【No.979】特ダネではないけれど(41)たたき上げ|新聞記者 松浦 祐子氏|
2020.10.01

【No.979】市民の手による 自分ごと化会議in松江 第2期スタート

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構想日本メールマガジン【No.979】 2020.10.01 発行

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<目次>

【1】今後の活動予定

 (1) 自分ごと化会議in松江 第2期 事前勉強会 今日 10月1日 19:00~ ※オンライン視聴可

市民の市民による市民のための自分ごと化会議が再び動き出す

 (2)「事務事業の市民点検」10月3日(土)、4日(日) 9:00~ 千葉県市原市 

全国で唯一、市民が議論し、市民が判定

【2】お知らせ

 「ふるさと住民票」が「ふるさとチョイスアワード2020」にノミネート 香川県三木町

【3】9月の主な活動報告 新聞・テレビ等メディア掲載

【4】ご紹介

 「明日の自分を助けよう。」現代の駆け込み寺 ☆クラウドファンディング☆ のお願い

【5】巻末寄稿文

「特ダネではないけれど(41)たたき上げ」

新聞記者   松浦 祐子

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【1】今後の活動予定

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(1)自分ごと化会議in松江 第2期 事前勉強会 ※オンライン視聴可

市民が一から始めた「自分ごと化会議in松江」、第2期がスタートします。
来年2月に『自然エネルギーを自分ごと化する』をテーマにした自分ごと化会議in松江の開催に向け、自分ごと化会議の活動や意義を知っていただくための勉強会を松江市で開きます。

YouTubeライブ配信での視聴、Zoomでのオンライン参加も可能です。

【日 時】10月1日(木)19:00~21:00
【場 所】松江市市民活動センター 1F交流広場
【参加費】無料
【内 容】
・自分ごと化会議in松江 第1期市民参加者の感想:後藤展枝氏(第2期実行委員会共同代表
・「自分ごと化会議」への期待 ―カナダBCCAと第I期JGKから:毎熊浩一氏(島根大学法文学部教授)
・人口減少社会では多様な住民の対話が必要:福嶋浩彦氏(中央学院大学教授・元我孫子市長)
・全国に広がる「自分ごと化会議」の意義:伊藤伸(構想日本総括ディレクター)

▼YouTubeライブ配信ページ  https://youtu.be/e63csQz8cPg

皆さんの会場へのご参加・オンラインでのご視聴を心よりお待ちしています。

▽Zoomでの参加方法や詳細は、
下記URL先の自分ごと化会議in松江実行委員会のブログをご覧ください。
https://ameblo.jp/jibungotokakaigi/

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(2)「事務事業の市民点検」10月3日(土)、4日(日) 9:00~ 千葉県市原市

全国で唯一、無作為に選ばれた市民が議論から判定まで、一貫して参加します。
市民点検員と職員の「対話」によって生じた気づきを、事業の見直しに結びつけるのが目的。
無作為に選ばれた中から応募のあった25名と市内の高校生8名、点検員OB・OG 41名の計74名が参加。

【日 時】10月3日(土)、4日(日) 両日とも9:00~16:30(予定)
【会 場】市原市役所議会棟第1、4委員会室 ※会場に関するお問い合わせ 市原市総務部総務課行政改革推進室(電話:0436-23-9822)
【参加費】無料 (事前申込み不要、出入自由)
【対象事業】雇用安定対策事業、農家レストラン支援事業、放射線モニタリング事業、家庭教育支援事業ほか。8事業×2日間で合計18事業

対象事業・参加などの詳細は、市原市HPをご覧ください。
 http://www.city.ichihara.chiba.jp/smph/joho/keikaku/gyokaku/soutenken/simintenken2020.html
※新型コロナウイルス感染症予防に、当日の検温、マスク着用等に御協力ください。

詳細はこちらから →  http://kosonippon.org/wp-manager/ichihara_2020/

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【2】お知らせ

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「ふるさと住民票」で香川県三木町が「ふるさとチョイスアワード2020」にノミネート

三木町は、ふるさとチョイスアワード2019 で総合大賞を受賞しました。

今年は「地域のために何かしたい想いを形に【ふるさと住民票】」でノミネートされています。
こちら →  https://www.furusato-tax.jp/feature/award/2020/#anchor_2

