【No.985】今週末は、鳥取県琴浦町で事業レビュー(仕分け)が開催されます
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構想日本メールマガジン【No.985】 2020.11.12 発行
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<目次>
【1】今後の活動予定
琴浦町令和2年度事業レビュー 11月14日(土)、21日(土) 鳥取県琴浦町
【2】お知らせ
『JUDGIT!』政府の事業を簡単に検索 例: 一般社団法人環境共創イニシアチブ
【3】ご紹介
五井平和財団フォーラム「未来世代のために、どんな世界をつくるか」11月21日(土)14:00-
出演:ジャック・アタリ氏ほか 無料・オンライン開催
【4】巻末寄稿文
「特ダネではないけれど(42) 2人の大統領」
新聞記者 松浦 祐子
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【1】今後の活動予定
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琴浦町 令和2年度事業レビュー 開催 11月14日(土)、21日(土) 鳥取県琴浦町
琴浦町が行っている事業の背景や目的を理解した上で、町民が自分ごととして町の事業を評価する。
また職員の意識改革・説明能力の向上なども目的のひとつ。
無作為に選ばれた中から応募のあった28名と鳥取大学生4名の計32名が参加。
評価結果に対する取組み状況は、ホームページなどで公表します。
(1日目)
【日時】 11月14日(土) 9:00~17:00(予定)
【場所】まなびタウンとうはく 4階 多目的ホール
【対象事業】(1)コンビニ交付サービス、(2) 光ケーブル施設維持管理、(3) ICT教育環境整備 、(4) 子どもの遊び場環境整備、(5) 文化芸術振興
(2日目)
【日時】 11月21日(土) 9:00~12:00(予定)
【場所】赤碕地域コミュニティセンター 2階 多目的ホール
【対象事業】(6) グルメdeめぐるウォーク、(7) ゴミ処理(じん芥処理)
【参加費】無料 (事前申込み不要、出入自由)
※新型コロナウイルス感染症予防に、当日の検温、マスク着用等にご協力ください。
※会場に関するお問い合わせ 琴浦町役場総務課(電話:0858-52-2111)
琴浦町HP → https://www.town.kotoura.tottori.jp/docs/2020090500011/
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【2】お知らせ
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『JUDGIT!』 政府の事業や支出先がキーワードで簡単に検索できます
11月1日の毎日新聞 朝刊1面と3面に(10月14日朝刊1面に続き再び)『JUDGIT!』のことがのことが取り上げられました。
電子版記事 →10月31日 https://mainichi.jp/articles/20201031/k00/00m/040/241000c
→ 10月13日 https://mainichi.jp/articles/20201013/k00/00m/020/300000c
(電子版は、新聞紙の日付と異なります)
『JUDGIT!』は政府の「行政事業レビューシート」をデータベース化し、検索機能を付け、誰でも使えるようにしました。
例えば今話題の「一般社団法人環境共創イニシアチブ」を調べてみたいと思ったら、まずは、こちらへアクセス → http://judgit.net/
キーワードに「環境共創イニシアチブ」を入れて検索すると出てきます。
名前の部分をクリックすると・府省庁・事業名・年度・業務概要・支出額(百万円)が出てきます。
「一般社団法人環境共創イニシアチブ」→ https://judgit.net/payees/1010005016502
☆経済産業省 省エネルギー投資促進に向けた支援補助金 民間企業等への補助金交付、事業管理業務
☆経済産業省 再生可能エネルギーの接続保留への緊急対応 再生可能エネルギー発電事業者のための蓄電システム導入支援事業の執行管理
事業の目的や、成果目標とその実績、支出の金額など、是非一度ご覧ください。
事業だけでなく、支出先も検索できます。日々の生活の中で、気になったキーワードで検索してみてください。
皆さんのからのご意見を反映して、どんどん充実した『JUDGIT!』にしていきます。
ご意見、ご感想をお待ちしております。
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【3】ご紹介
2020年度五井平和財団フォーラム 「未来世代のために、どんな世界をつくるか」
世界の様相が一変した2020年。私たちはこれまでのあり方を見直すことを迫られました。
これからどんな生き方を選び、どんな未来社会をつくるのか、一人一人が真剣に考える時です。
深い洞察力と知見を生かし、多様な分野の視点から世界の未来を捉える東西の思索家、ジャック・アタリ氏と田坂広志氏と共に考えます。
■日時:11月21日(土)14:00-16:00(開場13:45)
■開催方法:YouTubeライブ配信
■参加費:無料 ※日英の同時通訳付き
■お申込・視聴方法はこちら https://goipeaceforum2020.peatix.com/
●プログラム
第1部 五井平和賞受賞スピーチ・トークセッション
ジャック・アタリ/経済学者、2020年度五井平和賞受賞者
田坂広志/多摩大学大学院名誉教授、世界経済フォーラムGlobal Agenda Council元メンバー
西園寺昌美/五井平和財団会長
<モデレーター>
西園寺裕夫/五井平和財団理事長
第2部 国際ユース作文コンテスト「2030年の私からの手紙」受賞作品発表
※お問合せ:公益財団法人 五井平和財団 HP www.goipeace.or.jp TEL 03-3265-2071 E-メール info@goipeace.or.jp
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【5】「特ダネではないけれど(42) 2人の大統領」
新聞記者 松浦 祐子
