今年1月、サンフランシスコで米Alphabet傘下のWaymoが展開する自動運転タクシーを視察する機会を得た。

日本ではまだドライバーもしくは運転補助員が乗車していたり、「実証」としての運行がほぼすべての中、サンフランシスコではドライバーのいない自動運転タクシーが街中を縦横無尽に走っている。そんな「未来の乗り物」がすでに現実になっている光景を目の当たりにし、さらに運用を支える「近未来空間」とも言えるデポ（車両整備拠点）を見てきた。

そこで感じたのは、単なる技術の進歩に対する驚きだけではない。日本の現状と照らし合わせたとき、私たちはこの新しい技術とどう向き合い、社会に実装していくのか、という根源的な問いにぶつかった。

みなさんは、自動運転と聞いて何を想像されるだろう？　 便利さへの期待か、あるいは安全性への漠然とした不安か。

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