【No.704】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第六弾  大垣祭」 |至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長  石田 芳弘氏|
2015.05.07

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J.I.メールニュース No.704 2015.05.07 発行

「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第六弾  大垣祭 」

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【1】<巻頭寄稿文>

「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第六弾  大垣祭 」

至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長 石田 芳弘

【2】<お知らせ>

(1) 第212回J.I.フォーラム  5月28日(木)開催予定

「地方創生 『大学習会』」

(2) 「現場みらい塾」第2期、第3期募集開始

(3) Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

【3】<ご紹介>

(1)まだまだ終わらない公開勉強会 5月11日(月)開催

(2)エンジェルフライト(国際霊柩送還) 漫画化

【4】構想日本の2015年4月の主なパブリシティ

(1) 対外活動

(2) 記事掲載

(3) その他

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【1】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第六弾 『大垣祭』」

至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長 石田 芳弘

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祭を語る前に、まず町について語りたい。祭を観る前にその町を知ることが、祭を包括的に理解することになるからだ。祭は町の個性を表現する。

私は大垣という町が好きだ。天下分け目の関ヶ原の合戦、敗軍の将・石田三成はこの大垣城から出陣した。大垣城に立つと滝廉太郎作曲の「荒城の月」「昔の光 今いずこ」を思い出す。

大垣城は戦国の栄枯盛衰を語る名城である。一方、現在の大垣市は、岐阜県一のハイテク都市として繁栄する活力に富む町だ。

五月晴れの青空に祭の幟がはためく大垣八幡神社へ祭を見に行った。

大垣市は日本列島のど真ん中に位置する都市らしい。濃尾平野は緩やかに鈴鹿山脈まで西に向かって傾斜する。木曽三川の豊かな地下水脈はこの地で湧出し、大垣は水の都と呼ばれ、俳聖芭蕉の「奥の細道」終着の地でもある。

文化の香り漂うこの地の大垣八幡神社のルーツは奈良東大寺の寺領であったという。因みに、現在わが国には神社が86,440社あるが、そのうち八幡社は7、817社。2位の伊勢信仰4、425社以下を大きく引き離して突出している。※1

八幡神社はそもそも渡来人秦氏(はたし)の氏神であるが、聖武天皇が奈良の大仏殿建立に際して八幡神を護り神としたことにより、日本民族の最もポピュラ―な神となった。「南無八幡大菩薩」という言葉は、日本人が何か願い事をする時唱える典型的な神仏習合の呪文である。

「大垣祭」は13台の曳山が登場する。車偏につくりは山の字を当て「ヤマ」と呼ぶ。そしてそのすべてのヤマには人形が乗り、更に歌舞伎を演ずる舞台がついている。子ども歌舞伎は楽しい。

私の住んでいる「犬山の祭」も13台の車山(ヤマ)が繰り出す。そして私の町内は舟形の車山(ヤマ)であり、浦島のからくりを演ずる。※2

去年(2014年)大垣祭の浦島ヤマが昭和20年以来の再建を遂げたと聞いたので、そのヤマについて回った。

友人の庭師から、日本庭園の美学は造った時点から30年後を完成として見据えているという深い話を聞いたことがあるが、大体日本の工芸文物は歳月を経て骨董の次元に入らないと光らない。再建は祭関係者の壮挙ではあるが、浦島ヤマを見て、いまだ未完成品だと愚考した。

「大垣祭」の特徴、歌舞伎についても語りたい。歌舞伎も本来神社への奉納の舞が根底にある。

アマテラスが天岩戸に隠れ、この世が暗闇になった時、危機を救ったアメノウズメの踊りとタヂカラオの怪力の物語は日本神話のハイライトであろう。出雲の阿国が歌舞伎を始める前に、舞を祭礼にしたアメノウズメという神がいる。そして、江戸時代の歌舞伎文化こそ、ユネスコ無形文化遺産に認定された日本人の演劇文化である。

※1参考図書 島田裕巳著「なぜ八幡神社が日本で一番多いのか」「神道はなぜ教えがないのか」

※2大垣祭の「ヤマ」は車偏につくりは山の字をあて 1文字で「ヤマ」
犬山祭の「ヤマ」は「車」と「山」で 2文字で「車山・ヤマ」

今年(2015年)の大垣祭は5月9日、10日
http://www.nisimino.com/nisimino/tokusyu/ogakimaturi/

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石田 芳弘(いしだ よしひろ)

愛知県議会議員、犬山市長、衆議院議員など、地方、中央の政治と行政を経験。特に教育、文化行政に力を入れた。「まちは生涯学習の最良の教室である」というのが持論であり、学校教育も生涯学習の一環であると考え、市民が教師の総合学習や全市博物館構想を推進。また、シンクタンクの研究員として先進国の地方議会を視察、研究。我が国地方議会も議院内閣制を導入すべしという、地方議会改革論議のオピニオンリーダーである。

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【2】(1)第212回J.I.フォーラム  5月28日(木)開催予定

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「地方創生 『大学習会』」

地方創生という言葉を頻繁に聞きます。政府は今年、初年度で1兆7,300億円の予算(26年度補正を含む)を用意しました。自治体はその受け皿のためのプラン(地方版総合戦略)作りを始めています。しかし、実はその中身がよくわかっている人は少ないようです。

今回は構想日本が地方創生のしくみや現状、効果などをわかりやすく整理し、みなさんに理解していただいた上で、ゲストに期待や課題について議論していただきます。

5年間で何兆円ものお金が使われます。税金が有効に使われ、地方が活力を取り戻せるよう私たちも「自分事」として考えたいと思います。

◯日 時:平成27年5月28日(木)18:30~20:30(開場18:00)

