2021.06.07
コラム:うんざりとモラル
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先月からこのメルマガで「うんざり」企画を始めています。

いま世の中は「うんざり」の洪水いってもいいくらいです。そこで、読者から様々な「うんざり」を伺い、その背後にある問題や解決の糸口を考えよう思うのです。

私も日々「うんざり」に出くわしています。

例えば、どこかの市長がワクチンをさっさ打っていたいう報道があります。言い訳会見を聞いている、どうみてもこれは職権乱用だなあ。はい。ウンザリひつ。

一方で、ワクチンの接種予約があっても、当日来ない人が必ず出てくる。そうするワクチンは長時間保存できないから、当日中に使わない捨てるこになる。

そんなもったいないこを避けるために市長や消防職員など、手近ころで打てる人に接種しているケースもある。これも実は職権乱用、インサイダー情報などの問題があったかもしれないけれど、まあ、いいんじゃないかも思います。

テレビで報道される市民の声も「おかしい」から「いいんじゃないの」まで、まちまちです。

「声」がまちまちなのは、背景にある事情が十分分からないからでもあるのでしょうが、一つには、普段の市長なり、市の職員なりの行いや、それに対する市民の信頼感による差だいます。普段から、あの市長は「よくやっているな」だこういう時にも「いいんじゃないか」なる。

ワクチン接種のように、日々「想定外」のこが起こりうるこついて、すべてルールを決めて対応するのは無理でしょう。(その意味で、「混乱」が起こるたびに正義面して「これが問題だ」コメントしているテレビ報道にも、ウンザリふたつめ)

大事なこは、この例で言えば、市長たちが普段自分をどう律しているか、倫理観、モラルいうこでしょうか。

そういえば、愛知県知事のリコール問題は、モラルを問うリコールに、モラルのかけらもなかったわけですし、今や忘れ去られようしている、モリ・カケ問題や河井元法相夫妻の参議院選挙買収事件の問題も政治のトップリーダーのモラルの問題に尽きます。(ウンザリたくさん)

うんざり洪水をつきつめていく、日本社会のモラルの問題にいきつくのかもしれません。日本はそんなにモラルの低い国ではなかっ思うのですが、いつの間に、なぜこうなったのでしょうか。

毎週いただく様々な「うんざり」を元によく考えてみたい思います。そして、政治、経済などそれぞれの分野で何がおこってきたかモラル低下の関係について、読者の皆さん一緒に考えていきたい思います。

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※本コラムは、2021年5月21日発行の構想日本メールマガジン【No.1010】に掲載した『代表コラム(17)「うんざりとモラル」』を抜粋し、掲載しています。