- 【No.564】「決断できる政治」の実現に向けて
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J.I.メールニュース No.564 2012.08.02発行
「決断できる政治」の実現に向けて
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【1】 「決断できる政治」の実現に向けて
経済同友会 政治・行政改革委員会 委員長 永山 治
【2】 第180回J.I.フォーラム 8月29日(水)開催
【3】 仕分けの夏! 今週末は「高松市」、「四街道市」で開催
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【1】 「決断できる政治」の実現に向けて
経済同友会 政治・行政改革委員会 委員長 永山 治
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7月26日のJ.I.フォーラムに対して、経済同友会政治・行政改革委
員会の永山治委員長から以下のような熱いメッセージを頂きました。
永山氏の「決められない政治」への決別のメッセージに意を強くし、
読者の皆さんにも声を上げて頂きたくメールニュースでお届けしま
す。(構想日本代表 加藤 秀樹)
* * * * *
日本は戦後、経済発展という国家目標があったため、民主主義のあ
り方やリーダーシップについて深く考察する機会がなく、国民一人
ひとりが政治をシステムとして認識し、そのシステムを良くするた
めに、自分たちが関与し選挙権を行使するという感覚が乏しかった
ように思います。
しかし今日では、経済の成熟化や少子化・高齢化が進み、また近隣
に経済発展を遂げる国が多く現れる等、戦後復興の頃とは状況がか
なり変化しています。一所懸命に努力すればいずれ経済が成長し、
山積する課題も解決するという状況にはなく、55年体制とは異なる
政治力・リーダーシップが求められていますが、それを支える政治
インフラは不十分です。
選挙制度をはじめとする各種制度にも改善余地はあるでしょう。そ
れらの改革に取り組むことはもちろん重要ですが、どこかを変えれ
ば政治が如実に良くなるような正解があるかと言うと、そうではな
いと思います。やはり政治家一人ひとりの質、そして政党の力を強
化しなくてはなりません。そのためにはまず、政治・政治家とは何
か、そして政治家・政党が果たすべき役割を明確にすることが必要
です。
このような問題意識に基づき、経済同友会では本年5月に「政党・
政策本位の政治の成熟化と統治機構改革~『決断できる政治』の実
現に向けて~」を発表しました。
1990年代の政治改革から約20年、閉塞感の打破を求める国民の期待
に後押しされた戦後初めての本格的な政権交代から3年が経過した
今、「決められない政治」がわが国の大きなリスクになるとともに、
世界的にも、民主主義におけるポピュリズムと健全財政との相克が
大きな課題となっています。
社会保障と税の一体改革の柱である消費増税関連2法は、3党合意
により衆院で可決されましたが、その過程では国会運営の停滞が目
につきました。こうした政治の機能不全は、特に二大政党の政党と
しての統治能力不足に起因します。政党政治の根幹である政党力を
底上げするため、政党法を早期に制定するとともに、選挙における
有権者の的確な意思表明を可能にする観点からも、各党は「綱領」
を制定し、党の構成員が依って立つ考え方の基盤を明らかにすべき
です。
今こそ政治改革に本腰を入れない限り、日本の政治はグローバルな
意思決定のスピードに対応できず、財・サービスの国際標準や経済
連携協定の締結などに係る交渉においても、優位に立つことはでき
ないでしょう。このままでは経済・企業も諸外国とイコール・フッ
テイングで競争できず、雇用・納税を通じて国民の生活を豊かにす
ることもままなりません。
政治には、国民の強い声に促されて変わるという側面があります。
参加者の皆さんが本日のフォーラムを通じ、政治・政党のガバナン
スに関する問題意識と理解を深め、声を上げていくことにより、わ
が国が一日も早く「決められない政治」と決別できるよう願ってい
ます。また、経済同友会も、引き続きこのテーマへの取り組みを続
けて行きたいと思います。
(経済同友会 政治・行政改革委員会 委員長 永山 治)
*経済同友会の政党法に関する提言はこちらからご覧いただけます。
http://www.doyukai.or.jp/policyproposals/articles/2012/pdf/120517a.pdf
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*みなさんのご意見をお待ちしています(800字以内でお願いします)。
info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として以下
に掲載しています。
http://kosonippon.org/wp-manager/mail/index.php
※不掲載をご希望の場合は必ずその旨を明記して下さい。氏名、肩書
きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。匿名、ハンドル
ネームをご希望の場合は必ず明記して下さい。なお、盗作、名誉毀
損、人権侵害、差別的な記述などの投稿は禁止いたします。
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【2】 第180回J.I.フォーラム 8月29日(水)開催
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教育委員会について考える(仮)
○日時: 平成24年8月29日(水)
○会場: 日本財団ビル2階・大会議室
港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html
※セキュリティの都合上、本案内状を会場1階で提出して下さい。
○開演: 午後6時30分(開場:午後6時00分)
○主催: 構想日本
○定員: 160名
○フォーラム参加費: 2000円(シンクネット・構想日本会員は無料です)
○懇親会参加費: 4000円
ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「頤和園(いわえん)溜池山王店」
港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531
http://www.iwaen.co.jp/tameike
※懇親会をキャンセルされる場合は必ずご連絡下さい。
直前のキャンセルの場合、キャンセル料を申し受けます。
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参加ご希望の方は、【8月28日(火)まで】に出欠の是非を、下記の
メールアドレスにお申し込み下さい。
forum@kosonippon.org
お名前
所属
ご連絡先
懇親会に 参加する 参加しない
※懇親会直前キャンセルの場合は、キャンセル料を申し受けます。
—————————————————————-
*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。TEL 03-5275-5665
*内容に関するお問い合せは、
フォーラム担当 西田陽光まで。TEL 03-5275-5607
*今後のスケジュール等、詳細はHPをご覧下さい。
http://kosonippon.org/wp-manager/forum/index.php
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【3】 仕分けの夏! 今週末は「高松市」、「四街道市」で開催
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○高松市(香川県)◇
【日程】 平成24年8月5日(日)9:00~17:00(受付8:30~)
※入退室自由。
【会場】 高松市役所 本庁舎 13階 大会議室
【対象事業】 10事業
【参加者】 事業説明者:高松市職員
コーディネーター、仕分け人
:構想日本事業仕分けチーム
市民判定人:高松市民
【連絡先】 高松市役所 人事課(行政改革推進室)
電話:087-839-2160 FAX:087-839-2190
○四街道市(千葉県)◇
【日程】 平成24年8月5日(日曜) 9:00~16:40
※入退室自由。
【会場】 四街道市文化センター 201・203・301号室
【対象事業】 21事業
【参加者】 事業説明者:四街道市職員
コーディネーター、仕分け人
:構想日本事業仕分けチーム
市民判定人:四街道市民
【連絡先】 行革推進課 043-421-6104
※◇印の自治体は「市民判定員方式」での実施となります。
*構想日本HPでは今年度の実施予定が続々と更新されています。
詳細は以下のリンクよりご覧下さい!
http://kosonippon.org/wp-manager/shiwake/contribution/index.php
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