- 【No.791】「たった一人のあなたを救う」|公益社団法人日本駆け込み寺 代表理事 玄 秀盛氏|
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J.I.メールニュース No.791 2017.1.19 発行
「たった一人のあなたを救う」
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【1】<巻頭寄稿文>
「たった一人のあなたを救う」
公益社団法人日本駆け込み寺 代表理事 玄 秀盛
【2】<お知らせ>
(1) 第232回J.I.フォーラム 2017年1月23日(月)開催
☆IR法案 参議院内閣委員会の参考人のお二人をゲストにお呼びしました
(2) 今後の構想日本の活動
(3) Yahoo!ニュースオーサー 新記事投稿
(4) 構想日本「会員懇談会」 4月以降に…
【3】<アーカイブ(過去の寄稿文)>
11年前のメルマガですが、今に通じる想いです。
JIメールニュースNo.233 2006.1.20発行
【大雪で思うこと】
社団法人日本青年会議所東北地区秋田ブロック協議会 会長
社団法人湯沢青年会議所 松田悦子
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【1】 今月のフォーラムゲストです
「たった一人のあなたを救う」
公益社団法人日本駆け込み寺 代表理事 玄 秀盛
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私が代表理事を務める公益社団法人日本駆け込み寺は、この言葉をモットーに、DV、家庭内暴力、金銭トラブル、ストーカー、虐待など、人生のさまざまな問題を抱えた人々の相談を受けサポートしています。
駆け込み寺には服役中の方から相談の手紙が多数送られてきます。出所したその足で相談に来る方もいます。帰る場所がない、就労先がない、経済的に自立できない等々、出所後の生活に不安を抱えている方がほとんどです。また、出所者のご家族からも「地元に戻って来られては困る」「縁を切りたい」という切実な相談が寄せられます。相談を受けるたびに、ご家族もまた被害者なのだと強く思います。
そのような現状を目の当たりにし、駆け込み寺とは別に、出所者を支援する団体の必要性を感じました。平成26年4月、出所者やひきこもり等、社会復帰が困難な方の支援を目的として、一般社団法人再チャレンジ支援機構を設立しました。
出所者の自立と再犯防止は現下の最重要課題です。その中のひとつは出所後の雇用先確保ですが、出所者の社会適応力の低さとともに、出所者に対する負のイメージや先入観も、その就労機会を阻む原因となっています。
そこで私が考えたのが出所者支援居酒屋でした。社会(人)との濃密な関わりこそが、再犯防止と社会復帰を促すための訓練になると考えたからです。また、来店してくださったお客様に、出所者が懸命に社会復帰を目指して働く姿を見ていただければ、出所者に対する恐怖心や猜疑心の改善も期待できます。
平成27年4月、出所者等の社会復帰を支援する居酒屋「新宿駆け込み餃子」を立ち上げました。歌舞伎町のシンボル・新宿東宝ビルのすぐ近くにあります。
その店で働く出所者の指導と管理監督は再チャレンジ支援機構が行なっています。仕事だけではなく生活全般に係る相談を受け、社会復帰に向けた支援に力を注いでいます。
実は、開店前には厳しいご意見もいただきました。「出所者に包丁を持たせる仕事はさせられませんね」「レジやお客さんのお金に手を付けるかもしれません」「お客さんが怖がって入ってきませんよ」等々。気をつけているのは「長い時間一人にさせない」「多額の金銭を持たせない」ということです。担当スタッフがひとりひとりの1日のスケジュールを把握し、きめ細かく対応しています。その結果、ご心配いただいたようなトラブルは発生していませんし、おかげさまで運営も順調です。
「どんな過去でもやり直しはきく」この言葉を出所者達に伝え続け、彼らが二度と犯罪と関わることのない人生を歩めるよう、再チャレンジ支援機構は彼らを支え続けていきます。
また、近年「子どもの貧困」と呼ばれる社会問題がクローズアップされていますが、私が出所者支援居酒屋の次に考えているのは、シングルマザーやその子どもたちの支援を目的とした飲食店です。再チャレンジ支援機構は、すでにそのビジョンの実現に向けて動き出しています。
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玄 秀盛 (げん ひでもり)
1956年、大阪府生まれ。40代前半までは「金儲け」に心血を注いでいたが、2000年にHTLV-1(白血病の原因となるウイルス)の感染者であることが判明。それを機に過去と決別し、2002年、NPO法人日本ソーシャル・マイノリティ協会を設立、家庭内暴力、DV、ストーカー、家出、自殺、引きこもり、多重債務など、さまざまな問題を抱えた人々を救済する活動に身を投じる。
