- 【No.936】 “震災後に始まった東北の手仕事”に見つけた光 (前編)|フリーライター 飛田 恵美子氏|
【No.936】3.11後の東北リアルをお伝えします。
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構想日本メールマガジン【No.936】 2019.11.14 発行
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<目次>
【1】今後の活動予定
(1)福岡県 大刀洗町 「住民協議会」第4回 11月16日(土)
(2)岡山県 津山市 「津山自分ごと化会議」第2回 11月23日(土・祝)
(3)群馬県 富岡市 「とみおか未来会議」第3回 11月24日(日)(台風19号で延期になった10月19日の分)
【2】政府の事業が検索できるサイト JUDGIT!
キーワード「被災者支援」。どのような補助があるのでしょうか。
【3】お知らせ
(1)復興から自立へのものづくり刊行記念フェア・東北の手仕事展
(2)東北☆手しごと応援フェア
【4】巻末寄稿文
“震災後に始まった東北の手仕事”に見つけた光 (前編)
フリーライター 飛田 恵美子
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【1】今後の活動予定
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(1)福岡県 大刀洗町 「住民協議会」第4回 11月16日(土)
【テーマ】「わたしたちの健康づくり」 ~何からはじめる?~
★大刀洗町「住民協議会」の特徴★
1.2014年に全国で初めて「住民協議会」を実施。6年連続。
2.大刀洗町の住民協議会は条例に基づく正式な審議会。
3.無作為抽出された住民とは別に町内在住の高校生も募集。(今期は4名)
【日 時】第4回 11月16日(土)13:00~16:00(予定)
【会 場】大刀洗町役場(福岡県三井郡大刀洗町大字冨多819)
※会場に関する問い合わせ先:大刀洗町役場総務課(電話:0942-77-0171)
詳細は、大刀洗町HPをご覧ください。
http://www.town.tachiarai.fukuoka.jp/page/page_01985.html
☆協議会経験者はこれまで約190名を数えます。その有志がOB・OG会を立ち上げました。
今回の協議会終了後に、これまでのOB・OG限定の懇親会が開催されます。
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(2)岡山県 津山市 「津山自分ごと化会議」第2回 11月23日(土・祝)
【テーマ】「市所有のプールのあり方」
★津山市「津山自分ごと化会議」の特徴★
1.津山市で初の住民協議会「津山自分ごと化会議」を開催。
2.「市営プールと学校プールのあり方」について市民目線で議論する。
3.無作為に選ばれた1,700人の中から応募のあった35名の市民が参加。
【日 時】第2回:2019年11月23日(土・祝)13:00〜16:00(予定)
【会 場】津山市役所(岡山県津山市山北520番地)
※会場に関する問い合わせ先 津山市行財政改革推進室(0868-32-2028)
※当日受付が必要です。
詳細は、津山市HPをご覧ください。
https://www.city.tsuyama.lg.jp/life/index2.php?id=7317
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(3)群馬県 富岡市 「とみおか未来会議」第3回 11月24日(日)
台風19号により、延期した10月19日の第3回会議を11月24日(日)に開催します。
【テーマ】「子育て支援の充実(子どもの遊び場整備)~地域の課題を自分ごと化する~」
★富岡市「とみおか未来会議」の特徴★
1.富岡市は、住民協議会の開催は今回が初めて。
2.無作為に選ばれた1,200人の中から応募のあった52名と高校生5名の計57名が参加。
3.議論で挙がった論点は提言にまとめ、子ども・子育て支援事業計画につなげる。
【日 時】第3回 11月24日(日)13:30~16:30(予定)
【会 場】富岡市役所 議会棟3階会議室(富岡市富岡1460-1)
※会場に関する問い合わせ先:富岡市企画課(電話:0274-62-1511)
詳細は、富岡市HPをご覧ください。
https://www.city.tomioka.lg.jp/www/contents/1561364620943/index.html
△上記3自治体とも【参加費】無料 どなたでも傍聴できます(事前登録不要、途中入退室可)
△上記3自治体のお問合せは、構想日本まで TEL:03-5275-5607 E-MAIL:shiwake@kosonippon.org
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【2】政府の事業が検索できるサイト JUDGIT!
