- 【No.930】「あいちトリエンナーレ2019 表現の不自由を巡って」 |パリ友情を織る会 理事 田部 淑子氏|
【No.930】消費税10%「賛成・反対」双方の意見を聞きます。J.I.フォーラム10月11日(金)
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構想日本メールマガジン【No.930】 2019.10.03 発行
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<目次>
【1】第253回J.I.フォーラム 10月11日(金)
「税も財政も、もう他人事ではすまない 今日から自分ごとに」
【2】活動ニュース
(1)北海道 清水町「清水ミライ自分ごと化会議(2)」10月5日(土)
(2)福岡県 大刀洗町「住民協議会(3)」10月6日(日)
【3】9月の主な活動報告 政策実現活動、新聞・テレビ等メディア掲載 その他
【4】お知らせ
(1)トークショー 『SEIZE THE DAY 今を生きろ』 〜障がいのあるアーティストからのメッセージ〜 代表の加藤が登壇!
【5】巻末寄稿文
「あいちトリエンナーレ2019 表現の不自由を巡って」
パリ友情を織る会 理事 田部 淑子
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【1】第253回J.I.フォーラム
「税も財政も、もう他人事ではすまない。 今日から自分ごとに」
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消費税が2%アップしました。メディアでは還元策や景気への影響などが云々されていますが、そもそもは財政赤字をどうするかです。
一方で、政府の来年度予算要求は史上最大の105兆円。これらについての真剣な議論がなさすぎないでしょうか。
財政が危機になれば、一番困るのは国民です。増税を機に生活と国の事業や財政のつながりを考える。
税や財政を自分ごととして考えるきっかけにしていただけると思います。
◯日 時:2019年 10月11日(金)19:00~20:50 (開場 18:30)
◯会 場:アルカディア市ヶ谷 4F 鳳凰(千代田区九段北4-2-25、TEL:03-3261-9921)
◯登壇者:(敬称略・五十音順)
越智 隆雄(衆議院議員・自由民主党 前財務金融部会長)
玉木 雄一郎(衆議院議員・国民民主党 代表)
土居 丈朗(慶應義塾大学経済学部 教授)
◯コーディネーター:加藤 秀樹(構想日本 代表)
◯参加費 : 一般 2,000円 / 学生 500円(構想日本会員は無料です)※学生の方は受付にて学生証をご提示ください。
事前にお申し込みください ☆懇親会はございません。
◯フォーラムの申し込み方法
⇒HPから申し込み:http://kosonippon.org/wp-manager/forum/regist.php
⇒メールをする:info@kosonippon.org
⇒Facebookイベントページの「参加」をクリック
:https://www.facebook.com/events/2325371987715443/
⇒電話をする:03-5275-5607
⇒FAX.をする:03-5275-5617
いずれかの方法で、お申し込みください。
◯お問い合せは TEL 03-5275-5607
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【2】活動ニュース
☆下記2自治体とも【参加費】無料 どなたでも傍聴できます(事前登録不要、途中入退室可)
お問合せは、構想日本まで TEL:03-5275-5607 E-MAIL:shiwake@kosonippon.org
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(1)北海道 清水町 「清水ミライ自分ごと化会議」
肥沃な大地と酪農と農産工業の町を町民一丸となって次世代へしっかりと継承していけるよう鋭意工夫し協働のまちづくりを進めております。阿部町長談 清水町HPより
テーマ「第2回は、文化・スポーツ」
★清水町「清水ミライ自分ごと化会議」の特徴★
1.住民基本台帳から無作為に選ばれた2,000人の中から応募のあった51名が参加。
2.議論の結果は来年度(予定)の総合計画に反映。委員が全て無作為での選出は道内初。
3.議論を進めるコーディネーターは、近隣町の職員(*1)が務めるという新しい試み。
(*1)自治体の垣根を越えて職員同士が情報交換し、持続可能な十勝を次世代につないでいくことを目的とした十勝管内市町村職員有志の会から。
【日 時】第2回 10月5日(土) 14:00~17:00(予定)
【会 場】清水町役場(北海道上川郡清水町南4条2丁目2番地)
※会場に関する問い合わせ先:清水町役場企画課(電話:0156-62-2114)
詳細は、清水町HPをご覧ください。
