【vol.18】食品パッケージの切り口
2025.09.04

「食」と言えば、輸入の加工品を買うと驚くことがあります。切り口がなく、開封するのに一苦労するのです。日本では当たり前のり込みや紙箱のミシン目加工、どこからでも切れるマジックカットなんて代物はまずお目にかかりません。「開けたいなら自分で何とかしな。」と言わんばかりの強気な姿勢。確かに食べたいので何とでもします。世界的にみても日本のきめ細やかな商品開発力の右に出る国はないでしょう。が、消費者がこのサービス享受(ツルツル)を当たり前とした先に、野菜の見た目重視の市場や、大量の添加物を使ってでも体裁を保たせる加工品といった、日本の食にまつわる問題があるのかもしれません。筋トレを兼ねて、たまに歯でビニールを食いちぎる自主練(ザラザラ)をしたいと思います。

◆リザレポン
構想日本広報宣伝リーダー/構想日本ジャーナル編集長。絵本作家としての一面も持つ。夫と3人の娘と地方在住。家では和食、外ではエスニック料理が好き。