◯会 場:日本財団ビル2階 大会議室  港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111

◯ゲスト:木下 富美子(北海道江差町顧問、地方創生人材支援制度による民間からの派遣)

清水 聖義(群馬県太田市長)                   他

◯コーディネーター : 加藤 秀樹 構想日本 代表

◯主  催:構想日本

◯定  員:160名

◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は下記懇親会参加に○をつけてください)
※ゲストを囲んで、下記の会場で懇親会を開催いたします。
「頤和園(いわえん)溜池山王店」
港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531

※フォーラムへのご参加は5月27日(水)18:00まで info@kosonippon.org  にお願いします。

必要事項等詳細は、HPを御覧ください。なお、お申し込みはHPからも出来ます。
( http://kosonippon.org/wp-manager/forum/regist.php )
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(2)「現場みらい塾」第2期、第3期募集開始

政策シンクタンクPHP総研と共同で昨年度スタートした「現場みらい塾」。受講生の満足度が高かったこともあり、今年度は第2期、第3期を開講することとしました。

自治体職員を主な対象としていますが、それ以外の方も参加可能です。是非お申込みください。

テーマ

「”自分事”からはじめる地方自治 ~現場目線で人口減少時代を突破する ~」。

人口減少時代に突入した今日。地域にとって最も必要なのは、直面するさまざまな課題を自分事として捉え、考え、行動できる人材です。前例踏襲を振り払い、マニュアル依存から抜け出して、課題解決と未来創造に挑戦する。そんな強い志をもち、現場で活躍できる地域リーダー人材を輩出することをめざします。

特 徴

1.地域経営の第一線で活躍している講師陣
2.最先端の政策や手法のトレンドを学びとる講義プログラム
3.自ら考え、取り組むことで体得する実践プログラム

『第2期』スケジュール

第1回:2015年5月16日(土)13時~18時半、17日(日)9時半~16時

第2回:6月20日(土)10時~18時

第3回:7月11日(土)10時~18時

第4回:8月8日(土)13時~18時半、9日(日)9時半~16時

その他詳細はこちら

http://research.php.co.jp/event/2015/05/16.php

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(3) Yahoo!ニュースオーサー記事更新!

Yahooニュースにオーサーとして投稿している記事が更新されました。ぜひ御覧ください。

代表 加藤秀樹

◇4月10日「世界が「私たちの財産」と言う建物を日本人は守れないのか」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20150410-00044704/

ディレクター 伊藤伸

◇4月25日 「まもなく統一地方選挙投票日。政策の中身を吟味しよう ― 子ども医療費無料化を事例として」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itoshin/20150425-00045137/

◇4月8日「下宿中で住民票を移動していない学生有権者の皆さん、投票は今からでもできます。」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itoshin/20150408-00044650/

◇4月2日「投票率低下の原因は『仕組み』にあり~統一地方選を機に公選法の抜本的な見直しを~」

http://bylines.news.yahoo.co.jp/itoshin/20150402-00044479/

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【3】<ご紹介>

構想日本が応援している活動に関するお知らせです。
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(1)まだまだ終わらない公開勉強会 5月11日(月)開催

「戦後日本が失ったもの。景観は誰のものか」~元オランダ大使 東郷和彦氏を囲んで~

解体が進む国立競技場ですが、これで終わりではありません。2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、新国立競技場だけでなく、東京のあらゆるところで開発が始まっています。同じような「ヒルズ」はもういりません。
お一人ずつじっくりとお話しを聞く場を持ちます。そして、次に活かしていきたいと思います。http://2020-tokyo.sakura.ne.jp/pg200.html

◯日 時:2015年5月11日(月)19時~21時

◯講 師:東郷和彦氏 (京都産業大学教授・世界問題研究所長)

◯会 場:公益社団法人 日本建築家協会 1階建築家クラブ
東京都渋谷区神宮前2-3-18JIA館

◯会 費:500円 (飲み物つき)

◯主 催:神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会

◯問合せ:info@2020-tokyo.sakura.ne.jp

◯申 込:http://kokucheese.com/event/index/286716/ FAX:03-5214-6663

人数把握のために事前お申し込み下さい。(当日、申込なしの参加も歓迎致します)

(2)エンジェルフライト(国際霊柩送還) 漫画化

第201回のJIフォーラムにご登壇いただいた「エアハース・インターナショナル株式会社」の木村利惠社長の取組みが漫画化されました!

本日発売の青年漫画誌「グランドジャンプ」NO.11に掲載されています(特別読切40ページ)。是非ご覧ください。

◎特別読切 巻中カラー40P!!【国際霊柩送還 エンジェルフライト】作・富田安紀良 画・きたがわ翔

海外で亡くなった方の遺体を、家族のもとへ届けるため奮闘する人々を描く。国境を跨いだ霊柩送還の裏側とは!?(HPより)

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【4】構想日本 2015年4月の主なパブリシティ

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(1) 対外活動

<講演・研修等>

4月30日 三木町「百眼百考会議」(総括ディレクター 伊藤伸、政策スタッフ 原田将大)
※その他、首長や自治体との打ち合わせ5件

<審議会等>

4月13日 松阪市 「公共・公用施設施設最適管理検討委員会」出席(政策アナリスト 川嶋幸夫)

4月15日 行方市「行方市まち・ひと・しごと創生本部」出席(総括ディレクター 伊藤伸、政策スタッフ 山本記子)

(2) 新聞・テレビ等メディア掲載

4月3日 J.I.フォーラム「自分事」の選挙へ議論 自治日報

4月28日 自然資本経営を語る 会誌ACADEMIA NO.151

(3) その他

2014年9月~国立大学法人京都大学経営協議会委員(代表 加藤秀樹)

2015年4月~隔週月曜日 国立大学法人京都大学経済学部 「公共経営論1」講義 (代表 加藤秀樹)

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