大会当日は、ライブ動画視聴ができる特設サイトが公開されます。
皆様と審査員による投票で受賞が決定します。

ぜひ、オンラインで視聴して、三木町にあなたの清き1票をお願いいたします。

~「ふるさとチョイスアワード2020」概要~

◆開催日時:10月5日(月)13:00~16:30頃
*ライブ視聴の特設サイトは当日公開。

◆実施内容:各ノミネート自治体・事業者のプレゼンテーション / 審査・表彰

◆テーマ:「未来へツナグ」

※ふるさとチョイスHPはこちら ⇒  https://www.furusato-tax.jp/feature/award/2020/

ふるさとチョイスアワードは、ふるさと納税を通して生まれた地域の変化や様々なストーリーを表彰し、寄付者の方々に「ふるさと納税=地域貢献」を実感していただける年一度のアワードです。

2019年の当日の様子 →  https://www.furusato-tax.jp/feature/award/2019/report.html
2019年 三木町の動画 →  https://www.youtube.com/watch?v=-uoigi0lpkU&feature=emb_logo

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【3】9月の主な活動報告

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(1)政策実現活動

9月12日 千葉県鴨川市「かもがわ市民会議」(3)
9月13日 北海道清水町「清水のミライを考えるまちづくりセミナー」(7)
9月12日 茨城県東海村【講演会】“原発問題”を自分のこととして考えるとは?
9月26日 茨城県行方市「なめがた市民100人委員会」(1)
※その他、首長や自治体との打ち合わせ等 21件

(2)テレビ等メディア掲載

【記事】

9月1日 十勝毎日新聞 清水町 コロナ 機に導入 住民参加 オンラインで
9月4日 十勝毎日新聞 清水・ミライ会議 課題改善へ「提案書」まちづくりに住民の声
9月10日 北海道新聞 町総計への提案 19に集約 清水 住民協議会が最終会合
9月11日 北海道新聞 清水が好き 魂のこもった総合計画を
9月11日 毎日新聞 原発問題「自分ごと化」とは 19日講演会 東海村がネット中継 村民以外も視聴を/茨城
9月15日 茨城新聞 ユーチューブで原発講演を配信 19日、東海村
9月18日 日本経済新聞 茨城・東海村、原発問題の講演会 住民の意向把握
9月19日 十勝毎日新聞 住民が町政「20の提案」 清水 次期総計策定へ町長に
9月20日 東京新聞 原発を「自分ごと」と考えて 東海村が住民会議発足へ
9月24日 房日新聞 鴨川 4テーマで市民会議 総合計画策定で課題など議論
9月25日 しんぶん赤旗 原発問題 “自分のことに” 茨城・東海村が講演会
9月27日 朝日新聞 原発再稼働、民意どう把握? 「自分ごと化会議」始動

【ラジオ】

9月30日 TOKYOFM「TOKYO スローニュース」

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【4】ご紹介  構想日本が応援している活動に関するお知らせです。

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「明日の自分を助けよう。」現代の駆け込み寺 ☆クラウドファンディング☆ のお願い

明日の自分を助けよう。コロナ不安に立ち向かう「新型コロナウィルス対策窓口」

公益社団法人日本駆け込み寺では、歌舞伎町を拠点にDV、家出、ストーカー、家庭内暴力、虐待などの問題を解決してきました。

新型コロナウィルス感染拡大において、現在、新宿歌舞伎町では相談者が急増しています。昨年の同時期より、毎月約50~100件の相談が増えているにもかかわらず、十分な窓口の確保が難しい状態です。相談員を増やし、LINE窓口を設置するなどさまざまな対応を実現するためにも、みなさまのご支援をお願いします。

そこでお願いです!
窓口対応増強のため、現在、READY FORにてクラウドファウンディングを実施しています。

目標金額 350万円  締切 10月28日(火)10月28日23:59まで

~いただいたご支援の使い道~
・相談員を増やし、開設時間を延長。土日も受付
・シェルターを運営し、行き場のない女性・出所者を保護
・通話代のかからないLINE相談窓口を設置  ほか

★これまでの相談内容(一部)
・コロナウィルスにより会社が倒産、寮から出され、住む家がない
・パートを突然解雇された
・自粛生活により、夫からDVを受けている など

クラウドファンディング こちらから →   https://a-port.asahi.com/projects/kakekomi-shinjuku/

公益社団法人日本駆け込み寺 現代表:浅井夕佳里

駆け込み寺発起人:玄秀盛よりメッセージ
「もうだめだ」とあきらめている人に一人じゃないよと知ってもらいたい。そして前を向く一歩を一緒に歩んでいきたい。絶望に陥っている人に手を差し伸べたいと願っている人に、活動の輪を広げてもらいたいです。

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【5】「特ダネではないけれど(41)たたき上げ」

新聞記者   松浦 祐子

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国のトップが交代しました。新しく首相に就任したのは、菅義偉氏です。

