メールマガジン

【No.889】 「特ダネではないけれど(28)ヘルスリテラシー」

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構想日本メールマガジン【No.889】 2018.12.13 発行

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<目次>

【1】第250回J.I.フォーラム「島のくらしは“周回進み”」2019年2月4日(月)16時~

【2】活動ニュース

(1)福岡県 大刀洗町「住民協議会」12月15日(土)第3回

【3】ご案内

(1)自治体職員のための講座「市民自治」in福岡 今週末実施!

【4】ご紹介

(1) NSC(サステナビリティ・コミュニケーション・ネットワーク)定例勉強会
(2)「藤田早苗さん講演会」

【5】巻末寄稿文

「特ダネではないけれど(28)ヘルスリテラシー」

新聞記者   松浦 祐子

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【1】 第250回J.I.フォーラム 「島のくらしは“周回進み”」

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多くの島は早くから過疎化が進み、“発展”から取り残されたように見えます。
しかし、その“周回遅れ”とも言える島の生活が今、見直されています。人口減少、成熟経済の時代には、むしろ“周回進み”かもしれません。
古くから「御食つ国」と呼ばれる淡路島、「夢の島」と呼ばれる奥尻島。2島の現場を歩いて新しい価値観のヒントを探しました。
それをもとに、2つの島の首長とコミュニティデザインの達人、山崎亮さんを迎えて島のくらしを通して日本の将来を考えます。

◯日 時: 2019年2月4日(月) 16:00~18:00(開場15:30)

◯会 場: 調整中

◯登壇者:(五十音順・敬称略)

門 康彦(兵庫県 淡路市長)

新村 卓実(北海道 奥尻町長)

山崎 亮(studio-L 代表)

◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本 代表)

◯主  催 : 構想日本

◯定  員 : 100名

◯参加費 : 一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会(予定) : 一律4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記してください)
※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催する予定です。

事前にお申し込みください

★今回は、淡路島、奥尻島のここでしか買えない特産品の販売があります。是非、覗いて見てください。★

※フォーラムへのご参加は2月4日(月)12:00まで お電話、FAX、E-メール info@kosonippon.org  にお願いします。

HPからのお申し込みはこちら http://www.kosonippon.org/forum/index.php

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*参加申し込みに関するお問い合せは、事務局 堺/稲垣まで。TEL 03-5275-5607、FAX 03-5275-5617

*内容に関するお問い合せは、伊藤/田中まで。TEL 03-5275-5607

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【2】活動ニュース

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(1)福岡県 大刀洗町「住民協議会」12月15日(土)第3回

テーマは「暮らしの中の鉄道」
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★大刀洗町の特徴★

1.全国紙にてたびたび取り上げられ、経済同友会も視察に来るなど、全国モデルとして広く知られている。
2.毎年度、無作為に選ばれた住民に加えて町内在住の高校生を募集し、今年度も2名が参加。
3.住民協議会参加者OB・OGの会が注目されている。

【開催日時】第3回:12月15日(土)13:00 ~ 16:00(予定)[全体での議論、改善提案シートの記入]

【会 場】大刀洗町役場 庁舎3階会議室(福岡県大刀洗町大字冨多819)※会場についてのお問い合わせは、大刀洗町総務課総務係まで(0942-77-0171)

【主 催】大刀洗町

詳細は大刀洗町HPでご覧いただけます。
https://www.town.tachiarai.fukuoka.jp/chousei/shisaku_keikaku/kyougikai/index.html

▲ 2018年の事業仕分け、住民協議会、施設仕分け実施一覧 ▼

2018年の事業仕分け、住民協議会、施設仕分け実施一覧

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【3】ご案内

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(1)自治体職員のための講座「市民自治」第2弾! in福岡
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<今週末実施!まだご参加可能です!>

「市民自治」は、民と官、双方の地域づくり実践者との対話を通して、自治の本質を学ぶためのプログラムです。
東京財団が実施していた自治体職員研修プログラム「週末学校」のOB・OGが中心となって企画・運営しています。

第一弾は6月に仙台で開かれ、大いに盛り上がりました。
今週末、福岡で第二弾を開催します。

自らの地域をなんとかしたいと考えている自治体職員の輪をどんどん広げていきます。
ぜひ福岡でともに学びましょう!

