【No.796】「水の恵みを世界に(1) 納豆のネバネバが世界を救う」|日本ポリグル株式会社  会長 小田 兼利氏|
2017.02.23

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J.I.メールニュース No.796 2017.2.23 発行

「水の恵みを世界に(1) 納豆のネバネバが世界を救う」

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【1】<巻頭寄稿文>

「水の恵みを世界に(1) 納豆のネバネバが世界を救う」

日本ポリグル株式会社 会長   小田 兼利

【2】<お知らせ>

(1) 第233回J.I.フォーラム  本日開催!

※ゲストが変更、追加になりました

(2) 今後の構想日本の活動

(3) Yahoo!ニュースオーサー 新記事投稿

【3】<ご紹介>

「高野病院 支援 寄付募集」

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【1】「水の恵みを世界に(1) 納豆のネバネバが世界を救う」

日本ポリグル株式会社 会長   小田 兼利

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画期的で極端に安い技術は、我国の公共工事では敬遠されます。

2002年創業時には、湖沼・河川・港湾の浄化事業を目指していました。
東本願寺の渉成園や中国の世界遺産 獅子林の池を半日で透明にして、テレビや新聞で報道され世間を驚かせましたが、日本の行政からは実験の機会さえ与えて貰えず、期待通りに事業は進みませんでした。

使用する浄化剤(POLY—GLU)は、主成分が納豆のネバネバと同じ成分です。1グラムで10リットルの水を綺麗に出来ます。

環境に優しく取扱いが容易なため、池や、川、港湾の浄化、工場の廃水処理に適していますが、我が国ではなかなか理解されず、2009年から飲み水に苦しむ途上国への給水事業に取り組みました。

初めのころは実験道具を持ち、1日5ドルの安宿に泊まり、色々な国を実演して廻りました。何とか普及させたいとの一念でした。まずは人々に集まってもらい、目の前で実演をします。手順は実に簡単です。

汚れた水の入ったビーカーにPOLY—GLUを微量投入し、撹拌します。次第に汚れが集まり塊って下に沈殿し、上部は透明になります。布などで汚れの塊を取り除いたら、出来上がりです。POLY—GLUの大きな特徴は汚れ粒子がくっ付き合って、塊が大きくなればなるほど、さらに吸引力が強くなることです。

実際の様子を見ることで、言葉が通じなくても文字が読めなくても、誰にでも簡単に浄水が出来るようになります。安全な浄化剤だと示すために、私はその場で飲んで見せます。多分百以上の国の水を飲んできたでしょう。

予言者ムハンマドは『水を運んでくる人を最も尊敬しなさい』と言っています。
途上国の人々が真っ先に求めるのは『水』、次に食物、健康、定住の順番です。

これまでPOLY—GLUの普及により「安全な水の供給」→「雇用の創出」→「保健衛生の向上」→「地域の活性化」→「自立心の向上」→「生活の安定化による住民の定着化」という順序で、地域社会を変えてきました。我が国では冷たくされたのに、途上国では神様扱いされました。

世界の研究者がポリグルに関心を持つのは、『MDGsは不成功だった、SDGsの新たな手段を探している』証明なのです。※

今、東京都は港湾汚染対策にPOLY—GLUを使用し、湾内の浄化をしています。
POLY—GLUは原油流出事故での原油回収、河川港湾の沈殿した不純物の回収に、驚異的な働きをします。魚介類に害を与えず、環境に必要な砂や土を残して、不純物だけを取り出せます。

この原理を応用すれば、深海の『必要な物質・希少金属だけ』を採集する事も可能です。
放射能汚染水処理にも応用できるのです。

※1 MDGs ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)の略
「世界の貧困を半減する」など8つの具体的な数値目標を2015年という期限内に達成することを目指していた。

SDGs 持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)の略
ミレニアム開発目標(MDGs)の後継であり、17の目標と169のターゲットからなる持続可能な開発目標のこと。

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小田 兼利 (おだ かねとし)

1941年熊本県生れ。納豆のネバネバの成分であるポリグルタミン酸を使った水質浄化剤を発明し、2002年、日本ポリグルを創業。「世界中の人々が安心して生水を飲めるように」という使命を掲げ、途上国ビジネスに果敢に挑戦している大阪の弱小企業 会長。「BOPビジネスは貧困社会への貢献と中小企業の復活を同時に実現できる」と考え、自ら世界各地を精力的に訪問し、深刻な水問題解決のため世界中を駆け回っている。 またIVUSAの特別顧問も務め、学生らと共に現場へ出て海岸清掃などの環境保全にも力を入れる。
最近では、ソマリアなどの紛争地域での避難民への給水活動も行っている。2012年、公益事業を専門とするポリグルソーシャルビジネス株式会社を創業。
経済産業省 BOPビジネス支援センター運営協議会委員。NPO法人 国際ボランティア学生協会 特別顧問。

(発明:符号式のオートドアロック、光電マーク、電子油圧サーボ、航空機用デジタル角度計、マイラー自動巻取装置)

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【2】(1) 第233回J.I.フォーラム  2月23日(木) 本日開催

島のくらしは独特だと見られますが、日本の各地が持っている課題をとんがった形で持っているのだと思います。

だから日本のどこにでも当てはまる議論が期待されます。我々に共通の課題、議論にご参加ください。(加藤 秀樹)

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島のくらしから考える

-淡路・奥尻・佐渡の魅力、生かし方-

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日本には7000弱の島があると言われています。そして島にはそれぞれ独特の伝統文化や歴史がありますが、住民がむしろその魅力や可能性に気づいていないとも言われます。