菅氏の人となりを紹介するニュースで、頻繁に用いられた表現が「たたき上げ」でした。久しぶりに聞いた言葉のような気がします。なつかしささえ感じました。

改めて意味を調べて見ると「下積み時代からきたえられ、苦労を重ねて一人前になる」といった内容でした。菅氏が世襲議員ではなく、工場勤務や国会議員の秘書を経て、市議、衆院議員、官房長官、そして首相へとステップアップしていったことを指しているのでしょう。経歴からは、脇目もふらず、政治家の道を歩んできたことがうかがえます。

職人や芸術家などが、一つの道を究めていくのは尊いことです。一方で昨今の社会の要請としては、より多様な経験を重ねていくことが評価されるようになってきているように思います。会社員の世界でも転職が広く行われるようになり、最近では、副業さえも推奨するようになってきています。

こうした今の時代、国のトップに求められているのは、政治の世界にどっぷりつかった「たたき上げ」なのでしょうか? 今回に限ったことではないのですが、平均年齢60.4歳、20人の閣僚のうち女性は2人だけという組閣の結果を見ると、男女の割合の公平さや若者の登用を進めようとしている世界の流れからも、日本の一般市民の生活感覚からもズレているとしか思えません。

とはいえ、首長や議員の経験が全くないトランプ大統領のもとで米国が大混乱を起こし、民主主義が危機に瀕しているとまで言われる状況に陥っているのを見ると、ただ単に政治の世界の外からこれまでとは異なるやり方の人を投入したからといって、複雑な諸課題を解決できるわけではないことが分かります。

最近、「暴君誕生」(原題:Insane Clown President)という2016年の米国大統領選の経緯をまとめた本を読みました。著者のマット・タイービは、ローリング・ストーン誌という若者向け雑誌のコラムニストです。トランプ候補(当時)を追いかけながらも、ワシントンで政治家に張り付いている政治記者とは異なり、市民の反応を広く観察しながら政治の動きを分析しています。そこで強調されているのは、共和党、民主党という両政党が、どれだけ市民感覚から遠く離れた蛸壺的な世界で物事を決めているのかということです。

似たような経歴の政治家ばかりが集まり、多くの利益団体に囲まれて、権力死守を最優先に行動する。そうした政党の劣化が、議員でもなく、国民を守ろうという意識さえないトランプ氏を大統領候補にすることを許し、さらには、市民の既存の政治への嫌気を増幅させ、大統領にまで押し上げたと結論づけています。

結局のところ、本来国のトップというのは、オーケストラの指揮者のように専門性を持つ個々の人材を集め、その能力を引き出しながら全体的な政策を形作っていく能力が求められるのだと私は考えるようになりました。そしてその基盤となるのは、今のところ結局は「政党」しかないのだと思うのです。

女性だったら・・・。NPOで事業を成功させたことがあるような人だったら・・・。世界をまたにかけて活動をしてきたような人だったら・・・。こんな人が議員になれば、もっと日本を良い方へ導いてくれるのではないかという人々の姿が思い浮かびます。まずは各政党がこうした人材を集め、議員として活躍できる体制を整えていく必要があるのだと思います。

遅くとも来年10月までには、早ければ年内にも衆院解散・総選挙があるとも言われています。与野党ともに、有権者が将来に希望をもてるようになる候補者名簿を作り上げてもらいたい。男女の数を同数に近づけたり、世代間のバランスを考慮して候補者を配置すれば、党としてのアピールポイントにもなるはずです。その上で特に野党には、政権を取った時に想定される閣僚名簿を公表してもらいたい。

かつての民主党が政権交代を果たす前には、きちんと「次の内閣」が示されていた。いつの間にかそうしたことが話題にならなくなるくらい、日本でも政党が役割を果たさなくなってしまっています。

現政権の閣僚名簿を見れば、それよりも有権者の関心をひく名簿をつくることは、それほど難しくないはずです。

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松浦 祐子 (まつうら ゆうこ)

1974年 神戸市生まれ。大学院修了後、1999年新聞社に入社。和歌山、高知での地方勤務、東京での雇用、介護分野、厚生労働省、財務省担当、新潟で県政取材、内閣府担当などを経て、今は、科学医療部で医療分野を担当。
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(編集後記)

菅氏の人柄を紹介する報道で「たたき上げ」の他に「パンケーキ好き」等もありました。
そうした報道に海外から「過去の言論やスタンスの方が重要ではないか」という指摘も。
自著で書いた公文書の重要性。過去の違反事案をどう扱うのか、見守りたいと思います。

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