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【No.90】スペイン・イルカ観測プロジェクト

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スペイン・イルカ観測プロジェクト
JIメールニュースNo.90  2003.3.20
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■■ 目次 ■■
1.《 Earth Watch 》スペイン・イルカ観測プロジェクト
構想日本 政策委員
山田 晴信
2.《お知らせ》

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1.《 Earth Watch 》スペイン・イルカ観測プロジェクト
構想日本 政策委員
山田 晴信
私は、2002年11月22日から12月3日まで、地中海のイルカ観測プロジェ
クトにボランティアとして参加した。このプロジェクトは、自然環境保全
のための活動を世界的に推進しているNPO EarthWatch Instituteが主催
するもので、スペインのマドリッド大学に所属するAlnitakという研究団
体が実行している地中海の観測事業の一環として行われている。(くわし
くは http://www.earthwatch.org 参照)
プロジェクトの内容は、スペイン南岸の地中海に観測船を出し(年8回、
各回約2週間)イルカや鯨を追いかけて、その生育環境と生育状況等を科
学的に調査するものである。気象、海流、水温、魚群の存否と種類、海底
地形の状況等を系統的に10年以上も調査してきている。また、このプロジ
ェクトは単に科学的調査にとどまらず、その結果を踏まえて、「海洋保護
地域」の設定に貢献することになっている。これは、地中海に面するEU諸
国間で締結された条約に基づき、地中海の海洋生物を保全する目的で設定
されるものである。
毎日の活動はイルカを追いかけることである。朝から晩まで観測船に乗
って所定の海域を航海し、20分毎に所定の観測をし、記録する。イルカや
鯨、たまには海亀に遭遇すると船を停め、種類やグループの大きさ等を特
定し、その時の地点や環境のデータ、ビデオや写真等の記録をとる。恵ま
れた日には、1日十数グループと出会い、船のまわりでイルカと一緒に遊
べるような時もある。船の横や下を並走し、挨拶するようにジャンプする
イルカを見ると感動! 一方、気象条件が悪く海が荒れると、1日全く出会
えない時もある。
私は、このプロジェクトに参加していろいろなことを学んだ。特に感心
したことは、本プロジェクトのリーダーが単に学術的な調査を行なうだけ
でなく、地元の漁業関係者、メディア、政治家、各国の政府関係機関とも
密接に連携をとりつつ、コンセンサスを確立しながら活動を続けているこ
とである。情緒的な環境保全活動ではなく、むしろ継続可能な環境保全活
動を地道に進め、科学的な知見を以って政策決定者に影響を与えていくこ
とを大きな目標にしている。
彼は言う、「グローバルに通用する唯一の解決策などはない、地元に固
有の事情を踏まえたローカルな解決策を目指さなければならない」と。
また、本プロジェクトに使用されている観測船Toftevaagはとてもユ
ニーク。約100年前に建造された漁業用帆船を改装した、全木製のとても
美しい中型クルーザー(全長60ft)である。毎日スペイン南岸の港に帰っ
てくるが、着岸すると見物人が集まってくる。船内は最新の観測機器やパ
ソコンが搭載されていて、クルーを含め14人も乗れば満員。ボランティア
のベッドが8人分用意されている居住空間は限られている。まるで潜水艦
の中はかくや、と思わせるほどである。しかも雨が降ると、ベッドの上か
ら雨漏り…。しかし、一旦風が出て観測が不能になると、最大6枚の帆を
揚げて帆走する。エンジンで走るより速い! 自分達で帆を揚げる労力は
たいへんなものだが、一旦帆走が始まると、その素晴らしさ、快適さに感
激! 冬はさすがに寒いが、夏だったらさぞかし楽しいだろう。
さらにボランティア8人の内訳は、米国3人、英国2人、中国、バングラ
デッシュ、日本から1人ずつ。年齢は、20代から69歳まで、男性5人、女性
3人、まことにバラエティに富んだグループであった。それにクルーは、
全てスペイン人(5人)。交代で食事当番、掃除当番などもあり、まるで
大学のクラブ活動で合宿しているような気分。日本ではあまり聞かれない
ような、年齢と国籍を超えた話題で盛り上がった2週間であった。私は、
「次は私の息子を送るから」と約束して帰国の途についた。
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2.《お知らせ》
***「子ども模擬投票」のホームページを作りました***
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「子ども模擬投票」とは、19歳以下の子ども・若者が、実際の選挙があ
る時に、政治・地域への関心を高め、選挙の大切さを理解したり、情報を
読み解く力を身につける学習をし、大人と同じように投票することです。
アメリカやイギリスでは、すでに、幅広く「模擬投票」が行われています
が、日本でも、こうした試みは始まっています。
たとえば、一昨年の川崎市長選挙では、公立小学校6年生の2クラスが
投票に際して必要な情報を色々集めて、「子ども模擬投票」を実施しまし
た。昨年の町田市長選、多摩市長選では、10代の若者の有志が選挙体験プ
ログラム(公開討論会参加、選挙事務所訪問、公開質問状送付、模擬投
票)に参加しました。
来月の統一地方選挙でも、神奈川県知事選などで、「子ども模擬投票」
が企画されています。
将来の社会の担い手である子どもたちが、討論することや、他の人の意
見に耳を傾けること、そして、自分たちの代表者を選ぶ手続などについ
て学習することは、社会人として必要な「政治教育=健全な政治をつく
るための教育」です。
構想日本は、このような活動の意義と理解を広めていくための事務局を
務めています。「子ども模擬投票」のホームページを作りましたので、ご
覧下さい。
http://www.kosonippon.org/mogi/
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*配信の停止やアドレス変更の連絡先が変わりました*
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これまで、配信の停止などの連絡窓口をnews@kosonippon.orgとご案内
していましたが、このアドレスが正常に機能していなかったことが判明し
ました。配信の停止やアドレス変更のために何度もご連絡を頂いた皆様に
は、ご迷惑をおかけ致しましたことをお詫び致します。
今後のご連絡は、 info@kosonippon.org へお願い致します。
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