- 【No.908】「健全な日本の麻文化を次世代へ」 |日本麻協議会 事務局代表 若園 和朗氏|
「ふるきをたずね、あたらしきをしる」 時間を持ちたいですね
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構想日本メールマガジン【No.908】 2019.05.02 令和最初の発行
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<目次>
【1】第251回J.I.フォーラム 5月24日(金)開催
「自分ごと化会議in松江 成功のカギ -シリーズ 民主主義の新しいカタチ(1)-」
【2】活動ニュース
(1) Yahoo!ニュースオーサー 記事
【3】ご案内
(1)自治体職員のための講座「市民自治」第3回 in十勝
【4】巻末寄稿文
「健全な日本の麻文化を次世代へ」
日本麻協議会 事務局代表 若園 和朗
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【1】第251回J.I.フォーラム 5月24日(金)
「自分ごと化会議in松江 成功のカギ -シリーズ 民主主義の新しいカタチ(1)-」
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「原発」という難しい課題を、正面から受け止め、生活に根ざした言葉で語り合った「自分ごと化会議in松江」。
市民が初めて行った、市民の手による、市民のための合意形成の場。日本全国で使えるモデルです。是非ご参加ください。
世界中で民主主義の危機と言われます。しかし、新しい方法がここにあります。
今年のフォーラムは今回を皮切りに、「民主主義の新しいカタチ」シリーズです。
今年は日本も政治イベントが続きます。様々な角度から民主主義を考えていきます。おたのしみに。
◯日 時: 2019年 5月24日(金) 19:00~20:50(開場18:30)
※開始時間にご注意ください。
◯会 場: アルカディア市ヶ谷 6F 伊吹 (千代田区九段北4-2-25、TEL:03-3261-9921)
◯登壇者:(敬称略・五十音順)
大谷 怜美(「自分ごと化会議in松江」実行委員会共同代表、セラピスト)
佐々木 俊尚(作家・ジャーナリスト)
福嶋 浩彦(中央学院大学教授、元我孫子市長、元消費者庁長官)
加藤 秀樹(構想日本 代表)
◯コーディネーター:伊藤 伸(構想日本 総括ディレクター)
◯参加費 : 一般 2,000円 / 学生 500円(構想日本会員は無料です)※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。
事前にお申し込みください ☆懇親会はございません。
◯フォーラムの申し込み方法
⇒HPから申し込み:http://kosonippon.org/wp-manager/forum/regist.php
⇒メールをする:info@kosonippon.org
⇒Facebookイベントページの「参加」をクリック:https://www.facebook.com/events/1992989617497438/
⇒電話をする:03-5275-5607
⇒FAX.をする:03-5275-5617
いずれかの方法で、お申し込みください。既にお申込みの方は、申し訳ございません。
◯お問い合せは TEL 03-5275-5607
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※参考記事:会議の様子を総括ディレクター伊藤が、ヤフー記事にまとめています。
原発問題の解決の前提は原発を「自分ごと化」すること~「自分ごと化会議in松江」
https://news.yahoo.co.jp/byline/itoshin/20190312-00117881/
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【2】活動ニュース
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(1)Yahoo!ニュースオーサー 記事投稿
代表 加藤 秀樹
◇2019年4月11日 働き方改革と関係人口とふるさと住民票(R)
https://news.yahoo.co.jp/byline/katohideki/20190411-00121934/
ディレクター 伊藤 伸
◇2019年4月9日 多彩に進化し続ける「事業仕分け」
https://news.yahoo.co.jp/byline/itoshin/20190409-00119678/
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【3】ご案内 (1)自治体職員のための講座「市民自治」第3弾! in十勝
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自治体職員のための講座「市民自治」第3回in十勝を実施します
年に2回東日本と西日本で開催している自治体職員のための講座「市民自治」。昨年度は6月に東北仙台で、12月に九州福岡で開催しました。
今年度は北海道十勝で開催します。
この講座は、民と官、双方の地域づくり実践者との対話を通して、自治の本質を学ぶためのプログラムです。
住民を主体とする地方自治の実現と地域の潜在力を活かした多様性あるまちづくりのため、自らの頭で考え、行動を起こすことができる自治体職員となることを目指します。また同じ志を持つ横のつながりをつくります。
