- 【No.773】「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第十七弾 足助まつり・挙母(ころも)祭り(豊田市)」 |至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長 石田 芳弘氏|
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J.I.メールニュース No.773 2016.09.08 発行
「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第十七弾 足助まつり・挙母(ころも)祭り(豊田市)」
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【1】<巻頭寄稿文>
「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第十七弾 足助まつり・挙母(ころも)祭り(豊田市)」
至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長 石田 芳弘
【2】<お知らせ>
(1) 第228回J.I.フォーラム 9月27日(火)開催
(2) 今後の構想日本の活動
(3) Yahoo!ニュースオーサー記事更新
(4)“ふじのくに” 士民協働 事業レビュー 9月10日(土)、11日(日)
(5)「現場みらい塾」 第4期 7月~11月 計4回開講中 各回毎の申し込みもできます
【3】<ご紹介>
(1) 「みみの会」東京五輪の抱える問題の本質がわかる! 本日開催
第215回JIFゲスト 山嵜一也様からのお知らせ
(2) ホリスティックビューティライフ2016 Beauty is Intelligence~美は知性~ 9月10日(土)、11日(日)
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【1】 「今こそローカリズム・日本の祭シリーズ 第十七弾 足助まつり・挙母(ころも)祭り(豊田市)」
至学館大学・伊達コミュニケーション研究所長 石田 芳弘
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愛知県は曳山系の祭が全国で一番多い。曳山は山・屋台・だんじり・御車(おくるま)など土地によってそれぞれ固有の呼び方をするが、愛知県では一般に山車(だし)と呼ぶ。
2005年愛知万博で県内の山車百両そろえを敢行。壮観の一語に尽きた。
その機会に30余団体で「愛知山車祭保存協議会」という組織を作り、毎年どこかの祭の日に合わせ、関係する祭保存会が集まり総会を開く。
2015年の総会は10月10日足助まつりに合わせ、「祭はまちの顔」というテーマでシンポジュームを行った。私がファシリテーターを務め、各地の祭囃子も披露しながら、足助まつり・挙母祭り・半田山車祭の各代表が、「何故祭をやるのか、行政との関係、宗教色のない観光化した大都会の祭をどう考えるのか」など話し合った。
「コミュニティのため」「地域の子供を育てるため」「何らかの形で宗教色を尊重すべし」というのがパネラー共通の意見であった。また、国土交通省の企画観光担当部長にも参加してもらい、祭と観光の切り口で国の政策も聞いた。その後、足助まつりを皆で楽しんだ。
足助は尾張・三河から信州塩尻までを結ぶ塩の道と呼ばれた三州街道の宿場町、往時は塩の物流拠点として栄えた。平成の大合併で豊田市に飲み込まれ、県下最大の面積と人口42万の大都市の一地域となったが、足助の町並みは伝統的建造物群という文化財に指定されており、その街並みが祭という演劇の芝居小屋となる。
日本人ならばいつかどこかで見たような「なつかしさ」を彷彿させる山紫水明の桃源郷だ。
鎮守の森は白鳳2年(652年)創建の足助八幡宮。4台の山車を中心に、鉄砲隊、棒の手の練り物が特徴。この地は家康の地元であるだけに、戦国の世を制した火縄銃のルーツと言ってもいい。もうもうたる発煙と共に、びっくりするような大音声の銃声が山間に渓流に木霊してくる。夜のハイライトは梵天というお守りを意味する竹竿を山車の上から観衆に向かって投げる梵天投げ。
もし足助という郷愁に富んだ地域がなかったら、世界の豊田市と言えどもトヨタ自動車の工場群と男ばかりが目につく無機質で面白味のない白い町となっていたろう。
1週間後、10月17・18日は挙母祭り。実は「豊田市」の旧自治体名は挙母市(ころもし)と言う。衣川(現矢作川)に住んでいたカモ親子の母ガモが天に上がったところから「挙母(ころも)」となし、子守大明神を祀ったのが鎮守の挙母神社となった。
オオクニヌシの子孫が住んでいたという神話のふるさとが、1959年に世界一の自動車メーカーの本拠地、豊田市へと変身したのだ。
山車は8両あり、飾り車と呼ばれるように彫刻や大幕・水引幕・霞幕(かすみまく)・簾幕(すだれまく)などの幕類や襖など懸装品には日本と中国の歴史的物語や生き物が豪華に描かれ、目を見張るものがある。山車のみならず祭の神事は禊(みそぎ)に始まり巫女(みこ)舞、神輿(みこし)渡御(とぎょ)巡行、ならびに三味線・鼓・笛・小太鼓・大太鼓・大皮による祭囃子、加えて夜の七度参りなど、21世紀文明最先端の工業都市イメージを払拭する伝統文化がしっかり生きていた。
8台の山車が挙母神社に参集した後、各町内へ戻るときの曳き回しに、静から動への劇的なコントラストが生まれる。山車の上から花吹雪と言って、常識外れに大量の花弁大の紙を播き散らす。道路をカーブするときなど進軍ラッパが曳き手を鼓舞する。この進軍ラッパは日露戦争時取り入れたという話だが…不易と流行のコントラストか!
ビルの建ち並ぶ豊田駅前の大通りを進軍ラッパとトランス状態の若い衆の奮い立つ掛け声と「花吹雪」の舞とが混然一体となり、あたりを埋め尽くす観衆の興奮を誘う。
秋たけなわの空の青さと相まって、豊田市という誠に特異な街の混沌の一面を現出させた。
足助まつり http://asuke.info/event/oct/entry-704.html
挙母祭り公式サイト http://koromomatsuri.com/
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石田 芳弘(いしだ よしひろ)
愛知県議会議員、犬山市長、衆議院議員など、地方、中央の政治と行政を経験。特に教育、文化行政に力を入れた。「まちは生涯学習の最良の教室である」というのが持論であり、学校教育も生涯学習の一環であると考え、市民が教師の総合学習や全市博物館構想を推進。また、シンクタンクの研究員として先進国の地方議会を視察、研究。我が国地方議会も議院内閣制を導入すべしという、地方議会改革論議のオピニオンリーダーである。
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【2】(1) 第228回J.I.フォーラム 9月27日 開催
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ー参院選当選議員に聞く(仮)ー
前回のフォーラムでは、「失敗に学ぶ」と題して参議院選挙で落選された方をお招きしました。今回は、選挙、政治を考えるシリーズの第2弾として、初めて当選された議員の方々をお呼びします。
政治は、様々な政策という手段を使いながら、国民の幸せの追求という目的の達成を目指しています。そもそも、「人の幸せ」とは何かがある程度明確になっていなければ、効果的な政策が作ることができているのかどうかわからなくなってしまいます。
国会議員としての活動が始まったばかりのみなさんと、大いに語りたいと思います。
◯日 時:平成28年9月27日(火) 18:30~20:30 (開場18:00)
◯会 場:日本財団ビル2階 大会議室 港区赤坂1-2-2 TEL 03-6229-5111
◯ゲスト:石井 苗子 (日本維新の会・比例代表選出)
伊藤 孝恵 (民進党・愛知県選出)
伊波 洋一 (無所属・沖縄県選出)
片山 大介 (日本維新の会・兵庫県選出)
木戸口 英司 (生活の党と山本太郎となかまたち・岩手県選出)
杉尾 秀哉 (民進党・長野県選出)
他 (調整中)
◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)
◯主 催:構想日本
◯定 員:160名
◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。
◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)
※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。
「頤和園(いわえん)溜池山王店」港区赤坂1-1-12 TEL 03-3584-4531
※フォーラムへのご参加は9月27日(火)12:00まで info@kosonippon.org にお願いします。
お申し込みはこちらから http://kosonippon.org/wp-manager/forum/index.php
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(2)《今後の構想日本の活動》
《その他》
2016年4月~隔週月曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論1」 (代表 加藤秀樹)
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(3)Yahoo!ニュースオーサー記事更新!
Yahooニュースにオーサーとして投稿している記事が更新されました。ぜひ御覧ください。
ディレクター 伊藤伸
◇8月21日 山本美香さんの死から4年。世界情勢は良くなっただろうか?
http://bylines.news.yahoo.co.jp/itoshin/20160821-00061340/
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(4)“ふじのくに” 士民協働 事業レビュー
9月10日(土)、11日(日)
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静岡県で、8年連続の事業仕分けです。
一自治体で最長の継続というだけでなく、静岡県は毎年新しい取組みを行っています。
今年度は、静岡県立大学での開催、県民評価者として高校生・大学生の参加、若者の県政参加について議論する特別セッションなど、若者の参加、県政理解の促進が焦点です。
静岡県には、事業仕分けに参加した県民評価者が、県政に継続して参画する仕組みとして『“ふじのくに”づくりサポーター制度』(※1)があります。
そして、そのサポーターにサポーターカードの交付を始めます(交付式が9月10日に行われます)。
行政への住民参加を進める様々な方法は、他の自治体でも大いに参考になります。
ぜひご参加ください。インターネット中継も行います。
※1“ふじのくに”づくりサポーター制度について https://www.pref.shizuoka.jp/soumu/so-030a/fujisapo.html
― 開 催 概 要 ―
【名 称】 静岡県“ふじのくに”士民協働事業レビュー
【日 時】 1日目: 9月10日(土) 10:15 ~16:05
2日目: 9月11日(日) 10:15~ 16:35
【会 場】 静岡県立大学 谷田キャンパス(静岡市駿河区谷田52-1)
※会場についてのお問い合せは
静岡県経営管理部職員局行政改革課まで(054-221-2911)
【対 象】 4テーマ×8事業
【主 催】 静岡県
【共 催】 静岡県立大学、ふじのくにづくり学生研究会、特定非営利活動法人静岡時代
【協 力】 構想日本
【実施体制】 2班体制
※1班(1会場)あたり
コーディネーター(構想日本) 1名
専門委員 6名、学生オブザーバー 1~2名、県民評価者 60名程度
※専門委員は議論に参加し県民評価者が評価をするための論点を浮き彫りにする。
県民評価者は専門委員の議論を聞いたうえで評価を行う。
●構想日本仕分け人チーム
第1班
コーディネーター:伊藤 伸(構想日本)
専門委員:(1日目)塚本 恵(民間企業)、小瀬村寿美子(厚木市職員)
(2日目)深尾昌峰(民間企業)、定野 司(足立区職員)
第2班
コーディネーター:熊谷 哲(PHP総研)
専門委員:露木幹也(小田原市職員)
(1日目)津田大介(民間企業)
(2日目)吉田 誠(民間企業)
詳細は以下からご覧いただけます(静岡県ホームページ)。
https://www.pref.shizuoka.jp/soumu/so-030a/jigyoureview2016.html
お問い合せ:構想日本 伊藤/田中/永由 TEL:03-5275-5607、email:info@kosonippon.org
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(5)「現場みらい塾(構想日本×PHP総研)」
第4期 開講中 各回単発の申し込みもできます
税収、人口の奪い合い(=ゼロサム)ではなく、プラスサムを!