2012年、公益社団法人日本駆け込み寺へ業務移行。過去2万件以上の相談を解決。その特異な人生は、渡辺謙主演のドラマ『愛・命~新宿 歌舞伎町駆け込み寺~』になった。 公益社団法人日本駆け込み寺ホームページhttp://nippon-kakekomidera.jp/
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*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします)
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【2】(1) 第232回J.I.フォーラム 1月23日(月) 開催
「ギャンブル」を考えてみよう
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自分には関係ない、と思っているうちに、生活に大きく関わってくるものはよくあります。
かつての原発はそうでした。安保もそうでしょう。
ギャンブルもそうかもしれない。今のうちによく話を聞き、考えておきましょう。(加藤 秀樹)
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「統合型リゾート(IR)推進法」が臨時国会で成立しました。
この法律はカジノを解禁し、併せて宿泊施設などを整備して地域経済の振興に役立てることが目的とされています。国会やメディアでは、経済効果やギャンブル依存症などが議論されましたが、必ずしも国民的議論ではありませんでした。
カジノがない国は珍しいという一方で、競馬、競輪、競艇からパチンコまで、庶民の日常にギャンブルがある国も珍しいでしょう。
この機会に、ギャンブルの功罪、付き合い方について考えたいと思います。
◯日 時:2017年 1月23日(月) 18:30~20:30 (開場18:00)
◯会 場:アルカディア市ヶ谷 4階 「鳳凰」 (千代田区九段北4-2-25)TEL 03-3261-9921
※場所にご注意ください
◯ゲスト:木曽 崇(国際カジノ研究所 所長)
玄 秀盛(公益社団法人日本駆け込み寺 代表理事)
新里 宏二(弁護士)
☆IR法案 参議院内閣委員会の参考人(賛成派・反対派)をゲストにお呼びしました
◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)
◯主 催:構想日本
◯定 員:100名
◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。
◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)(先着順)
※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。
アルカディア市ヶ谷 2F レストラン
※フォーラムへのご参加は1月23日(月)12:00まで info@kosonippon.org にお願いします。
お申し込みはこちらから http://kosonippon.org/wp-manager/forum/index.php
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2月の第233回J.I.フォーラムは 2月23日(木) アルカディア市ヶ谷 18:30~ 予定
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(2)《今後の構想日本の活動》
2017年1月21日(土)福岡県 大刀洗町 「住民協議会」(全4回中の第4回)
1月22日(日)静岡県 浜松市 「防災住民協議会」(全5回中の第3回)
1月28日(土)29日(日)千葉県 富津市 「事業仕分け」(テーマ:公共施設)
今年度の構想日本の『事業仕分け・住民協議会・施設仕分け実施一覧』詳細は、以下のURLよりご覧いただけます。
http://kosonippon.org/wp-manager/blog/?page_id=1079
《その他》
2016年4月~隔週月曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論1・2」 (代表 加藤秀樹)
公共政策の各論を毎回ゲストの講義で進めています。これまでのゲストは、
