- 【No.138】道路公団改革は「本物の民営化」を目指せ
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道路公団改革は「本物の民営化」を目指せ
JIメールニュースNo.138 2004.3.12
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■■ 目次 ■■
1.《道路公団改革は「本物の民営化」を目指せ》
2.《第81回「J.I. フォーラム」のご案内》
3.《お知らせ》
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1.《道路公団改革は「本物の民営化」を目指せ》
構想日本代表 加藤秀樹
道路公団改革に関する政府案がようやく決まりました。その骨子は、
(1)資産と負債を管理する「日本高速道路保有・債務返済機構」と(2)ここ
から道路を借りて管理業務を行う特殊会社6社に分ける方式です。(1)は独
立行政法人として国のコントロール下に置かれ、(2)も「会社」とは名ばか
りで国のコントロールを受けることに変わりはありません。その結果、
“道路族”と国土交通省道路局の利害に基づいて道路建設が進む構図は今
後も続きます。
しかも、財投資金(国民が郵貯や年金に預けたお金)以外に政府保証を
付けた民間資金も建設に注ぎ込まれるようになり、結果的に、整備計画の
9,342kmはほとんどすべて建設されることになります。つまり、現在の約40
兆円にも上る”ツケ”はさらに拡大していきます。
これでは、民営化の目的は何も達成されず、「国土交通省道路局が決め
て財投資金を使って建設を進める」という従来の仕組みに何ら変わりはあ
りません。
そもそも道路公団改革の目的は
・これまで野放図な建設を許してきた政治介入を排除し、
・約40兆円にも膨れ上がった借金を国民負担を最小化しつつ返済を進める
ことです。そのためには、民営化された新会社が国と対等な立場にたった
上で、自主的な経営判断によって建設事業を展開し、民間企業として市場
の規律づけを受けることが欠かせないというのが議論のスタートだったは
ずです。
構想日本はこれまで、道路行政を改革できる「本物の民営化」を目指し
て、討論会や国会議員への説明、委員会審議での参考人説明、さらに、
「日本再建のため行革を推進する700人委員会」と共同で、「民営化推進委
員会」の「シャドー・コミッティー」(影の委員会)を発足させ、「上下一
体化」や「債務返済の優先」など数々の提言活動を行ってきました。(詳
細は、http://kosonippon.org/wp-manager/prj/c/?no=999 をどうぞ)。
政府案は国会に提出され、まもなく国会審議が始まります。国会での議
論を通して少しでも本来の形に引き戻せるよう、現在以下の実行を求めて
国民の賛同を募るキャンペーンを展開中です。
(1)保有・債務返済機構は10年を目途に廃止すること
(2)40兆円の累積債務返済を最優先する
(3)新会社は上下一体の組織で上場をめざすこと
(4)道路建設は個別路線毎に新会社が自ら判断すること
(詳細は、 http://kosonippon.org/wp-manager/doc/?no=203 をどうぞ)。
これまで、「趣旨に賛同します。」「全く上記の通りです。」「大賛成
です!! 頑張ってください。」と多くの方の賛同の声が届いています
(2月現在267名)。
道路行政を政治的利害から絶ち切り、真の公共サービスを実現するため
に、国民一人一人が声をあげていかなければ、そのつけは確実に私たち国
民自身に回ってきます。
将来に負債と禍根を残さぬよう、みなさんも一緒に大きい声をあげてい
きましょう。
※引き続きみなさんからのご賛同の署名を募っております。ご署名は、
ご芳名、所属(団体)、ご連絡先(電話、FAX、E-mail)を以下に明記
の上、 news@kosonippon.org へご返信ください(既にFAX、E-mailな
どで「日本再建のため行革を推進する700人委員会」宛ご送付頂いた方はご
遠慮下さい)。頂いたご署名は今後とりまとめ、国民の声として小泉首相
に届けるとともにマスコミ関係に公表するなど、国民的運動として盛り上
げていく予定です。多くのみなさんのご参加をお待ちしております。
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ご芳名 :
所属(団体) :
ご連絡先 :
・TEL
・FAX
・E-mail
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2.《第81回「JIフォーラム」のご案内》
外国人から見た日本の政治
-時代の変わり目を迎えている日本の取組みを外からの目で語る-
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構造改革が叫ばれる社会システムの劣化、少子高齢化、イラクへの自衛隊
派遣。21世紀初頭の日本は、「時代の転換点だった」と後世、語られる
のではないでしょうか。そんな日本社会を、外国人はどう見ているのでし
ょうか。そして、これまでの日本の憲法、外交などのあり方や経済の枠組
みの変わり目、そして私たちの暮らしぶりを、どう見ているのでしょうか。
日本で暮らし、この国をよく知っている外国人ジャーナリストやビジネ
スマンのオ・デヨン氏、ジェームス・ワグナー氏、ジョナサン・ルイス氏、
ピーター・D・ピーダーセン氏お迎えし、日本の政治や日本人を語っていた
だきます。
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日 時 :平成16年3月30日(火)
会 場 :銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演 :午後6時30分(開場:午後6時00分)
討論者 :オ・デヨン(韓国)
ジェームス・ワグナー(米)
ジョナサン・ルイス(イギリス)
ピーター・D・ピーダーセン(デンマーク)
他
コーディネーター :山田厚史(朝日新聞社経済部・アエラ編集部)
主 催 :構想日本
定 員 :160名
参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
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参加希望の方は、下記のメールアドレスにお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
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参加ご希望の方は、誠に恐縮ですが3月29日までに出欠の是非を
お知らせ願います。
お問合せ:構想日本・西田(電話03-5275-5607)
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3.《お知らせ》
●「新潮45」3月号(新潮社)
ジャーナリズムを否定する「猪瀬直樹の作法」 櫻井よしこ
2月号の「猪瀬直樹の仮面を剥ぐ」で道路公団改革の政府案の決定プロセ
スを克明にレポートしたジャーナリストの櫻井よしこさんが、引き続き、
政府の「民営化推進委員会」の議論過程を鋭く追及しています。政府の
「委員」のあり方、ジャーナリズムの姿勢を問う記事でもあります。
一方、猪瀬氏は同号で、櫻井氏の記事に対し反論しています。氏の反論は
果たして「論破」したことになっているのか、2月号と合わせ、ぜひご覧
下さい。
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