【No.256】民主主義と教育
2006.07.07

◇◇◇ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

JIメールニュースNo.256  2006.7.7発行
民主主義と教育

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇◇
◆◆ 目 次 ◆◆
1.【民主主義と教育】
2.【J.I.Action Summary】
3.【第108回「J.I. フォーラム」のご案内】
※好評の「ポリ吉ブログ」もご覧ください。 http://blog.kosonippon.org/
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
1.【民主主義と教育】
社団法人町田青年会議所 理事長 石川 清和
青年会議所では、『未成年模擬投票』を推進している。これは、まだ選挙権の
ない生徒・児童が実際の選挙に合わせて制度を体験する取組みである。
今年2月に行われた町田市長選挙でのこと、子供達と選挙事務所に行ってみ
た。選挙体験の一環として、子供達が候補者を知るために直接会って話を聞
いた。
一緒に行ったのは高校生。次回の選挙では立派な有権者だ。その意識の高
さには驚かされる。私がこの年代の頃には・・・と、考えるのも恥ずかしい。
一方で、この世代の政治への興味を奪い取っているのは、大人の責任である
ことも痛感する。民主主義のシステムと同時に、現在進行している我が国・我
が地域の運営(目的、目標を含む)を、もっと身近に学べる機会を創るべきで
ある。
今の日本社会は、選挙に関してほとんど教育ができていない。民主主義の根
幹が学べていない、と言っても過言ではないだろう。社会科(公民)の中で制
度だけは勉強するが、実際の政治家が何を目指し、何をしているのか、そん
なことを教えてもらった記憶はない。
それでいて、20歳になったら投票しましょう、投票は国民の義務です、なんて
言われても、どれほど意義のある投票を行えるだろうか。
さらに選挙権を得てからの課題として、いかに有権者の声を届けるかという点
があげられる。無関心層のほとんどは、自らの声が政治に届かないと思って
いる。実際、そういう時代はあった。
しかし、世の中は変わりつつある。どの行政にいっても、市民の声を求めてい
る。市民が無関心であっては、行政は動けなくなってきている。
協働しなければ不都合な時代になったのだ。市民の声が正しく(一部の声だ
けでなく)伝わる仕組み(市民討議会など)というものも、さらに模索していく必
要があるだろう。
青年会議所は、各地で市民運動の先頭に立ち、「日本の独立と民主主義を守
る」という使命を担っている(と、私は思っている)。
民主主義とは、多数決と同義語ではなく、自らの意思決定により、自らが責任
を持つ社会システムだ。この社会システムの根幹にある「魂」を未来に伝えて
いく必要がある。
今後も、学校や地域の人々と連携して、地道な参加型プロジェクトを進めること
で、「権力に依存する思考」から「自己責任で社会を変革する思考」へ、教育を、
この国の未来を変えていきたい。
──────────────────────────────────
2.【J.I.Action Summary】
■構想日本の6月の主な活動■
1.「事業仕分け」
★キャンペーン(各種講演)
●関東学院大学公開講座(10日)
・「事業仕分けは改革の礎」
●「未来工房ハッピー久喜」設立記念講演(24日)
・「今、住民が力を発揮するとき!市民参加で行政チェックを」
●政策研究大学院大学で講義(30日)
・「事業仕分けの意義・実際・成果」
2.地方交付税制度改革
★共同アピール(23日、都道府県会館記者クラブ)
●アピール者
・赤井伸郎 兵庫県立大学経営学部助教授
・土居丈朗 慶応義塾大学経済学部助教授
・加藤秀樹 構想日本代表
●アピールのポイント
・国と地方の仕事を具体的に仕分け(実務上、国の仕事を自治体が行う場合
は、国がその財源を全額負担)、
・地方の自由度を高めるとともにその責任を問う仕組みを整え(地方の仕事に
対する国の関与・規制の廃止、破綻再生制度の創設など)、
・地方交付税制度は「財源調整」機能に特化させる(=「財源保障」機能の廃
止、地方財政計画は不要)。
(アピール文 http://kosonippon.org/wp-manager/doc/pdf/20060623_2.pdf )
3.その他(各種委員会への参加)
・東商「政治・行政改革推進委員会」(8日、19日)
・杉並区「市場化提案制度検討委員会」(20日)
(文責:政策担当ディレクター 冨永朋義)
──────────────────────────────────
3.【第108回「J.I. フォーラム」のご案内】
「バリアフル」こそ醍醐味
バリアフリーという言葉をよく耳にします。生活上の障害が減るのはありがたい
ことです。
と同時に、日々、様々な「バリア」に直面するのが人生だ、とも言えます。そん
な中でも、とりわけ「バリアフル」な人生を経験したからこそ、すばらしい成果を
あげた方にきていただきます。
交通事故という「バリア」があったからデザインした車椅子、それがニューヨーク
近代美術館の永久展示品になった川崎和男さん。ホームレスという「バリア」を
乗り越え、ITベンチャーを始めた兼元謙任さん。工場の火事、その他の大変な
「バリア」を逆手にとって顧客の信頼を勝ち得た浜野慶一さんの3人です。
—————————————————————–
日 時 : 平成18年7月25日(火)
会 場 : 日本財団ビル2階・大会議室港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演 : 午後6時30分(開場:午後6時00分)
ゲスト : 川崎和男(デザイン・ディレクター、医学博士)
兼元謙任(株式会社 オウケイウェイヴ 代表取締役社長)
浜野慶一(株式会社 浜野製作所 代表取締役)
主 催 : 構想日本
定 員 : 160名
フォーラム参加費 : 2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   : 4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
—————————————————————–
参加ご希望の方は、7月24日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先

懇親会に     参加する      参加しない
—————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●JIメールニュースは、政策シンクタンク「構想日本」の活動情報などをお届
けする無料のメールマガジンです。1.代表及びスタッフが名刺交換させて
頂いた方、2.ホームページで直接購読を申し込まれた方にお送りしていま
す。配信停止をご希望の方は、「配信停止希望」と明記の上、このメールマ
ガジンにご返信ください。
●登録・配信停止・アドレス変更は、 news@kosonippon.org へご連絡頂くか、
http://kosonippon.org/wp-manager/mailnews/ で手続してください。
●みなさんの個人情報は、構想日本が厳重に管理し、構想日本の活動に関
わるご案内をお送りする以外、使用することはありません。
●転載は大歓迎ですが、ご一報いただければ幸いです。
●みなさんのご意見をお待ちしています(800字以内でお願いします)。
info@kosonippon.org
頂いたご意見などは、バックナンバーと共に「読者の声」として以下に掲載
しています。 http://kosonippon.org/wp-manager/mailnews/log.html
不掲載をご希望の場合は、必ずその旨を明記して下さい。
また、氏名、肩書きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。
イニシャル、匿名、ハンドルネーム使用の場合は必ず明記して下さい。
◇◇◇ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
発行:構想日本      発行責任者:加藤秀樹
info@kosonippon.org
http://kosonippon.org/wp-manager/
Copyright(C) 1999-2006 -構想日本- All rights reserved.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇◇