【vol.17】原爆の俳句
2025.08.07

戦後80年にあたり、ツルザラ草子を書いていただいている黛さんに寄稿していただきました。今回はその感想を書きました。皆さまの感想、ご意見もお聞かせいただけたらと思います。news@kosonippon.org

読んで2秒で涙が出た。俳句とは、時を超えて、一瞬で体験を重ねさせられるものだと知った。親子とも焼けただれた悲惨な状況の中、子が生きているかも分からない、もしかしたら分かっているかもしれないけど、それでも、だからこそ乳房を与えて、大丈夫だよと安心させたい。辛すぎる。何度読んでも胸が締め付けられる。戦争はいけない、戦争をやめてほしい。たった80年前、広島にいたら。今の時代でも、パレスチナに、ウクライナに生まれていたら。ほんの少しの違いで、私はこの母親になっていたかもしれない。この先、そうならない保障もない。子ども達にもその先の子ども達にも、こんな思いをさせないために、今何ができるんだろう。自分ごとになりすぎて、ショックを受けた一句でした。戦争をなくすために、繰り返さないために、考え続けていきたいです。

◆リザレポン
構想日本広報宣伝リーダー/構想日本ジャーナル編集長。絵本作家としての一面も持つ。夫と3人の娘と地方在住。家では和食、外ではエスニック料理が好き。