【No.1045】シリーズ市民会議に参加して(4) ~「市長」から郵便が届いた日~  |「川西市 まちの宝物サポート隊」のメンバー  光本 芳子氏|
2022.01.27

【No.1045】寄稿文:シリーズ市民会議に参加して(4) 「市長」から郵便が届いた日

■□■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

構想日本メールマガジン【No.1045】 2022.01.27 発行

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□■

<目次>

【1】「note」で、伝えたい 構想日本

(1)雑談ラジオ企画:脱線!どちて雑談
「SDGsを自分の言葉(自分ゴトバ)に翻訳すると、どうなるだろう?」

(2) 代表 加藤秀樹
「ほったらかし喫茶店」

【2】実施報告

「富山県官民協働事業レビュー」に、河野・前行政改革担当大臣が参加

【3】お知らせ

(1) 「自治みらい塾2022」受講生 追加募集! 途中参加 歓迎!

オンライン×フィールドワーク研修で学ぶ「自治みらい塾2022」~現場から地域、日本を変えるための考え方、手法~

【4】巻末寄稿文

シリーズ市民会議に参加して(4) ~「市長」から郵便が届いた日~

「川西市 まちの宝物サポート隊」のメンバー 光本 芳子

□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □

【1】「note」で、伝えたい 構想日本

-------------------

(1)雑談ラジオ企画:脱線!どちて雑談

「SDGsを自分の言葉(自分ゴトバ)に翻訳すると、どうなるだろう?」

そんな問いかけから始まったどちて雑談。飛び入り参加を迎え、脱線トークが溢れだします。

◇大刀洗町(福岡県)のスーパー公務員、村田まみさん(飛び入り参加)
□クリエイティブディレクター・谷野栄治さん(どちて坊や)
■構想日本代表・加藤秀樹(行動する思想家)

こちらから → https://note.com/hi_kato/n/n6ca4fd2435d2

~どちて雑談とは~

アニメ番組『一休さん』に登場する、“どちて(どうして)ですか?”が口癖のキャラクター「どちて坊や」。
その「どちて坊や」の問いかけのように、世の中の出来事に対する”素朴な疑問”から話がはずむ、ゆかいな雑談です。

-------------------

(2)代表 加藤秀樹 ツルザラ エッセイ

(2)「ほったらかし喫茶店」 https://note.com/hi_kato/n/ne83af54f9bd4

(1)「ツルツルになった歌」 https://note.com/hi_kato/n/n70e97945ea37

これからも、様々な角度から構想日本の想いをお伝えしていきます。どうぞ、ご覧ください。

■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■

【2】実施報告

-------------------

「富山県官民協働事業レビュー」に、河野・前行政改革担当大臣が参加

富山県が2022年度の予算編成に向け、外部の視点で事業評価を行った様子がメディアで報道されました。
企業経営者や大学生、河野氏など7人の委員が意見を交わし、石渡(構想日本・特別研究員)がコーディネート、加藤(代表)が総括しました。

NHK NEWS WEB(富山 NEWS WEB)官民連携で試験的に県の事業の見直しを議論
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20220124/3060009567.html

読売新聞オンライン 事業見直し有識者に聞く 県新年度予算案 河野氏ら参加
https://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20220124-OYTNT50190/

産経新聞 河野氏、富山県に行革助言 会合に参加、知見アピール
https://www.sankei.com/article/20220124-HXKJUDIL4FNO5EFHO5JA6XG6NQ/photo/ZGJ5TIIRZZKBZHQH5NZUVACR7A/

富山新聞 DIGITAL 起業未来塾を見直し 県が初の協働事業レビュー 河野前行革担当相が助言
https://www.hokkoku.co.jp/articles/gallery/642206

■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■

【3】お知らせ

-------------------

(1)「自治みらい塾2022」受講生 追加募集! 途中参加 歓迎!

