【No.685】「まちなか広場をシアンする」|全国まちなか広場研究会  山下 裕子氏|
2014.12.18

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J.I.メールニュース No.685 2014.12.18発行

「まちなか広場をシアンする」

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【1】<巻頭寄稿文>

「まちなか広場をシアンする」

全国まちなか広場研究会  山下 裕子

【2】<お知らせ>

(1)第207回J.I.フォーラム  12月24日 開催

「人口減少――本当の問題は何か」

(2)Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

(3)「現場みらい塾」第2期、第3期募集開始!

【3】<ご紹介>

(1)東京駅開業百年記念 第199回JIFゲスト 松隈洋様より

(2)クリスマスチャリティーCD
『In The Bleak Midwinter ~真冬の夜の闇に~ 』リリース

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【1】  「まちなか広場をシアンする」

全国まちなか広場研究会  山下 裕子

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地方都市の「まちなかの魅力」が、歩行者空間の占める面積や質で判断される時代が来ているように思う。そして、生身の人がゆったりと豊かに憩うことが可能な場の代表選手として「広場」があると考えている。

実際、いま多くの都市の中心市街地では広場整備が活発である。従来、わが国には西洋のような広場とそこでのアクティビティは明確なカタチでは存在せず、神社仏閣の境内や集落内の路地がその機能を果たしていたと考えることができる。

それでは、いま整備が進行している広場とはどのような空間だろうか。それは、容積率アップのための公開空地や建築物内の広場的空間であり、既存施設移転に伴って現れた空地や駅前交通広場の一部であり、また被災地では公共施設建設予定地の暫定利用であるなど、様々だ。広場の概念は容易には定義されないようだが、多くの人が関心を持ち必要性を感じているのは疑いのない事実である。

私は、昨年度まで富山市まちなか賑わい広場(愛称グランドプラザ)の運営会社の社員であった。2007年の開業当初から視察依頼は年100件を越え、ここ数年は広場そのものを主な目的とする視察が増加し、年々その関心が高まりつつあることを実感していた。一方で、広場に関する文献や運営手法等の情報の少なさに驚いていた。

そこで志を同じくする仲間とともに「全国まちなか広場研究会」を立ち上げ、第1回研究会を昨年9月に富山で開催した。そして、今年9月には第2回研究会が長岡市役所併設の広場であるアオーレ長岡で開催され、23都市100名を超える参加者が集まり議論を重ねた。

本研究会の目的は、『まちなか広場の価値に関する研究を行い、広場の整備と管理運営の望ましいあり方が普遍化されることに寄与することを目的とし、「公共広場」×「公共交通」の連携による価値の創造が都市における基幹事業と位置付けられることを目指し』ている(設立趣旨書抜粋)。

参加者は、都市計画、行政学、建築、交通、マーケティング等多様な専門性を有し、その立場は研究者、行政職員、コンサルタント、学生、一般市民であり、広場に新たな可能性を感じている者同士のしなやかな寄り合いの場となっている。

研究会のあり方もお互いを大らかに包み込む広場的なあり方を目指しており、分科会ではテーマ毎にグループ討議を実施したが、結論を求めるものではなかった。参加者がそれぞれの立場や事業状況を背景に、法律・制度から広場に配置される椅子のデザインや運用(常設・運搬・収納等)の在り方にいたるまで、生々しい意見を出し合いながらもお互いの立場を尊重し、さらなる展開を視野に見据える仲間づくりの場であったように感じている。

そして、あたらしい広場への探究心はふくらむばかりで、すでに来年度の方向性を探りはじめている(第3回は2015年11月6日姫路市にて開催)。こうした異なる分野同士の横のつながりや、形式を定めない自由で活発な議論や発表の場が、わが国の「広場」の新しいあり方の模索を推進し、リアルな活き活きとしたプラットフォーム形成につながると信じている。

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山下 裕子 (やました ゆうこ)

全国まちなか広場研究会/(株)ハイマート久留米/NPO法人GPネットワーク(富山市)07年富山市まちなか賑わい広場グランドプラザ運営事務所。10年(株)まちづくりとやまグランドプラザ担当。現在、NPO法人GPネットワーク理事、(株)ハイマート久留米にて ひと・ネットワーククリエイター。著書に「にぎわいの場 富山グランドプラザ-稼働率100%の公共空間のつくり方」(学芸出版社)

全国まちなか広場研究会 hello@machinakahiroba.com

http://machinakahiroba.com/ https://www.facebook.com/machinakahiroba/info

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【2】(1) 第207回J.I.フォーラム  「人口減少――本当の問題は何か」

「地方消滅」という言葉が一人歩きしています。実は、人口減少は40年前から予測されていました。そして、政府もメディアもそれを「望ましいこと」と捉えていたのです(1974年人口白書)。

ところが、今「人口減少は大変だ」の大合唱です。本当に大変なのは何なのでしょうか。

人口が減ることか、それとも、それを受けとめる社会のあり方のほうか。

少子化対策の成否を問わず、日本の人口が増えることは当分ないでしょう。ならば私たちは、今何をしないといけないのでしょうか。一度冷静に考えてみましょう。

歴史人口学と地方自治のエキスパートに来て頂きます。

◯日 時: 平成26年12月24日(水)18:30~20:30(開場18:00)

