今の政治を見ていると、「重厚長大」「軽薄短小」という言葉を思い出します。これらは、鉄鋼や重化学工業からエレクトロニクス中心へと移っていった日本の産業構造を表わすものです。
いま、政党も政治家も参院選や自民党総裁選で掲げられた政策も、ことごとく「軽薄短小」なのです。キャッチフレーズとして「強く」とか「豊かに」と言ったところで、予算に表れる政策の中身は従来通りのモグラ叩き的な対処療法のテンコ盛り。それを予算規模で重厚長大を装うものだから、財政赤字に更にダメージを加えるだけです。
私が考える政治の「重厚長大」とは、これからどんな世の中にするのかという大きなデザインです。それは、人の幸せについてきちんと考えることから始まります。そうしないと格差も分断も社会的なストレスも減りません。
私のデザインのスタートは、今の基準による「成長」には期待しないことです。成長率という指標が必要なら、非財務情報を取り入れようとしている企業を参考に、そしてそれを追い越してGDPの勘定項目を大改造するのです(そうするともはやGDPと呼べなくなる)。
各論で少し例を挙げると、財政を圧迫している最大要因の医療・介護については、各臓器を治すキュアから体全体を看るケアへ。教育については、“役にたつ”知識を授けることから身体を通した思考能力を養うことへ。私はこういった変化がエッセンシャルワーカーの重視や給与アップにもつながると思います。
もちろん、私と真反対の考えを持つ人もいます。どちらの考えであれ、雄大なビジョン、政策を掲げ、「重厚長大」な議論をする。そんな政治に少しでも近づけたいと考えています。
<予告>
「重厚長大」な議論の呼び水として、「ツルザラ内閣」を組閣し、トランプに負けないくらいびっくりな政策提言を毎月行っていく予定です。ご期待ください!
構想日本 代表 加藤秀樹