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トランプか、アメリカか。
米国大統領選挙で、共和党員ながらも反トランプを掲げる「リンカーンプロジェクト」という団体がしばしば使っていたスローガンが、今回の大統領選を表現するのに的を射ていたように思います。党派を超えて、「民主主義国家・アメリカ」を守ることができるのか。
インターネットでアメリカのニュースを見ていると、トランプ政権下での約4年間、私には、同国には、2人の大統領がいるように見えました。一人は、現在、ホワイトハウスに暮らすトランプ大統領であり、もう一人は、市民となったオバマ前大統領です。
正直なところ、私はトランプ氏を全く評価できません。彼に感じるのは、恐怖心だけです。重なって見えるのは、怪しげな宗教団体の指導者やねずみ講ビジネスの社長といった人々。常に大言壮語を吐き、根拠のない陰謀論を流布していく。にもかかわらず、彼に引き寄せられる人は多くいて、時に熱狂的な支持を示す。
この4年間は、そうした人物が権力を握ると、歯止めをかけることがいかに難しいのかを明らかにしました。その最終段階として、トランプ氏は、バイデン前副大統領が当選確実となった今も、敗北の選挙結果を受け入れず、平和的な政権移行さえ拒否しています。
悪貨が良貨を駆逐する。悪貨が超大国米国発ならばなおさらで、そのリーダーのあり方は世界に、そして日本に悪影響を及ぼしてきました。政権を批判する人々を遠ざけ、忖度する人々、イエスマンで政権を固める。記録を残さない。誤りがあっても決して認めない。身内びいき・・・。「何があっても逃げ切る」という政治家の姿勢は、トランプ氏の登場以降、急速に強まったように思います。
一方で、壊されていく民主主義を、なんとか守っていこうと、政治に国民が関わっていくことの重要性を訴え続けたのがオバマ氏でした。そのやり方は、穏やかで、興味深いものでした。
最初は、2017年1月10日の退任演説。50分近い演説の中で、自らの実績については触れる程度にとどめ、「民主主義を当たり前のものと見なすと、必ず脅威にさらされる」と警告。「選挙で選ばれた公職者に失望したら、あなた自身が政治に関わって!」と、次の選挙にむけたゴングを鳴らします。
退任後しばらくは、トランプ氏への批判を含めて政治的な発言は控えていましたが、その間に「アメリカン・ファクトリー」と「ハンディキャップ・キャンプ~障がい者運動の夜明け~」という二つのドキュメンタリー映画の制作を支援し、世に送り出します。前者は、米国内のかつては自動車工場だったところを、中国企業が別業種へと再生していく過程が題材です。米国と中国の労働者が共に働き、時に認め合い、時に反発する姿が淡々と描かれています。後者では、障害者の権利を法定化するまでの十数年の取り組みを追っています。いずれのドキュメンタリーも地味で、ヒーローは登場しません。世界は複雑で、問題の解決は簡単ではない。だからこそ、ひとりひとりの社会・政治への関わりに意味があり、貴重であることがじわじわと伝わってきます。
今年に入ると新型コロナウイルスの感染拡大が続き、学校ではリアルな卒業式ができませんでした。その代わりとなる全国的なバーチャル卒業式に、若者たちが話を聞きたいと選んだのは、現職大統領のトランプ氏ではなく、オバマ氏でした。オバマ氏は「大人が正しい答えをもっているわけではない。あなたたちには、社会をより良くする力がある」と呼びかけました。
黒人男性ジョージ・フロイド氏が白人警官に殺された事件を発端に、黒人差別に抗議するデモが全米に広がった時には、オバマ氏は平和的なデモの意義を評価しつつも、本当の変革のためには、連邦、州のそれぞれのレベルで仕組みを変えていく必要があること。そのためには大統領選挙だけでなく、議員を選ぶ選挙も重要であることを示す文章や、様々な取り組みを支援するための具体的なボランティア先を紹介するサイトをインターネットで公表し、抗議の声をあげる人々らに地に足をつけた活動を促しました。公民権運動のリーダーの一人だったジョン・ルイス氏の葬儀の弔辞では、参政権の歴史を振り返り、投票の重要性を説きました。
1日に何十回もツイートをするトランプ氏と比較し、オバマ氏の情報発信は多くはありません。けれど扇動するトランプ氏に対して、ここぞというタイミングで、オバマ氏は民主主義のルールを守り、投票で政治を変えていくよう自制的な対応を人々に訴えてきました。もし、2人の対応が、売り言葉に買い言葉の状況になっていたら、すでに「内戦」のような状況になったかもしれないと思います。
憲法学者でもあるオバマ氏は、自著で「合衆国憲法は絶対主義を拒否する」と記しており、権力には分散が必要で、リーダーは変わっていくものだとの認識を示しています。この間オバマ氏は、リーダーではなく、メンター(助言者)としての役割を担っていたように思います。それに応じる形で、若者たちの間でカジュアルに政治を語るポッドキャスト(インターネットラジオ)が広がったり、投票率が上昇したりと、未来につながる動きも米国内では出ています。
あやういバランスを乗り越え、米国民は、投票という正当な手段を使って、僅差ではあるものの、トランプ政権に終止符を打つ選択を示しました。そのことが、米国だけでなく、世界各国でじわじわと進む民主主義の劣化を食い止めることにつながってくれればと、祈らずにはいられません。
問題なのは、日本にはオバマ氏のようなメンターが見当たらないということ。日本の民主主義が、より脆弱であることを、心しておかなければいけないのだと思います。
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松浦 祐子 (まつうら ゆうこ)
1974年 神戸市生まれ。大学院修了後、1999年新聞社に入社。和歌山、高知での地方勤務、東京での雇用、介護分野、厚生労働省、財務省担当、新潟で県政取材、内閣府担当などを経て、今は、科学医療部で医療分野を担当。
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(編集後記)
宮城県議会は女川原発2号機再稼働請願を賛成多数で採択。県知事は再稼働に同意。
事前に了解が必要なのは県と女川町、石巻市。30キロ圏内の5他市町は意見陳述のみ。
茨城県では東海第2原発30キロ圏、6市村の同意が必要とした新協定を締結している。
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