◯日 時:
2018年12月15日(土)13:00-18:00 ※終了後懇親会を予定
12月16日(日)10:00-16:00

◯場 所:
【12/15土】大刀洗町役場・中央公民館(大刀洗町大字冨多819番地)
【12/16日】福岡市 なみきスクエア(福岡市東区千早4丁目21番45号)

◯プログラム(予定):
・大刀洗町「住民協議会」(無作為に選ばれた住民が地域の課題を「自分ごと」として考える会議)の見学、ディスカッション
・「人口減少社会と自治」福嶋 浩彦 氏(中央学院大学 教授・元消費者庁 長官・元我孫子市長)
・「事業仕分けの本質と活用」伊藤 伸 (構想日本 総括ディレクター)
・模擬事業仕分け

◯受講料:2日間 5,000円 (懇親会費は別)

主宰:福嶋 浩彦、運営:「市民自治」世話人会、協力:構想日本

参加申し込み:下のURLよりお申し込みください
http://www.kosonippon.org/project/detail.php?id=787

お問い合わせ:「市民自治」事務局 構想日本 伊藤/田中
TEL 03-5275-5607 FAX 03-5275-5617
Mail project001@kosonippon.org

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【4】ご紹介 構想日本が応援している活動に関するお知らせです。

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(1) NSC(サステナビリティ・コミュニケーション・ネットワーク)定例勉強会
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「2度シナリオ」と「1.5度特別報告書」について

産業革命前からの世界の平均気温上昇を、2015年12月に採択されたパリ協定で世界共通の長期目標として示された2℃未満に抑えるための「2度シナリオ」
10月に国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が公表した「1.5 度特別報告書」

この2つの内容について専門家の講師に解説していただき、今後ますます戦略的な対応が求められる企業の課題について考えたいと思います。

◆日 時 2018年12月21日(金)13:30~16:30(受付13:00開始)

◆場 所 TKP新橋カンファレンスセンター ホール3A
(東京都港区 西新橋1-15-1 大手町建物田村町ビル、JR新橋駅から徒歩4分)

◆講 演

・地球環境戦略研究機関(IGES)研究顧問:甲斐沼 美紀子氏
・国立環境研究所 社会環境システム研究センター 広域影響・対策モデル研究室室長:高橋 潔氏

◆参加費 無料

参加希望の方は、こちらから → https://business.form-mailer.jp/fms/26ce951c94668
または、e-mail nsc@gef.or.jpにてお申し込みください。2018年12月17日(月)まで

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(2)「藤田早苗さん講演会」
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これまで秘密保護法や共謀罪、日本の表現の自由の現状を国際社会に伝えてきた、イギリス在住で国際人権基準の研究者である藤田早苗さんが2018年12月に一時帰国し、全国各地で講演を行います。

「世界から見た日本~メディア・ジェンダー・貧困~」 ほか

国際社会から見た、日本のメディア、ジェンダー、貧困(東京)
◇日 時 12月14日(金)18:30~20:30
◇会 場 全理連ビル会議室C会議室 渋谷区代々木1-36-4 全理連ビル「代々木駅」北口駅前
◇参加費 無料 申込不要
担当:白井則邦 shirai@mail1.big.or.jp TEL 043-488-4633

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世界から見た日本 メディア・ジェンダー・貧困(東京)

◇日 時 12/22(土)14:00~16:30
◇会 場 大田区消費者生活センター大集会室 大田区蒲田5-13-26 蒲田駅東口から徒歩約5分
https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/seikatsu_center/index.html
◇参加費 1000円 学生(院生・専門学校生を含む)無料
主催 フェアな民主主義 03-6303-8671 office@nasuie.com

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What’s MEDIA? JOURNALISM?
見つける、つなぐ。ポスト平成のジャーナリズムとメディアのあり方とは?(東京)

◇日 時 12月23日(日) 15時~
◇会 場 「KYODO HOUSE」(世田谷区経堂)
◇ゲスト
望月衣塑子さん(東京新聞社会部記者)
藤田早苗さん(英エセックス大フェロー)
南 彰さん(新聞労連中央執行委員長)
近藤ヒデノリさん(クリエイティブプロデューサー)

◇参加費 1000円+シェアしたい食べ物・飲み物
関心のある方は南記者のFBページへ https://www.facebook.com/minami.akira

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世界からみた日本 メディア・ジェンダー・貧困 (大阪)

◇日 時 2019年1月12日(土)14時~
◇会 場 毎日放送M館地下1階 AVルーム(大阪市北区茶屋町17-1)
(ロフトの北隣がM館です。M館1階の受付にスタッフがおります)
◇資料代 カンパ制(学生無料)
問合せ先 藤田早苗講演会実行委員会 MBS文箭(ぶんや) 25bun64bun@ezweb.ne.jp

詳細はこちら→ https://hyogen-tsutaeru.jimdo.com/

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【5】「特ダネではないけれど(28)ヘルスリテラシー」

新聞記者   松浦 祐子

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みなさん、上手に医療にかかっているでしょうか?

