【No.274】マイク丹治の暴言シリーズ(4)補習と必修科目のすげ替えが解決か?
2006.11.10

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JIメールニュースNo.274  2006.11.10発行
マイク丹治の暴言シリーズ(4)
補習と必修科目のすげ替えが解決か?
~今こそ何を学んでもらうかを真剣に見直そう!~
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◆◆ 目 次 ◆◆
1.【マイク丹治の暴言シリーズ(4)
補習と必修科目のすげ替えが解決か?
~今こそ何を学んでもらうかを真剣に見直そう!~】
2.【第112回「J.I. フォーラム」のご案内】
*構想日本ホームページで「ワンクリックアンケート」開催中。
「Q:教育基本法の改正は必要ですか?」にお答えください。
〔アンケート期間:2006/10/25(水) ~2006/11/12(日)〕
↓     ↓     ↓
http://kosonippon.org/wp-manager/enquete/index.php?m_enquete_cd=32
(衆議院での審議が続いています。早ければ来週中にも採決される
かもしれません。)
*構想日本提供の「政治家・政策データベース」で新コーナー「政治ガイド」
をはじめました。第1回は【教育基本法ってなあに?】です。
↓     ↓     ↓
http://db.kosonippon.org/
(政治家アンケート「官邸機能の強化~あなたは積極派? 慎重派?~」
も実施中です。)
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1.【マイク丹治の暴言シリーズ(4)
補習と必修科目のすげ替えが解決か?
~今こそ何を学んでもらうかを真剣に見直そう!~】
構想日本 政策委員
丹治 幹雄
高校の必修科目の履修問題が巷を賑わしている。そもそも何故このようなこ
とが起きたのだろうか? これが少数の高校の問題であれば学校長などの
責任と言えそうだが、これだけ全国で同じ問題が発生しているところを見ると、
我が国教育制度そのものに関わるものと考えざるを得ない。
世界史は受験科目として選択されにくい科目だから、結果として必修逃れは、
受験を最大の目標とする父兄や生徒のニーズに合致していると言えるかもし
れないが、生徒や父兄がカリキュラムを事細かに確認しているとも思えない
ので、やはりこれは学校側、教師側の主導によるものと推察される。
まして、都道府県によって格差があることを念頭におけば、県の教育委員会
の関与すら想像されてしまう。必修科目を定めつつ、一方で受験で成果を挙
げたいという自己保身と、本音と建て前の使い分けが見え隠れする。ルール
としてある以上はこれを守るべき教育の現場が、これを貫かずに責任ある個
人を育てることができるはずもない。
また、この問題に対する対応はどうだ。とにかく補習、そして世界史の代わり
に日本史を必修に? 確かに、真面目にルールを守っていた学校の生徒と比
較してどうかというところはあるが、受験を目の前に控えた生徒たちに、学校
側の起こした不備の結果を押し付けるのが本当に正しいのか? とにかく困っ
たことが起きればこれを糊塗しようという無責任の表れではないか?
そもそも考えてみれば、何故今の必修科目が必修なのか? 結局それぞれ
の科目を専門とする教師の職を守るためではないのか? 時代が変わり、社
会の状況も生徒のレベルも大きく変わったにも関わらず、相変わらず旧態然と
した科目区分の中で必修科目が定められている理由が分からない。
教育とは何なのか? 社会全体で、これからを担う世代に対して託すものでは
ないのか? それが、教師の身分を守るための必修、対症療法に依存し本音
と建て前を使い分ける行政、圧倒的な優位にいながらいじめで子供を死に至
らしめる教師、自らの保身しか考えない学校、そして全て人任せの親達という
構図の中で本当に実現するのか?
我々がそれぞれの責任でこの教育という最も重要な課題に対して、何が出来
るのか、真剣に考え直すべきときが来ている。戦後60年を経て我が国社会が
失ってきたものをこれから60年かけて取り戻さなければならない。科目として
何を用意すべきか、これまでの科目の延長線上で良いのか、その中で必修を
どうすべきか、丁度良い課題を突きつけられているような気がする。
国際社会における歴史認識の問題から、世界史が必要という主張もあるが、
では日本史と世界史に分かれている必要があるのか? またそれが古代史
から始まる必要があるのか? 歴史を一つにして現代史から始めるという発
想はないのか、などは一つのヒントだろう。
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2.【第112回「J.I. フォーラム」のご案内】
ダイナミック・インド
インドへの関心がとみに高まっています。経済成長率8%、人口の54%が
25歳以下、IT産業の急成長などの理由からでしょう。インドはいろいろな意
味で偉大な国です。しかし私たちは、今のインドについて実はほとんど知ら
ないのではないでしょうか。報道などの情報もごく一面的です。
1年の大半をインドで過ごし、庶民の暮らしをベースに宗教、民族、そして中
国、イランなどとの国際的な関係まで、幅広く研究している森尻さんと、インド
と中国というアジアの二大国の大使をご経験し、日本との関係を戦略的に把
握している谷野さんに「インドの姿」を語っていただきます。
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日 時  : 平成18年11月28日(火)
会 場  : 日本財団ビル2階 大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
(http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html)
開 演  : 午後6時30分(開場:午後6時)
ゲスト  : 谷野 作太郎
(元駐インド大使・元駐中国大使、早稲田大学大学院客員教授 )
森尻 純夫
(インド・マンガロール大学客員教授、東京財団リサーチ・フェロー)
コーディネータ : 加藤 秀樹(構想日本 代表)
主 催  : 構想日本
定 員  : 160名
フォーラム参加費 :2,000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
懇親会参加費   :4,000円
(ご希望の方は下記懇親会参加に○印をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「トラットリア・イ・プリミ 虎ノ門店」
港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F TEL 03-3589-5812
(http://www.ep-tokyo.com/iprimi/toranomon/)
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参加ご希望の方は、11月27日までに出欠の是非を、下記のメールアドレス
にお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に     参加する      参加しない
————————————————————–
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田まで。TEL 03-5275-5607
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