【No.167】喜びは足元に。全国各地から喜びの「まほろば」を。
2004.10.01

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喜びは足元に。全国各地から喜びの「まほろば」を。
JIメールニュースNo.167  2004.10.1
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■■ 目次 ■■
1.《首長リレーエッセー(6)》
喜びは足元に。全国各地から喜びの「まほろば」を。
2.《J.I. Action Summary》
3.《第88回「J.I.フォーラム」のご案内》

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1.《首長リレーエッセー(6)》
喜びは足元に。全国各地から喜びの「まほろば」を。
京丹後市長 中山 泰
●無限の可能性
人は皆「無限の可能性」をもっている。誰であれ人それぞれに父母があ
り、父母はまた同じく父母を‥というご縁のつながりの中で、100年前も、
千年前も、1万年前も、そして100万年前でも、その命の縁は途切れていな
い。命の縁がどこかで途切れていれば当然に今はなく、1億年前ですら、
今の人間の形ではなかったろうが、誰にも必ず祖先生命体はあったのだ。
僕も、君も、誰彼も。1億年前、2億年前から、僕も君も自らの肉体の起源
はあったんだ、そしてその蓄積として今がある。単純な事実であるが、こ
のことに思いを寄せるときに、一個の命それぞれの有難さ、尊さをことの
ほか強く感じる。
また、一人の命の誕生までに何人の父母・父母‥の命が関っているのか。
10代300年遡るだけで約千(2の10乗)人、20代600年で約10万人、30代
千年で約1億人‥、こう数えると、膨大な祖先の命をいただきながら、今
の自分があることに気づく。そして、今の自分の命には、膨大な数にのぼ
る祖先それぞれの命の個性、特性のきらめきを、一部覚醒し、一部未だ眠
りながらも、すべて遺伝子として保有している、と理解するだけでも、人
には「無限の可能性」があると率直に思う。一個の命は、かけがえのない
尊さの中で、限りない可能性に光り輝いている。人にとって何を「する、
為す」のかということも大事だが、人として「ある」というだけでこの上
なく慶ばしいものだ。つくづく、今ここに「ある」という、奇跡のような
喜びを、深い感謝とともに、じわっと感じ続けていたい。
●宝
地上には色とりどりの花が咲き乱れている。花は理屈抜きに美しいもの
だが、元はといえば種から出たもの。そして、種の中にあの花がまるごと
隠れていたのではなく、種はきっかけだ。土中にある花を構成する成分を、
種の機能で引き寄せて、地上に見事に編み上げた。あの色とりどりの花々
は、種がちぎり絵のように土中からくみ上げただけで、実は、全部、土の
中にあったのだ。花も果実も食物も、元々、土中にあったもの。僕は、こ
の3月まで東京暮らしで地下鉄通勤をしていたが、走る地下鉄の中で、こ
のことをふと思い、「今、宝の中を走っている。」と、ときおり幸福感を
感じていた。
●まほろばの里
身近で普遍的な例を二つほど出したが、世の中、感動、喜びのタネは、
確実に周りに一杯に満ちている。僕の住む京丹後市は、京都府の北部・日
本海に面し、この4月に6町の合併により誕生した人口約6万5千人、広
大な面積(約500平方キロメートル)を有する市で、山陰海岸国立公園と若
狭湾国定公園に指定される豊かな観光と自然環境に恵まれたまちだ。日本
海側最大の前方後円墳や5千基以上にのぼるといわれる古墳群など、古代邪
馬台国に匹敵する巨大勢力の元都である古代丹後王国の多くの歴史遺産も
ある。喜びは足元にある。豊かな自然、歴史などの恵みを尊び、このよう
ないっぱいの恵みの中で、市民の皆さんとともに、喜びのタネをたくさん
掘り起こし、その特色を活かした形で育んでいきたい。また、一人ひとり
をかけがえのないものとして大切にし、違い・特色を尊重し、それぞれが
支えあい、生かしあって、そして、高めあって生きる、いわば「調和と発
展のまほろば」の里づくりを目指していく。こんなまちづくりのありよう
が、新しい時代における日本の発展の方向の大きな一つの軸になることを
信じながら。
<筆者のプロフィール>
1960年京都府峰山町生まれ。1985年京都大学経済学部卒業後、総理府・総
務庁へ入庁。沖縄開発庁長官秘書官、経済産業省製造産業局人間生活シス
テム企画チーム長・デザイン政策チーム長、内閣府総合規制改革会議事務
室次長を経て、2004年5月に京丹後市長に就任。現在1期目。
信条:常に感謝し常に喜ぶ
京丹後市のホームページ: http://www.city.kyotango.kyoto.jp
◆応援の気持ちをこめて
中山さんが述べているとおり、私たちは皆、時間と空間の両面で数えきれ
ない「つながり」を持つことで生きている。ところが、東京のような大都
会では、多くの人が、この「つながり」を忘れて暮らしている。だから、
「つながり」の結果としての「今」を大切にせず、そのうち、どこかにい
いことはないかとキョロキョロしたり、「自分さがし」にウロウロしたり
することになる。中山さんをはじめ、この首長リレーエッセイに寄稿して
頂いている方は皆、地元の特色を十分に心得た方ばかりだ。ぜひ「今」、
「足元」、「つながり」を大切にして、「東京みたい」でない、ホンモノ
のまほろばを全国につくって頂きたい。構想日本もそれを全力で応援した
いと心から望んでいる。
(加藤 秀樹)
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2.《J.I. Action Summary》
■構想日本の9月の主な活動状況■
(1)政治改革(政治資金)
●お金の流れを不透明にさせている「政治資金規正法」改正のアピール
・議員個人の「連結収支報告書」の義務化
・「外部監査」の義務化(支出目的の是非をチェック)
・収支報告書の「複写」を明文化
(詳しくは、 http://kosonippon.org/wp-manager/mailnews/log.html?no=174 )。
(2)三位一体改革(国と地方)
●創意工夫で経費節減している自治体の調査結果の分析(長野県栄村)。
・「国の規制に従った場合の事業コスト」と「独自のやり方で行った場合
のコスト」の比較、等。
●自治体の「事業仕分け」作業の準備(12自治体目、11月頃実施予
定)
・「ニュービジネス協議会」の「21世紀の風運動」の会との協働プロジ
ェクトとして再スタート( http://kosonippon.org/wp-manager/doc/?no=214 )。
(3)教育行政改革
●教育現場(学校や市町村)の権限拡大の推進に向けた共同アピール
(市町村長連署を予定)の準備
・構想日本の提言: http://kosonippon.org/wp-manager/prj/edu/
(4)公益法人制度改革
●「非営利活動法人制度」の抜本的な改革に向けたキャンペーン
・日本青年会議所の機関紙『We Believe』8月号に、『地域に住民主体の
「公益性認定委員会」を』を掲載
( http://kosonippon.org/wp-manager/doc/?no=215 )。
(5)農業政策
●課題の抽出、解決アプローチの検討(有識者や現場関係者とブレスト)
・哲学(国民にとって「農業」とは何か?)を踏まえた上で、様々な切り
口(「国民の食」として、「産業」として、「環境保全」として、等)で
検討。
上記の他、「国債管理政策」、「中小企業政策」、「医療制度改革」等の
政策プロジェクトが進行中。詳しくは、 http://kosonippon.org/wp-manager まで。