こんな質問を投げかけたのは、厚生労働省で10月から「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」という会議が開かれているからです。

日本は国民皆保険の国で、さらに誰もが好きな医療機関を受診できるフリーアクセスが確保されています。ただ、重症ではないのに安易に救急車が呼ばれたり、夜間・休日に外来患者が多く来たりして、医療現場を疲弊させていることが問題になっています。このような状況は、患者にとっても診療までの待ち時間が長くなったり、丁寧な説明が受けられなかったりと、多くのデメリットがあります。

不要不急な受診を減らすことで、医師の負担や長時間労働を減らしていくとともに、患者の医療への満足度を高めていくことが求められています。

12月6日に示された上手に医療にかかるためのポイント案では、「夜間・休日の病気やけがは、まず#8000(小児救急電話相談)や#7119(救急相談センター)といった電話相談でアドバイスを受けること」「医師と話すときは、自分の聞きたいことを紙に書きだして整理し、ためらわないで聞くこと」「抗生物質は風邪に効かないので、もらいに行くことを控えること」など5項目が示されました。

いずれも受診者に対して、それほど高い要求をしているわけではありません。ただ、いざ病気になった時には、なかなかできないことも多いものです。医療に関する知識は、医師と患者の間に大きな差があります。患者の不安が高まる中で、平常時でも難しい医師の説明を冷静に理解し、判断することは容易ではありません。特に日本人は、国際比較調査で、こういった「ヘルスリテラシー=自らの意思で健康に関することを決める力」が低いとの結果が出ており、苦手です。

それではヘルスリテラシーを高めるためには、どうすれば良いのでしょうか。

この分野を研究している聖路加国際大学大学院の中山和弘教授にうかがったお話が分かりやすかったので、私なりにアレンジをした上で、ポイントをご紹介します。

・医師は、治療の選択肢を示し、それぞれの長所・短所を示す
・患者側は、信頼できる情報を選び、最後は胸に手を当てて、自分の価値観を大切にして決める

重要なのは「二つ以上の選択肢があること」「経験や勘ではなく、情報に基づくこと」「自分の希望、意向を大切にしつつ、医者や家族と話し合い、1つ1つ確認しながら『意思決定』すること」です。医師が、治療方針を一つだけ示して、患者がYESかNOの判断を下すのは、意思決定とは言えません。

ここまで書いてきて、これは健康に限らず、政策全般にも言えるではないか、と考えるようになりました。「医師を政府」、「患者を国民」に置き換えても、成り立つと思うのです。

2018年、政府は国民に日本国の今後の方針に関して、様々な選択肢を示してきたでしょうか。直近では、12月8日に改正出入国管理法が成立しましたが、その国会審議では、正しい情報と、長所、短所が示されていたでしょうか。

国民の側も、日本のあり方を大きく変えることになるであろう大きな制度の変更に対して、話し合いと確認ができたでしょうか。やはり、まだまだ日本の政治リテラシーは低いと言わざるを得ない気がします。

WHO(世界保健機関)は、ヘルスリテラシーを「健康の不公平をなくすための重要戦略」と位置づけています。より広く、政策に対するリテラシーの向上は、社会の不公平をなくすことへとつながっていくはずです。
2019年は、改めて、「上手な政府とのかかわり方」を考えていきたいと思います。

リテラシー:読み書き能力。また、与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力。応用力。

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松浦 祐子 (まつうら ゆうこ)
1974年 神戸市生まれ。大学院修了後、1999年新聞社に入社。和歌山、高知での地方勤務、東京での雇用、介護分野、厚生労働省、財務省担当、新潟で県政取材、内閣府担当を経て、今は再び厚生労働省担当。

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(編集後記)

「人間の命の原点は『水』であることを忘れるな」by道元禅師
人間の体の半分以上は水、体重の20%の水分を失うと死んでしまうそうです。
世界37カ国ではここ15年間で、民営化された235の水道事業がコスト面やサービスの悪化で再び公営化に。

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