- 【No.119】学生時代に学んだこと~そして今
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学生時代に学んだこと~そして今
JIメールニュースNo.119 2003.10.24
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■■ 目次 ■■
1.《社会人としての一考察》学生時代に学んだこと~そして今
2.《第76回「J.I. フォーラム」のご案内》
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1.《社会人としての一考察》学生時代に学んだこと~そして今
財務省主計局
桑原田 智之
学生時代に慶応大学総合政策学部において、構想日本代表の加藤秀樹先
生の研究会に所属し、また現在は、社会人として日々を過ごす中で考えて
いること、感じたことなどを、主に以下の二つの観点から述べたいと思い
ます。
○「強さ、優しさの彼方に」
「真に優しくあるためには強くあらねばいけない」。私が大学時代に体
育会で武道を続けることにした理由の一つです(指導教授である加藤先
生には並々ならぬご迷惑をおかけしました)。現在振り返ると、とても単
純な考え方なのですが、社会人として曲がりなりに日々を送る今となって
も、このような意図をもって過ごした時期は、必ずしも間違った選択では
なかったと考えています。
それは、例えば公益への貢献を第一義とする行政という活動は、国全体
のマネジメントというマクロ的な見方ができると同時に、その活動は、そ
こに暮らす人々に対して、「愛情」をもって接し、幸せな人生だなあ、だ
ったなあと感じることができる、その一助となる使命をもつもので、その
ためには、ある意味での強さと優しさが最も求められる世界であると思う
からです。
職を失い、又は大事な人を失うなどして日々の生活にも困るような弱い
立場にある人々に対して十分な配慮を行い勇気を与えていくことは当然
必要です。一方で、古代ローマ期のユベナリスの例の「パンとサーカス」
の風刺(社会的正義や公に対する奉仕を忘れ、ひたすら目の前の享楽にう
つつを抜かす民を詠嘆した)を反語的に出すまでもなく時として多くの
人々の不興を買ってしまうかもしれない、それでも何かを実現しなれけれ
ばいけないんだ、という強い信念を求められる局面にも遭遇する。
時、場所、取り巻く環境、後世に与える影響など様々な要因を考慮しつ
つ、限られた時間の中で数多くの選択を積み重ねる作業を続けていかねば
ならない。社会人としてその仕事のやりがいにあらためて襟をただすとと
もに、「強さ、優しさの彼方に」どのような日本を、そして世界の在り様
を目指すのか、これまで培ってきたものすべてぶつけて取り組んでいくぞ
という気概をあらたにしているところです。
○「公」について
このような考え方の下で、行政府に身を置く中で、加藤先生に教えてい
ただいていたことの重要性をあらためて認識しています。
社会の組織が複雑化・細分化し、そこに暮らす人々のニーズが多様化す
る中で、本当に必要な公益を実現していくことは、以前にもまして難しく
なってきていると思います。その意味において、国や地方政府という
「官」だけが必ずしも公益の実現主体ではなく、英国、米国など諸外国に
おいても見られるように、わが国においても民間の非営利活動が、例えば
福祉、教育、文化、環境といった住民生活に密着する公共分野の一部を担
うことは、真に必要な公益を見極め、実現していくという意味においても、
ますます必要となってきていると思います。
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2.《第76回「J.I. フォーラム」のご案内》
挑戦する若者達!
- 自分の志を生かす働き方を紹介 –
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「エリート官僚」、「エリートサラリーマン」と呼ばれる人たちがあり
がたがられる時代は終わったようです。つい先ごろまでの、ドットコムビ
ジネスの「起業家」ブームも色あせた感があります。しかし、実は明確な
意思とそれを実現するパワーを持ち、お金儲けばかりではなく、世の中全
体のことも考えながら、独自の取り組みで事業をする元気な若者はふえて
いるのです。
今回は、そんな若者の先輩格の藤沢久美氏をはじめ、具体的に取り組ん
でいる若者に集まってもらいます。そして、企業コンサルの立場から「人
間力」の重要性をつねに強調しておられる淡輪敬三氏に、彼等の熱い想い
を引き出して戴きます。
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日 時 :平成15年10月29日(水)
会 場 :銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演 :午後6時30分(開場:午後6時00分)
討論者 :荻原 国啓(㈱ピースマインド代表取締役)
川内 潤 (㈱アイレップ シニアマーケティング事業部)
河野 理愛(NPO法人スポーツインキュベーションシステム代表)
佐藤 大典(ポインテリア代表)
野坂 英吾(㈱トレジャーファクトリー代表取締役社長)
牧 大介 (UFJ総合研究所/里山NPO)
丸 幸弘 ((有)リバネス代表取締役)
コメンテーター :藤沢 久美(シンクタンク・ソフィアバンク取締役/
社会起業家フォーラム副代表)
コーディネーター:淡輪 敬三(ワトソンワイアット㈱代表取締役社長)
主 催 :構想日本
共 催 :NPO法人 ETIC(エティック)
定 員 :160名
参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
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参加希望の方は、下記のメールアドレスにお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
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参加ご希望の方は、誠に恐縮ですが10月28日までに出欠の是非を
お知らせ願います。
お問合せ:構想日本・西田(電話03-5275-5607)
*シンクネット・構想日本の会員は8月からフォーラム参加費は無料
になっています。申込が必要ですのでご注意ください。また、申込
の際は会員番号をお知らせ下さい。
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