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政府のお金の使いみちが検索できる「JUDGIT!」。
消費税率も10%になり、その使いみちもますます気になることかと思います。
☆HPのトピックスより☆
Q.9月に起きた台風15号では千葉県を中心に大きな被害が出ている。
いつどこで何が起きるかわからない今の時代、災害後にはどのような補助があるのだろう?
A.12件該当
一例:
内閣府 「被災者支援に関する総合的対策の推進経費」 https://judgit.net/projects/192
成果目標及び成果実績 例:地方公共団体への取組指針等の周知活動
業務概要 例:「避難所の確保と質の向上に関する検討会」及び「質の向上ワーキンググループ」の運営業務。避難所の役割についての調査検討。
復興庁 被災者支援総合交付金 https://judgit.net/projects/2597
成果目標及び成果実績 例:個別訪問による健康支援の実施件数(延べ)。親を亡くした子ども等への心身のケア巡回相談回数。
業務概要 例:交付金交付事務
全体像はこちらから →https://judgit.net/projects?keyword=%E8%A2%AB%E7%81%BD%E8%80%85%E6%94%AF%E6%8F%B4
皆さまも、気になる「キーワード」(桜を見る会とか)を入れて検索をポチッと。是非一度お試しください。
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【3】ご紹介 今回のメルマガ執筆者様からのお知らせです。
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(1)復興から自立へのものづくり刊行記念フェア・東北の手仕事展
名古屋にある雑貨とカフェのお店「q.e.d.STORE&CAFE」にて、東北3県9団体の手仕事品を展示販売中。通販も行っています。
○期間 開催中〜11月24日まで(月・火・水除く)
○会場 q.e.d.STORE & CAFE(愛知県名古屋市名東区極楽2-120-2)
○営業時間:木〜土曜日12:00~19:00 日曜日12:00〜18:00
○詳細 http://qedstorecafe.blog87.fc2.com/blog-entry-4429.html
◯通販サイト http://qedstorecafe.cart.fc2.com/
(2)東北☆手しごと応援フェア
東京・戸越銀座商店街にて、東北3県6団体の手仕事品を展示販売いたします。著者も売り場に立つ予定です。
○日時 11月30日(土) 12:00〜18:00 12月1日(日)11:00〜17:00
○会場 戸越銀座商店街・銀ちゃん物産シアター(東京都品川区戸越1-20-9)
○詳細:http://www.tohoku-manufacture.jp/blog/sma.html
【トークショー開催】
文化放送アナウンサー斉藤一美さんと復興をテーマにしたトークショーを開催します。
◯日時 11月30日(土)19:00~ (事前予約制)
◯会場 参加者にのみお知らせ。
お申し込みはこちらから→https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeixxzejfX4_Paj99jsN_-p-WvrAXH-wVwkq2N8zzrFVAidYA/viewform
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【4】“震災後に始まった東北の手仕事”に見つけた光 (前編)
フリーライター 飛田 恵美子
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東日本大震災後、避難所や仮設住宅からさまざまな手仕事のプロジェクトが生まれたことをご存知でしょうか。子育て中の女性が集まって編み物や縫い物をしたり、退職したお父さんたちが木工を始めたり……。既に終了したものも含めると、その数は数百にのぼります。
相談したわけでもないのに、同じ時期に、同じ性質を持ったプロジェクトが数百も生まれた。そこには何らかの必然性があるのではないでしょうか。2012年の夏からこうした手仕事の現場を取材してまわり、一冊の本にまとめました。今回は、その一部をご紹介します。
たとえば、福島の20〜30代女子が結成した「Fukushima Pieceプロジェクト」。
福島の想いを伝えるため、福島の伝統工芸を使ったものづくりをはじめました。