http://www.town.shimizu.hokkaido.jp/council_info/2019/09/post-145.html
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(2)福岡県 大刀洗町 「住民協議会」
私は変化と失敗を恐れず、挑戦し続け、町民の皆様に「大刀洗に住み続けたい、住んで良かった」と思っていただけるまちづくりを目指します。安丸町長談 大刀洗HPより
★大刀洗町「住民協議会」の特徴★
1.2014年に全国で初めて「住民協議会」を実施。6年連続。
2.大刀洗町の住民協議会は条例に基づく正式な審議会。
3.2015年から無作為抽出された住民とは別に町内在住の高校生を募集。(今期は4名)
【日 時】第3回 10月6日(日)13:00~16:00(予定)
【会 場】大刀洗町役場(福岡県三井郡大刀洗町大字冨多819)
※会場に関する問い合わせ先:大刀洗町役場総務課(電話:0942-77-0171)
詳細は、大刀洗町HPをご覧ください。
http://www.town.tachiarai.fukuoka.jp/page/page_01985.html
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【3】9月の主な活動報告
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(1)政策実現活動
●事業仕分け
9月7日 “ふじのくに”士民協働施策レビュー(1日目)
※9月8日(2日目)は台風の影響により10月27日に延期。
9月21日 岐阜県 羽島市 事業仕分け
9月29日 鳥取県 琴浦町 「町民評価員事前研修」
●住民協議会
9月 1日 北海道 清水町 第1回清水ミライ自分ごと化会議
9月14日 兵庫県 川西市 第5回かわにし市民会議
9月29日 群馬県 富岡市 第2回とみおか未来会議
※その他、首長や自治体との打ち合わせ等 17件
(2)テレビ等メディア掲載
9月15日 雑誌 「JUDGIT!」始まる ~発見がある!楽しめる!国の事業の検索サイト~
http://www.garyusha.com/wp/?p=4318 時の法令 令和元年9/15
9月18日 新聞 無作為抽出が住民参加促す 中札内で研修会 十勝毎日新聞
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【4】お知らせ
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(1)トークショー 『SEIZE THE DAY 今を生きろ』 〜障がいのあるアーティストからのメッセージ〜
下記展覧会「現代 アウトサイダーアート リアル ー現代美術の先にあるものー」のトークショーに、代表の加藤がモデレーターで、登壇いたします。
「日本ではアウトサイダーアートの主な担い手は障害者です。
彼らの制作や作品を見ていると、いわゆる健常者が見失っているもの、がんじがらめになっていることがいかに多いかを強く感じます。
障害者のアートについて、もっともっと真剣に考えると、この社会全体の出口、将来が見えるかもしれない。そう思ってモデレーターをお引き受けしました。
是非、ご参加ください。 加藤 秀樹」
◯日程 10月5日(土)13時半〜15時半 (パネリストを交えた懇談会15時半〜16時半)
◯モデレーター:加藤 秀樹(構想日本代表)
◯パネリスト:
長谷川 眞里子(生物学者・総合研究大学院大学学長)
谷川 じゅんじ(JTQ代表/スペースコンポーザー)
関根 幹司(studio COOCA代表)
杉本 志乃(一般社団法人Arts and Creative Mind代表理事)
詳細はこちら → https://gyre-omotesando.com/topics/2019/09/24/トークイベント開催
☆展覧会 「現代 アウトサイダーアート リアル ー現代美術の先にあるものー」
・開催期間: 2019年9月7日(土)〜10月27日(日) 11時〜20時
・入場料:無料
・開催場所: GYRE GALLERY
・住所,電話:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE3F 03-3498-6990 https://gyre-omotesando.com/access/
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【5】「あいちトリエンナーレ2019 表現の不自由を巡って」
パリ友情を織る会 理事 田部 淑子
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< 表現の不自由展・その後 >については、すでに色々の情報が発信されていますが、その大半は、表現の自由についての議論であるように見受けます。