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人口減少、高齢化、不十分な予算と人員など、自治体にとってはますます厳しい時代です。政府の「地方創生」も続きそうにありません。
自治体間で税金や人口の奪い合いをするのはゼロサム、つまり持続可能ではありません。
それでも、視点を変え、従来の延長線上で考えることをやめると、解決策が見えてくるのです。
この塾は、従来型の研修ではありません。自治体のどの仕事にも応用できる、「知恵の出し方を身につけるトレーニングの場」です。
他自治体の職員、議員、民間人と一緒に半年間議論し、学び合うゼミ形式のプログラムです。受講生はこれまでに約70名。
問題意識の高い自治体職員、議員のネットワークも大きい財産です。
ここから日本が変わります。
― 第4期カリキュラム ― ※現時点の予定ですので、変更の可能性があります。
【内 容】
第3回:9月24日(土)10:00~18:00
講義:「財政の自分事化に向けて~国の財政と地方の財政~」
福田 誠 〔財務省 国有財産企画課 政府出資室長〕
講義:「無作為抽出の住民参加で地域の課題を『自分ごと』に」
伊藤 伸 〔構想日本 総括ディレクター〕
実践:模擬事業仕分け1/手法を学ぶ
第4回:11月5日(土)13:00~18:30、6日(日)10:00~16:00
実践:模擬事業仕分け2/チームで体験する
実践:事業シートプレゼンテーション/発表から体得する
セッション:「『わたしのまち』と一人称で呼んでもらえる町を目指して(仮)」
筒井 敏行 〔香川県三木町 町長〕
実践:締めくくり総括ディスカッション
【応募資格】
地域をよりよくしたいという情熱を持ち、地域の課題解決と未来創造のために、自ら考え行動する意志のある人
【募集人員】 50名程度
【会 場】 PHP総研会議室
(江東区豊洲5-6-52 NBF豊洲キャナルフロント11階)
【参 加 費】 各回:10,000円(税込)※旅費・食費等は含まれません
【応募手続き】
現場みらい塾申込みサイト(以下のリンク先)に入力し送信
https://docs.google.com/forms/d/1AaZhsGk6sCIS-UEOtw_VWMgdL6elYrMxwr8UuBAn7dY/viewform
定員に達し次第、締め切らせていただきます。
【お問い合わせ】
構想日本:田中、小川、永由 TEL:03‐5275‐5607、Email:info@kosonippon.org
PHP総研 :皆川 TEL:03‐3520‐9612、Email:genba-mirai@php.co.jp
その他詳細はこちら http://kosonippon.org/wp-manager/project/detail.php?id=713
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【3】<ご紹介>
構想日本が応援している活動に関するお知らせです。
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(1) 「みみの会」 東京五輪の抱える問題の本質がわかる!
安倍首相のいう“ソフトパワー全開”の東京五輪では、ハードである競技場建築はどうあるべきか?
そこで私がロンドン五輪で関わった競技場の現場の話を『みみの会』という出版・メディア関係者の勉強会でお話しします。
当日会場でお会いできることを楽しみにしております!どうぞよろしくお願い致します。山嵜一也
◇日 時:2016年9月8日(木)
◇時 間:19時~21時(受付18:30~)
◇参加費:1000円 (予約不要)
◇主 催:みみの会
◇会 場:東京しごとセンター 5階セミナー室=電話03-5211-2307
最寄駅=飯田橋から徒歩7分(http://www.shigotozaidan.or.jp/)
お席に限りがありますので、お早めのご来場ください。
*終了後、懇親会を予定しています。
みみの会は、出版関係者を中心とした勉強/交流の会ですが、どなたでも参加いただけます。
詳細はこちら→ https://www.facebook.com/events/652260344930483/
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(2) ホリスティックビューティライフ2016 Beauty is Intelligence~美は知性~
昨年大盛況のうちに終了した「ホリスティックビューティライフ」イベントが更にパワーアップして今年も開催されます!
美と健康とエコのスペシャリスト達による8つのステージトーク、オーガニックコスメや自然食材が並ぶマルシェ、20講座以上のセルフケアワークショップ、映画の試写会など、女性が自分らしく輝くための2日間を存分にお楽しみください!
◇日 時 9月10日(土)10:30~18:00
9月11日(日)10:00~17:00
◇会 場 dot’s Event&Community Space
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町20-17 NOF渋谷公園通りビル8F
◇参加費 無料 ※ワークショップは有料となります(事前申し込み制)
申し込み締め切り 本日15時。残席のある場合は、当日チケットあり。
◇主 催 NPO法人日本ホリスティックビューティー協会
イベント詳細はこちら http://h-beauty.info/event/holisticbeautylife2016/
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