◯会 場: 日本財団ビル2階 大会議室  港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111

◯ゲスト: 鬼頭 宏   上智大学 教授

福嶋 浩彦  元消費者庁長官・中央学院大学 教授

コーディネーター : 加藤 秀樹 (構想日本 代表)

◯主 催: 構想日本

◯定 員: 160名

◯参加費: 一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費: 4,000円(ご希望の方は懇親会参加と明記してください)

※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。

「頤和園(いわえん)溜池山王店」 港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531

※フォーラムへのご参加は、 info@kosonippon.org  にお願いします。

なお、お申し込みの際の必要事項等詳細につきましては、HPを御覧ください。
( http://kosonippon.org/wp-manager/forum/regist.php?m_forum_cd=331 )

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*参加申し込みに関するお問い合せは、
事務局 木下明美まで。 TEL 03-5275-5607

*内容に関するお問い合せは、
伊藤/田中まで。TEL 03-5275-5607

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(2) Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

Yahooニュースにオーサーとして投稿している記事が更新されました。ぜひ御覧ください。

代表 加藤秀樹

◇12月9日 「世界に例を見ない取り組み 政府の事業のデータベース化」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20141209-00041319/

◇11月12日 「政治とカネ」せめて一般国民、企業並みにせよ

http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20141112-00040668/

ディレクター 伊藤伸

◇12月12日 「投票所入場券」は600円也。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itoshin/20141212-00041459/

◇12月7日 「改めて考える選挙費用600億円の使い道 ~行政事業レビューシートから~」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itoshin/20141207-00041192/

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(3)「現場みらい塾」第2期、第3期募集開始!

政策シンクタンクPHP総研と共同で本年度スタートした「現場みらい塾」。受講生の満足度が高かったこともあり、来年度は第2期、第3期を開講することとしました。

自治体職員を主な対象としていますが、それ以外の方も参加可能です。是非お申込みください。

テーマ

「”自分事”からはじめる地方自治 ~現場目線で人口減少時代を突破する ~」。

人口減少時代に突入した今日。地域にとって最も必要なのは、直面するさまざまな課題を自分事として捉え、考え、行動できる人材です。前例踏襲を振り払い、マニュアル依存から抜け出して、課題解決と未来創造に挑戦する。そんな強い志をもち、現場で活躍できる地域リーダー人材を輩出することをめざします。

特 徴

1.地域経営の第一線で活躍している講師陣

2.最先端の政策や手法のトレンドを学びとる講義プログラム

3.自ら考え、取り組むことで体得する実践プログラム

スケジュールなど詳細はこちら

http://research.php.co.jp/event/2015/05/16.php

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【3】<ご紹介>

構想日本が協力している活動に関するお知らせです。
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(1)東京駅開業百年記念 第199回JIFゲスト 松隈洋様より

◎展覧会 東京駅開業百年記念「東京駅100年の記憶」

3つの大学(鹿児島、日本、京都工芸繊維)の100名を越える学生たちが、東京駅と丸の内地区のジオラマ模型を制作しました。

ジオラマは、3つの時代(開業当時の1914年、50年後の1964年、100年後の現在)からできており、この街と私たちにとって、いつの時代が最も調和がとれていたのかを観客自ら見比べて考えてもらいたい、という願いが込められています。

移り変わる街の様子が、俯瞰できます。是非足をお運び下さい。

◇会 期:2014年12月13日(土)-2015年3月1日(日)
※年末年始・休館日ご注意下さい

◇会 場:東京丸の内・東京ステーションギャラリー

◇入館料:一般900円 高校・大学生700円 中学生以下無料
詳細はこちらから
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201412_TOKYO_100.html

◎記念シンポジウム「東京駅の保存・復原と日本近代建築の100年」

◇日 時:12月21日(日)14:00-17:00

◇会 場:工学院大学 新宿校舎 A0652教室
http://www.kogakuin.ac.jp/facilities/campus/shinjuku/access.html

◇参加費:無 料

◇講 師:松隈洋(京都工芸繊維大学教授), 田原幸夫(JR東日本建築設計事務所)他
詳細はこちらから http://www.ejrcf.or.jp/gallery/event.html

(2)クリスマスチャリティーCD
『In The Bleak Midwinter ~真冬の夜の闇に~ 』リリース

日本人ソプラノ歌手 中村初惠と米国人バリトン歌手 ジェフリー ・トランブジェフリーのデュオDuo Dona Sonus(ラテン語で響きの贈り物)。

音楽家や音楽が社会と繋がるにはどうしたらいいかを模索。東日本大震災での被災地支援活動をきっかけに、音楽が人々の心に光を灯し、笑顔を繋げてくれること確信。「厳しい中にもひと筋の光が灯りますように」との祈りを込めて、今回のCDを収録。

「音楽を通してすべての子ども達に笑顔を」との思いから『子どもの夢を叶える基金 Dreams Alive Music!! 』の設立を目指して奔走中。

このCDの収益の20%が、基金設立への寄付となります。これは若手音楽家と聴衆の皆さんと、共に創り、育てていく基金です。皆様からの様々な支援、ご協力をお願いします。

Duo Dona Sonus http://duodonasonus.theshop.jp/
中村初惠 http://www.hatsue-music.jp/

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