構想日本は、兵庫県淡路市、北海道奥尻町、新潟県佐渡市の3市町の、魅力探しのお手伝いをすることになりました。国生み神話で有名な淡路市、三平汁発祥の地である奥尻町、全国能楽舞台の1/3を持つ佐渡市。受け継がれてきた伝統はとても魅力的です。一方、阪神淡路大震災、北海道南西沖地震、台風による被害など防災面での共通課題もあります。

島の「くらし」の現地調査やインタビューの報告も交えながら、議論していただきます。

他の地域の魅力探しにも大いに参考になると思います。

◯日 時:2017年 2月23日(木) 18:30~20:30 (開場18:00)

◯会 場:アルカディア市ヶ谷 6階 「伊吹」 (千代田区九段北4-2-25)TEL 03-3261-9921

※場所にご注意ください

◯ゲスト:伊藤 光 (新潟県 佐渡市 副市長)

門 康彦 (兵庫県 淡路市長)

片桐 幸雄 (島研究家)

田中 敦詞 (北海道 奥尻町副町長)

平野 秀樹 (学校法人 青森山田学園 本部長)

◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本代表)

◯主 催:構想日本

◯定 員:120名

◯参加費:一般 2,000円 / 学生 500円 (構想日本会員は無料です)
※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。

◯懇親会参加費:4,000円(ご希望の方は懇親会参加とお申込み時に明記して下さい)
※フォーラム終了後、ゲストを囲んで、懇親会を開催いたします。

アルカディア市ヶ谷  2F レストラン

※直接会場にお願い致します。

HPからのお申し込みはこちら http://kosonippon.org/wp-manager/forum/index.php

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3月の第234回J.I.フォーラムは 3月22日(水) アルカディア市ヶ谷 18:30~ 予定

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(2)《今後の構想日本の活動》

2017年3月4日(土)静岡県 浜松市「防災住民協議会」(全5回中の第5回)

今年度の構想日本の『事業仕分け・住民協議会・施設仕分け実施一覧』詳細は、以下のURLよりご覧いただけます。

http://kosonippon.org/wp-manager/blog/?page_id=1079

《その他》

2016年4月~隔週月曜日 京都大学経済学研究科・経済学部 特殊講義「公共経営論1・2」 (代表 加藤秀樹)

公共政策の各論を毎回ゲストの講義で進めています。これまでのゲストは、
株式会社もり 代表 原野守弘氏、内閣府 迎賓館長 別府充彦氏、一般社団法人瀬戸内サーカスファクトリー 代表理事 田中未知子氏、長岡京市長 中小路健吾氏、厚木市こども未来部長 小瀬村寿美子氏、元朝日新聞社 代表取締役社長 木村伊量氏、財務省 事務次官 佐藤慎一氏、株式会社マイファーム 代表取締役社長 西辻一真氏(構想日本メルマガ「農業の現場あるあるシリーズ」執筆者)、日本ポリグル株式会社 代表取締役会長 小田兼利氏、外務省 アジア大洋州局南部アジア部長 梨田和也氏、金融庁 検査局長 三井秀範氏(金融庁長官から急遽変更)、衆議院議員 岡田克也氏。

2016年9月~毎週木曜日 法政大学 「NPO論」講義 (総括ディレクター伊藤伸)

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(3) Yahoo!ニュースオーサー 新記事投稿

Yahooニュースにオーサーとして新しい記事を投稿しました。ぜひ御覧ください。

代表 加藤秀樹

◇2016年12月28日 ヤフーニュース 日本にトランプ現象は起こるか(前編)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20161228-00065994/

◇2017年1月5日 ヤフーニュース 日本にトランプ現象は起こるか(後編)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/katohideki/20170105-00066261/

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【3】<ご紹介>

「高野病院 支援 寄付募集」のお知らせ

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『地域医療を守るため原発事故後唯一留まった高野病院を支援します』
https://readyfor.jp/projects/hirono-med

東京電力福島第一原発事故後、唯一診療をつづけた高野病院。
高野病院が閉鎖されることになれば、双葉郡から病院がなくなってしまうことを意味します。

高野病院は一民間病院でありながら、事故後も地域の中で「社会的インフラ」として復興を支えてきました。生活に欠かすことのできない病院がなくなれば、安心して住むことはできません。住民の帰還も叶わなくなります。

行政は、民間病院を支援すると公平性を保つことができないと言います。

被災地において、住民の方々が安心して医療を受けられる体制を整えることは、真の復興を成し遂げるために必要不可欠なのです。

今回、「高野病院を支援する会」を発足し、ボランティア医師を全国から募るとともに、情報拡散に努めてまいりました。そして、地域医療の崩壊を防ぐために、「ふるさと納税制度」を利用した寄付募集を開始いたしました。

主な目的は、約3か月間の非常勤の医師の交通費や宿泊費の補助費用を算出するためです。目標金額を上回った部分は、広野町ふるさと応援寄付金事業の「健康で安心して暮らせるまちづくり事業」への、保健・福祉・医療体制の充実へ活用させていただきたいと思います。

引き続き皆様の温かいご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

高野病院を支援する会は、高野己保理事長とともに、亡き院長が命賭けで守りぬいてきた地域医療が絶えることなく、存続することを第一に考え、引き続き行動をし続ける所存です。

高野病院を支援する会 事務局 山本佳奈

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