ひとつめは、素朴な縞模様が特徴の会津木綿を透明アクリルに閉じ込め、福島の色を表現した「ふくいろピアス」。「福島の声に耳を傾けてほしい」という思いからピアスになりました。ふたつめは、会津漆器の技法を使った「omoi no mi」。400年以上の歴史を持つ会津漆器をもっと身近なものにして、たくさんの人に知ってもらいたいと、会津漆と蒔絵を施したブローチやヘアゴムを開発しました。みっつめが、1300年の歴史を持つ川俣シルクを用いたジュエリー「HITOTOKI」。「フェアリーフェザー」と呼ばれる世界一薄くしなやかなシルクを天然水晶で挟み込んでいます。
原発によりネガティブなイメージがつき、放射能に対する考え方や行動の違いから深刻な分断が生まれた福島。プロジェクトのメンバーは、福島の伝統工芸に女子ならではの感性を加え新たな魅力を生み出すことで、それらを乗り越えようとしています。
「Fukushima Pieceプロジェクト」代表の日塔さんは、「イベントで、“同世代の女子の言葉に、他人事じゃないと思った”“福島で暮らす人の想いに初めて触れた”と感想をくれる人も多いのです。もう一度振り返らなくちゃいけないのは、自分の暮らしに関することぜんぶ。本当に大事なものを見極めて、ちゃんと選んで、大事にできるようになれたらと思います」と話していました。
次にご紹介するのは、宮城県東松島市の小野駅前応急仮設住宅の集会所から生まれたソックモンキーの「めんどくしぇ おのくん」。ソックモンキーとは、ひと組の靴下でつくるぬいぐるみです。
ユーモラスな外見とひょうきんなキャラクターが人気となり、全国に20万人を超える「里親」(おのくんを買った人のこと)がいます。
おのくんは一匹千円(つくり手のお母さんたちは「一人千縁」と呼んでいます)ですが、「売っている」のではなく、「里親さんになってもらう」のです。
里親さんたちはおのくんをとても可愛がり、さまざまなところに連れていって写真を撮り、フェイスブックやブログで紹介しました。それを見た人が面白がり、どんどん広まっていきました。
注文は半年から1年待ちの状態ですが、東松島まで足を運んでもらえれば、その場で引き取れるようにしたところ、集会所はいつも人で賑わうようになりました。
里親さん同士の交流も自然に生まれ、全国で里親会が発足しました。里親会の集まりでは、おのくんを連れてレストランに集まったり、写真を撮りあったりと、楽しいコミュニティが生まれています。
おのくんがきっかけになり、つくり手のお母さんたちは、陸前小野駅前に新たな拠点「空の駅」をつくりました。仮設住宅が閉鎖した今では地域住民の居場所として、おのくんの「実家」として、まちおこしの拠点として機能しています。また、この先起こる災害時のためにおのくんの物語を伝える活動も行っています。※
観光地である松島と震災により名前が知れ渡った石巻に挟まれた東松島は、素通りされてしまうことも多いまちです。しかし、おのくんのおかげで東松島を訪れる人、東松島に関心を寄せる人は爆発的に増えました。小さなソックモンキーが、関係人口の増加に大きな役割を果たしているのです。(後編へ)
※めざせ!おのくんと。「かんきょう親善大使」https://socialimagine.wixsite.com/onokun/kankyou
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飛田 恵美子(ひだ・えみこ)
フリーライター。1984年茨城生まれ。明治大学政治経済学部卒業後、地域新聞の編集などを経てフリーランスへ。執筆分野はソーシャルデザイン、まちづくり、生き方・働き方。2012年夏から「震災後に始まった東北の手仕事」の取材を始め、ウェブマガジン『東北マニュファクチュール・ストーリー』にて公開。2019年3月1日に『復興から自立への「ものづくり」』を小学館から上梓した。
個人サイトhttp://www.cotohogu.com/
東北マニュファクチュール・ストーリー http://www.tohoku-manufacture.jp/
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【書籍のご案内】
<復興から自立への「ものづくり」> 小学館 飛田 恵美子 著 https://www.shogakukan.co.jp/books/09388676
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(編集後記)
桜を見る会。予算額は2014年度から横ばいの約1766万円ですが、支出額は年々増加。
2019年の支出額は5518万円で予算の3倍強。2020年度の概算要求額(予算)は5728万円。
2020年度の支出額も予算の3倍強(1億7184万円超)になるのかと思いきや、え、中止?
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