事実、今回の出来事は、正に現在の日本の表現の自由の危機を鏡に映したような一件です。
私はパリでどんな動きがあるか、外から見て日本がどう見えているか、その一端をお知らせしたいと思います。
私が遺憾に思うのは、先ず、当展のキュレーターである津田大介氏が、早々に謝罪の意を発表して展覧会の中止を決意したことです。
展示中止になった作品群は、すでに他の場所で発表を拒絶されていたものを、今回のトリエンナーレで、その拒絶の理由と共に再度発表されたものと聞いています。このような経緯で、津田氏が敢えて、今回愛知で取り上げる決意に至ったのであれば、氏にはそれなりの覚悟があったはずです。
アートの世界では、キュレーターの権限と責任は大きく、社会的地位も高いのは自明の理です(残念ながら日本ではそうでないようですが)。
氏の説明は「このような反応や、まして脅迫、恐喝があるとは予想しなかったし、今後、関係者や展覧会に携わっている人々に危険があってはいけない」云々でした。
しかし、本来ここでは、それらの脅迫の張本人をきっぱり批判するのが真っ先に来るべき発言のはずでした。
少し話は飛びますが、今回の事件で2015年にパリの風刺新聞 Charlie Hebdo – シャルリー.エブドを襲ったテロ事件を想起しました。テロは、デンマークの新聞に載せられたムハンマドの風刺画を、このフランスの新聞が転載したことが直接のきっかけになりました。
テロの直後には、言論の自由擁護のために、フランス中で、史上空前の大規模なデモが行われました。当時の内務省の発表では、1月10日と11日の2日間でデモの参加者はフランス全国で400万、パリだけでも150万人を数えたと言われています。デモを支持して、その日はバスやメトロは無料。参加者の便宜を図ったのです。
また、この新聞社で仕事をしていたアルジェリア出身の女性は、女性解放運動を支持する発言、イスラム教の現在のあり方を批判したために、上記のテロ事件の前から何度も脅迫を受けていたそうです。そのため彼女には常時二人の護衛がついおり、フランスで最も厳重に警護されている一人、と聞いています。
この二つの例で私の印象に残ったのは、シャルリー・エブドの主張に賛成するかどうかは別にして、大規模な警備に必要とされた経費に対しても、上記の女性ジャーナリストの護衛についても、国家予算などの無駄遣い云々の批判は出なかったことです。
またこのように、表現の自由が危機に晒されたとき、政治家たちも 右派左派を問わず、一致して抗議に立ったことです。
今回の愛知の事件で残念でもあり理解し難いのは、政治家が表現の自由を抑えようとしたこと、それに対して日本のアーチスト達が大勢で集結して、津田大介氏の擁護に立たなかかったこと、展覧会中止反対の行動に出なかったこと(少なくとも海外ではそう見られている)です。
話は本題から逸れますが、今日のコンテンポラリーアートでは、政治問題や社会問題、さらに環境保護問題などが創作の起点となっているものが少なくありません。
長年、ヨーロッパで アートの世界に暮らし、創作者達の仕事を身近に見てきて思うのですが、力強い作品は、主題そのものを直接描写しているとは限らないようです。リアルに描写したものが、本当に説得力があるかというと、必ずしもそうとも言えません。
今年のヴェニスのビエンナーレでは、会場である元海軍工廠=Arsenalの前の海に、難破船としか思いようのない、錆びかけている大きな船が展示されていました。
不謹慎の誹りを受けるかもしれませんが、錆びた、廃物のような船には、何処か詩情を湛えた美しささえありました。しかし、この船は、難民達そのものをリアルに写した写真や記録映画よりもずっと強く、難民の悲劇を思わせ、同時にそれはヨーロッパ諸国の難民政策に対する痛烈な、強烈な批判になっていたのです。
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田部 淑子 (たべ しゅくこ)
パリ在住60年のドイツ出身の画家ヤンフォス(Jan Voss)夫人。この間現代アートの世界に接触してきたが、2002−2003年に、滋賀県浅井市の山口能装束研究所のヨーロッパ巡回展の助手を務めたのが契機となって、Association Amitiés Tissées – 友情を織る会を発足。会は非営利の目的で、フランス政府の公認を受ける。爾来、パリの自宅を根拠にして、ヨーロッパ諸都市の美術館やテキスタイルのフェスティヴァルで織物の展覧会を組織。ヨーロッパやアジア、ことに日本の織物の紹介に務める。
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(編集後記)
北海道警に続き、埼玉県警でも応援演説にやじを飛ばした人が取り押さえられました。
公務員は『公正に職務を遂行する「国民全体の奉仕者」でなければならない』。
明日から始まる国会での政治家同士の「やじ」も、取り押さえられるのでしょうか。
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