オンライン×フィールドワーク研修で学ぶ「現場から地域、日本を変えるための考え方、手法」

自治みらい塾は、地方自治の先進事例を基に、多様なものの見方と実践的な知恵の出し方を学び合い、また同じ志を持つ横のつながりを作る場です。

■自治みらい塾 <3つのポイント>

・まちをどうしていくのか(福祉を軸にする? 観光に力を入れる? 何をやっていく?)
・まちの人たちの意思をどう反映していくのか
・財政はさらに厳しくなり国の支援も減る中で、どう自立していくのか

■日程(全3回・4日間)

第1回:1月23日(日)終了(アーカイブあり)
第2回:2月19日(土)10時~17時
2月20日(日)10時~15時(予定)【現地&Zoomでのオンライン研修】※
第3回:3月26日(土)13時~17時(予定)【Zoomでのオンライン研修】
※第2回は福岡県大刀洗町で、1泊2日(現地)
なお、コロナ感染拡大の状況を鑑み、変更になる可能性があります。

■受講料:25,000円(税込)※別途:旅費・宿泊費・食費等は各自ご負担ください。

2回目からご参加の方は、第1回プログラムのアーカイブをご覧いただけます。

≪学生割引のご案内≫
現役学生の方は通常受講料「25,000円(税込)」のところ、学生料金「5,000円(税込)」でご参加いただけます。学生割引をご利用される方は、お申し込みの際、学生割引の利用について【通信欄】からお問合せください。

■応募資格:地域の課題解決や未来創造のために、考え行動したいと思っている人(年齢や役職等は問いません)

■プログラム概要:全回「オンライン(Zoom)」で受講可能。(後日、アーカイブ視聴も可)

■応募方法
・「Googleフォーム」からのお申込み こちら→ https://forms.gle/7MpwP2PqvfoMhc1D9
・HPから「申込み用紙」をダウンロードし、メール又はFAXでお申し込み こちら→ https://www.kosonippon.org/wp-manager/jicjimirai2022/

詳細はこちらから → https://www.kosonippon.org/wp-manager/jicjimirai2022/

確認事項、ご不明な点ついては、下記のお問合せにご連絡ください。

お問合せ・申し込み先 構想日本:永由、浮城
TEL:03-5275-5607 FAX:03-5275-5617 Email:jichimirai@kosonippon.org

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。■

【4】シリーズ市民会議に参加して(4) ~「市長」から郵便が届いた日~

「川西市 まちの宝物サポート隊」のメンバー 光本 芳子

-------------------
前回、地元の文化や歴史、特産品など遊びを通じて学んでほしいと、まちの宝物サポート隊で作成した「川西ふるさとカルタ」が、公共交通の利用促進のきっかけとなる可能性に少しふれた。このことを掘り下げてみたい。

●公共交通の利用を促すツール
川西市では南部に低炭素のまちづくり事業で整備した「キセラ川西」というエリアが賑わいみせている。次のフェーズ(段階)では、南部だけに限定されている人の流れを拡げるためのツール(仕掛け)が必要だろうと思っている。市内は、縦に走る能勢電鉄と阪急バスが地域の幹線を担っており、低炭素社会を目指すにあたり、公共交通の利用を促すことも重要なポイントとなると考えている。

南部から中部、北部へと市内を周遊するきっかけづくりとして、川西の市民会議後に有志で発足したまちの宝物サポート隊では、前述のふるさとカルタに関連付けた「まち歩きマップ」を進めようとしているので、今日はこちらを紹介したい。

観光地ならあたりまえに行われている、ひとつのストーリーをコンテンツとしてマップにおとしこむ作業。これまで長く住宅都市であった当市では、市民や旅行者が駅でストーリー性のあるマップやパンフレットを手にする機会はほとんどなかった。文化施設や市役所で手に入るのは、遺跡や祭りの紹介、北部エリアを紹介するために刊行したもの、そのほかは時代や背景に関連性なく文化財を並列に扱った内容のものが多い。
そこに、他にはない「川西市だけ」のストーリーを知ることができるイラストマップを手にする機会があれば、自分の住む地域にもっと関心や愛着が持てるのではないだろうか。

●ストーリーを体感できるマップ
三ツ矢サイダー(R)の三ツ矢のマークは、平安時代の武将、源満仲が多田の地(現在の川西市)で九頭龍を討った故事が元となっている。よく見ると三本の矢のそばに泡が9個あしらわれている。これは九頭龍を表しているそうだ。こうした伝承は、子どもから大人までワクワクする内容であり、わかりやすく伝えやすいストーリーだろう。これをひとつのコンテンツとしてマップにおとしこむ。