株式会社もり 代表 原野守弘氏、内閣府 迎賓館長 別府充彦氏、一般社団法人瀬戸内サーカスファクトリー 代表理事 田中未知子氏、長岡京市長 中小路健吾氏、厚木市こども未来部長 小瀬村寿美子氏、元朝日新聞社 代表取締役社長 木村伊量氏、財務省 事務次官 佐藤慎一氏、株式会社マイファーム 代表取締役社長 西辻一真氏(構想日本メルマガ「農業の現場あるあるシリーズ」執筆者)、日本ポリグル株式会社 代表取締役会長 小田兼利氏、外務省 アジア大洋州局南部アジア部長 梨田和也氏、金融庁 検査局長 三井秀範氏(金融庁長官から急遽変更)、衆議院議員 岡田克也氏。
2016年9月~毎週木曜日 法政大学 「NPO論」講義 (総括ディレクター伊藤伸)
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(3) Yahoo!ニュースオーサー 新記事投稿
Yahooニュースにオーサーとして新しい記事を投稿しました。ぜひ御覧ください。
代表 加藤秀樹
◇2016年12月28日 ヤフーニュース 日本にトランプ現象は起こるか(前編)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20161228-00065994/
◇2017年1月5日 ヤフーニュース 日本にトランプ現象は起こるか(後編)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20170105-00066261/
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(4) 今年の 構想日本「会員懇談会」はありません
☆毎年恒例1月の構想日本「会員懇談会」は、開催いたしません。
構想日本が誕生して20年がたちました。
そこで、20周年を記念した会を4月以降に開催しようと考えております。日程等詳細は、決まり次第ご連絡致します。どうぞ、お楽しみに。
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【3】<アーカイブ(過去の寄稿文)>
11年前経って、今、秋田の魂(こころ)が続いていることを願います。
JIメールニュースNo.233 2006.1.20発行
【大雪で思うこと】
社団法人日本青年会議所東北地区秋田ブロック協議会 会長
社団法人湯沢青年会議所 松田悦子
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連日報じられる全国の大雪被害。被災された皆様には心からお見舞いを申し上げます。
秋田県内も例外ではなく、例年以上に多い降雪量と1ヶ月以上早い積雪に、豪雪地帯といわれる地域ですら打撃を被っています。交通機関の麻痺、除雪作業による事故、野菜の高騰等、市民生活にも大きな痛手です。
私の住む湯沢市は、岩手県、宮城県、山形県に隣接する秋田県南東部に位置し、雄大な自然に囲まれた人口約54000人の市です。「東北の灘」と言われ日本酒づくりが盛んな地域で、市内にはたくさんの蔵元が点在し、稲庭うどんや川連漆器といった地場産業も盛んです。秋田美人の代表「小野小町」生誕の地とも言われています。
その湯沢市は秋田県内でも有数の豪雪地帯です。12月から雪が降りはじめ3月末まで、年間の3分の1の期間が雪の中での暮らしを余儀なくされ、一晩で50センチ以上の雪が積もることも珍しくありません。
除雪作業は一日のほとんどの時間を占める冬の大仕事で、朝早く起きて自分の家の前に積もる雪を除いてから出勤ということになります。1立方メートルあたり1トンにもなると言われる雪を掻くのは、若い人たちにとっても大変な重労働です。
マスコミには今年のように記録的な豪雪となった時だけ大きく取り上げられますが、この地で暮らす以上は程度の差こそあれ、毎年繰り返される冬の日常です。
この時期になっていつも思うことは、ご近所同士の「助け合い」と「思いやり」の心です。
氷点下10度を下回る厳しい寒さもある中で、お互いに除雪を助け合い、声を掛け合ってお年寄りや体の悪い人の自宅周辺の除雪を当然のように手伝います。
連日の大雪を愚痴り溜息をつきながらも、厳しい自然環境から生まれる「利他の心」を強く実感します。まさにこれが脈々と受け継がれてきた「秋田の魂(こころ)」だと思います。
雪があればこそ清冽な水が蓄えられ豊かな自然の恵みが育まれます。また、厳しい環境を共に乗り越えるからこそ郷土への愛着や隣人への親愛といった豊かな心も湧いてきます。
大雪に限らず台風などでもまずはその被害が注目されますが、その反面で自然の営みの一部として大地や人に恩恵をもたらす要素があることも確かで、そうした地域の日々の暮らしにも目を向けていただきたいところです。
雪がとける春が待ち遠しい毎日ではありますが、人を思いやる「秋田の魂(こころ)」はいつまでもなくならないで欲しいと強く願っています。しんしんと降る大粒の雪の中で、ご近所への温かい気持ちに感謝しながらスコップを握る日はまだまだ続きます。
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