日時:2019年6月29日(土)13:00-18:00、6月30日(日)10:00-16:00 ※終了後懇親会を予定しています
場所:6月29日(土)幕別町札内コミュニティプラザ、6月30日(日)芽室町めむろーど
プログラム(予定):
「住民協議会(無作為に選ばれた住民が地域の課題を「自分ごと」として考える会議)」の見学、ディスカッション
「人口減少社会と自治」福嶋浩彦 氏(中央学院大学 教授・元消費者庁 長官・元我孫子市長)
「事業仕分けの本質と活用」伊藤伸 (構想日本 総括ディレクター)、模擬事業仕分け
受講料:2,000円(50人参加想定)(懇親会別)
主宰:福嶋浩彦、
運営:「市民自治」世話人会
協力:構想日本
参加申し込み:こちらのフォームより申し込みください。
お問い合わせ:「市民自治」事務局 構想日本 伊藤/田中
TEL 03-5275-5607 FAX 03-5275-5617
Mail project001@kosonippon.org
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【4】「健全な日本の麻文化を次世代へ」
日本麻協議会 事務局代表 若園 和朗
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植物としての麻(アサ)は、別名「大麻」とも呼ばれます。
現在、大麻と言えば、マリファナ、ハシシ、ガンジャなど危険な薬物のイメージが蔓延しています。一方で麻と言えば、夏涼しくさわやかな繊維の印象が強いと思います。
ここでは、衣服などとして伝統的に使用されてきた大麻(アサ)と、危険な薬物(ドラッグ)の大麻の違いをお伝えしたいと思います。
日本古来の大麻は、茎は繊維や建材、燃料として、またその種子は、栄養豊富な食料として大いに利用され、紀元前より日本人の生活を豊かにしてきた作物です。この日本在来の大麻は、基本的に無害な品種であり、縄文時代から戦前まで日本人は、神聖かつ当たり前の農作物として活用してきました。
従って日本の大麻とその文化は大切にされるべきですが、残念ながら今はそうはなっていません。それどころか、有害な大麻と混同され、数々の規制に晒され、栽培者は全国でわずか30名ほどに減り、存続の危機を迎えています。
当然のことながら、薬物乱用は許されるべきではありません。「ダメ。ゼッタイ」です。今問題になっているのは、海外(南方)から入ってきた有害品種の大麻のことです。この、外国から入ってきた大麻と、日本在来の無害な品種の大麻が混同されていることで、日本古来の伝統的な大麻の文化が窮地に追いやられているのです。
昨年、「伊勢麻振興協会」が三重県内では戦後初の大麻栽培免許を取得し、栽培を始めました。危機に瀕している大麻の伝統を後世に引き継ぐことが目的です。
同協会が栽培している大麻も、県による検査の結果、濫用される心配のない安全な品種であることが確認されています。しかし、盗難防止のための監視カメラの設置、過重な見回り、畑に入る人の厳しい規制、製品の出荷先が僅か県内の2か所に制限されるなど重い負担を課され、栽培継続は困難を極めています。
盗難を防ぐことが目的であれば監視カメラの設置や見回りよりも、ドラッグとして使えない無害な品種であることをアピールするほうが良い気がします。たとえ盗難されても有害薬物の(痲薬)効果はなく、保健衛生上の問題はおきません。最も理解不能なのは出荷先の制限で、これでは農作物として採算が取れないのは明らかです。意図的に兵糧攻めにして、事業の継続を邪魔しているのかと勘繰りたくなります。
ただ、ネット上には有害品種の大麻が、健康に害がないかのように喧伝する情報があふれているため、行政側が神経質になるのは理解できます。
私は、大麻栽培を絶やすことなく続けてきた地域に生まれ育ち、その伝統を守るための活動をしています。先にも述べたように、私たちの大麻は薬物乱用(ドラッグ)とは全く無縁です。白黒ごっちゃに語ることは、私たちの先達や日本の麻文化を侮辱することでもあります。
令和の時代を迎え、11月に行われる大嘗祭にも大麻の織物、「麁服(あらたえ)」が重要な役目を果たします。
私たちが、日本古来の大麻と、外来種の大麻を、きちんと区別し正しく理解することこそが、薬物乱用などの不法行為を避け、伝統を守る道なのです。
日本の麻文化は私たちの誇りです。その良き伝統は、他先進国から奇跡と言われるほど薬物乱用が少ないことにも引き継がれています。
無害な遺伝子を持った日本の大麻とその伝統を次世代に残すことができるよう、皆様方のご理解と応援を是非お願いします。
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若園 和朗 (わかぞの かずろう)
2011年、筆者の住む町では祭礼のために栽培していた大麻の盗難事件が発生し、当局より栽培を禁じられ祭礼を続けることが困難な状態に。それを受け、大麻栽培復活のための活動を展開。その活動を通じて日本の大麻の窮状を知る。2014年より「日本麻協議会」を立ち上げ、わが国の大麻を守る活動を開始。現在、「日本麻協議会」事務局代表。
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(編集後記)
古式ゆかしい行事の随所に、麻が使われていたことにお気づきでしょうか。
いにしえの知識や正確な情報は、自分の心持ち決める重要な要素だと思います。
伝統に秘められた様々な意味をかみしめ、良いものは受け継がれていってほしいと思います。
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