(文責:政策担当ディレクター 冨永朋義)
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3.《第88回「JIフォーラム」のご案内》
「語り」が歴史をつくる
-オーラル・ヒストリーでブラックボックスを開く-
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インターネット時代になり、どうやってそうなったという歴史のプロセス
抜きの結果ばかりが情報として取り上げられています。
オーラル・ヒストリーとは、専門家による、万人のための口述記録を作
成して後世に伝える手法です。この手法により、私達が知り得なかった、
歴史をつくってきた人々の胸の内に封じられていたブラックボックスを開
きます。インターネットや文献では読み取れない意思決定プロセスの中に
秘められた「その時、何が起きていたのか」を解明していきます。
オーラル・ヒストリーの第一人者である東京大学教授の御厨貴氏(政治
学)と、「語り」を引き出す達人であるジャーナリストの永江朗氏をお迎
えし、オーラル・ヒストリーの魅力、可能性について大いに語っていただ
きます。
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日 時  : 平成16年10月27日(水)
会 場   : 銀座ソニービル8階 ソミドホール
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時00分)
討論者  : 御厨 貴 (東京大学教授)
永江 朗 (ジャーナリスト)
主 催   : 構想日本
共 催  : 東京大学先端科学技術研究センター 御厨研究室
定 員  :160名
フォーラム参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料で
す)
懇親会参加費   :3.500円(ご希望の方は下記懇親会参加に○印を
つけてください)
※ゲストを囲んで懇親会を開催いたします。事前申込のみ承ります。
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参加ご希望の方は、10月26日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先

懇親会         参加する      参加しない
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お問合せ:構想日本・西田(電話03-5275-5607)
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