職員
コーディネーター(構想日本 総括ディレクター 伊藤伸)
ナビゲーター(議論のリード役)

【会 場】 大刀洗町役場 庁舎3階会議室(大刀洗町大字冨多819)
※会場についてのお問い合わせは、大刀洗町総務課総務係まで(0942-77-0171)

【入 場】 無料(どなたでも傍聴できます) ※途中の入退室可、事前申し込み不要

【主 催】 大刀洗町

【協 力】 構想日本

お問い合せ:構想日本 伊藤/永由
TEL:03-5275-5607、email : shiwake@kosonippon.org

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(3) その他の構想日本の活動

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2017年10月~隔週月曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論2」(代表 加藤秀樹)

公共政策の各論を毎回ゲストの講義で進めます。

これまでのゲストは、森田稔氏(財務省大臣官房 経済財政政策調整官)、山折哲雄氏(国際日本文化研究センター名誉教授)、松井孝典氏(千葉工業大学惑星探査研究センター所長)、池端美和氏(発行土地建物株式会社 代表取締役)、玄秀盛氏(公益社団法人日本駆け込み寺 代表理事)、中曽宏氏(日本銀行 副総裁)、荻野徹氏(原子力規制委員会次長)、岸田文雄氏(衆議院議員、自民党政調会長)、高野誠鮮氏(僧侶、総務省地域力創造アドバイザー、元石川県羽咋市職員)、中貝宗治氏(兵庫県豊岡市長)、木村真樹氏(公益財団法人 あいちコミュニティ財団 代表理事)、前川喜平氏(前文部科学事務次官)。*登壇順

2017年9月~毎週木曜日  法政大学「NPO論 II」(総括ディレクター 伊藤伸)

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【3】構想日本 2018年1月の主な 政策実現活動

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<自治体改革活動>

1月13日 福岡県 大刀洗町住民協議会(全4回中 第2回)

1月29日 群馬県 太田市まちづくり市民会議(全3回中 第3回)

※その他、首長や自治体との打ち合わせ等 5件

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【4】構想日本 2018年1月の主な 新聞・テレビ等メディア掲載

1月16日 県防災・原子力学術会議浜岡原発の現状説明 毎日新聞

1月16日 「送配電網も県民会議を」県防災・原子力学術会議定例会 3会議委員ら意見交換 静岡新聞

1月16日 「原子力」で意見交換 県・資源エネ庁・中電 朝日新聞

1月16日 6年ぶり 原発議題に 県防災・原子力学術会議本会議 中日新聞

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【5】<アンケートのお願い> 中間報告(抜粋)

(1)参加する、しないは、なにで決めていますか

1位 内容   2位 日程

(5)日程は、どれくらい前から決まっていてほしいですか

1位 2ヶ月前 2位(同率) 1ヶ月前、早ければ早ければ良い

他には、昼の時間帯での開催希望や、懇親会は有る方が良いという意見が多かったです。

また、「誰でも参加しやすくなるような案内にする」など、ご意見をいただきました。

「大変有意義なフォーラムなので、是非拡大していただきたいと思います。」

との、嬉しいお言葉もいただいております。

まだまだ、皆様の忌憚のないご意見、ご希望をお待ちしております。

※インターネットから回答頂ける方は下記のURLからお願い致します。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdViePJ3j-RhFZTvkakQe7hbf8H7WagNA7EM8nfieVF33NdaQ/viewform?usp=sf_link

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