源満仲の眠る多田神社をゴールに設定し、三ツ矢サイダー(R)の三ツ矢塔や満仲が自ら放った矢を問い(探し)ながら歩いた地域「矢問(やとう)」、討たれた九頭龍が息絶えたとされる「九頭死(くずし:昔の地名)」など、カルタに詠まれた寺社などが存在する場所を実際に訪れ、ストーリーを体感できるものにする。この事業を市民、行政、企業、地元の大学の協力のもと連携しながら進めている。

若い世代が、自分の育った地域にある清和源氏発祥にまつわる唯一無二のストーリーを子ども時代に知る機会は、自身のふるさとに誇りをもつことに繋がるのではないかと思う。

市民会議のとき、川西市の名前を誰かに伝えるときに、近隣の有名な市名をあげ「その隣です」という場面を何度も体験したというご年配の方がいた。「川西市です。」と胸をはって伝えるには、市独自のストーリーを自身の中にとりこむ機会が、どこかで必要だと思う。これらの取り組みが、その一助になれば嬉しい。

●統一された案内板とマップ
これまで必要があまりなかった案内板についても、「キセラ川西エコまち協議会」の交通部会で、市としてはじめてサイン(案内板)計画のためのガイドラインが策定中である。それにも関わった市民として、実装まで見守りたいと思う。統一された案内板、市の特色を表わしたストーリー性のあるマップなど、まち歩きのための整備が着々と進んでいる。各市民グループの活動も活発だ。

市民会議の最初の挨拶で市長の語った玉子焼きの話(※シリーズ1参照)は、確実に市民からさざ波のように小さな波を絶えず起こしている。いつかきっと大きな波になるにちがいないと確信している。

※「三ツ矢」「三ツ矢サイダー」はアサヒ飲料株式会社の登録商標です。

シリーズ市民会議に参加して(アーカイブ)
(3)https://www.kosonippon.org/wp-manager/mail_magazine/no_1007/
(2)https://www.kosonippon.org/wp-manager/mail_magazine/980/
(1)https://www.kosonippon.org/wp-manager/mail_magazine/969/

---------------------

光本 芳子(みつもと よしこ)

WEBデザイナー、WEB制作会社に勤める50代主婦。兵庫県川西市在住。市民歴は5年だからこそ見える市の良いところ悪いところ。犬が好き。趣味は下手なギターと気が向いたときに絵を描くこと。
2019年開催の「かわにし市民会議」に選出される。のちに同会の有志で「まちの宝物サポート隊」を結成メンバーとなる。2020年5月、コロナ禍の影響で外出が制限される期間中に子供たちや家族のコミュニケーションツールとして使ってもらいたいと「川西ふるさとカルタ」を有志で作成、市が公開。

――――――――――――――――――――――――
*みなさんのご意見をお待ちしています。(800字以内でお願いします) info@kosonippon.org
いただいたご意見はバックナンバーと共に「読者の声」として今後HPに掲載予定です。また、メルマガにて抜粋掲載をさせていただくこともございます。
*不掲載をご希望の場合は必ずその旨を明記してください。氏名、肩書きは、特にご指示がなければそのまま掲載します。
匿名、ハンドルネームをご希望の場合は必ず明記してください。なお、盗作、名誉毀損、人権侵害、差別的な記述などの投稿は禁止いたします。
――――――――――――――――――――――――――
(編集後記)

寄稿文の川西市は清和源氏発祥の地、鬼退治で有名な源頼光のお墓もあります。
今年の大河ドラマに出てくる、源頼朝、源義経、木曽義仲らに繋がる祖先です。
例年4月に「清和源氏まつり」が開催されますが去年は中止、今年の開催が気になります。

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
◆J.I.メールマガジンは、構想日本の活動情報などをお届けする無料のメールマガジンです。1.代表及びスタッフが名刺交換させていただいた方、2.ホームページで直接申し込まれた方に配信しています。
◆登録・配信停止・アドレス変更は、 news@kosonippon.org へご連絡ください。
◆みなさんの個人情報は構想日本が厳重に管理し、構想日本の活動に関わるご案内をお送りする以外、使用することはありません。
◆転載をご希望の場合は、ご一報ください。
◆構想日本会員・寄付は、随時募集しております。
□■□ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
発行 : 構想日本、発行責任者 : 加藤秀樹
Copyright(C) 1999-2022 構想日本 All rights reserved.
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□